ソドンヨ 3 | 気になる映画とドラマノート

気になる映画とドラマノート

厳選名作映画とドラマを中心に、映画、テレビ番組について、思いついたこと、美麗な場面、ちょっと気になる場面に注目していきたいと思います。

6話あたりで、物語が非常に話の展開がスピーディーになる場面があります。
百済の亡命技師者集団が、倭国に依頼されて刀を造って、この刀を倭国に渡す場面で活劇がありましてこの場面はとても早い展開で面白いのです。ところで、この日本の刀の起源が百済の亡命技術者集団の創意になるものと云うのは文化史的にはどうなのでしょう。
わたしは、これは違うのではないかと考えています。なぜなら、ここで刀を一本倭国の使者に渡すことになっているのですが、こういう技術は、物そのものを渡しても技術移転は出来ません。技術者が行って、技術指導するか、倭国の技師が百済で学んで帰るかしかありません。そういう点では、刀一本を渡すことに血眼になるストーリーはあまりよくありませんし、日本ではここに反撥する可能性はあります。
しかし間違うべきではないのは、文芸の価値というのは、映画にしても文学や美術にしても、政治的価値基準で判定できないのは、もはや自明のことです。
物語のなかで、友情や母親の情愛など様々な普遍人間性が表現されていて、私たちの心をうつならば、記憶に留める価値があり、それは私たちの人生に隠に陽に、影響を与えることと思います。