ソドンヨについて 2 | 気になる映画とドラマノート

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農耕作物の豊穣を願う儀式なのだから、山芋を食べて暮らした頃が幸せだと言ったチャンがもっとも相応しいのだわ、と反論しましたので、王も、この娘には困ったものだという感じで、それ以上何も言いません。
ソンファ姫は大人になって、山歩きをしていた時に、これが山芋か、どんな味だろうと、かじってみて、びっくりして吐き出します。まあそうでしょう、何も山芋じゃなくても芋をなまでかじったら美味しいものではありませんが、姫さまは料理した後のものを食べるものなので、果物と同じつもりでかじったのかもしれません。
で、ああ山芋ってそんなに美味しいもんじゃない、これを食べていたころが幸せだと言っていたチャンに「山芋っ子」(ソドン)なんて言った自分を、チャンはさぞ世間知らずな女の子だと思ったろうな、と恥ずかしく思うのですね。
この物語で主人公チャンには、ソンファ姫を巡って、恋のライバルが現れます。また百済の文化と新羅の文化の技術を巡る暗闘でも、彼は強力なライバルになります。
実はこのライバルは、ソンファ姫が少女の頃あの農耕祭儀で、チャン(主人公ソドン)が現れなかったなら、ソンファ姫の相手をつとめていたはずの少年だったので、まさに運命のライバルということになります。