の続きです。
[②賞賛（または承認）
を得ることが目的だった場合]
嫌々やったわけではないし、
むしろ進んでやりたいと思ったことだけど、
それに対して相手が
自分が思っていたような反応を
しなかったとき。
こんなときにも、
「せっかく○○してあげたのに！」
は登場します。
・思ったほど喜んでくれなかった
・「やってもらって当たり前」のような
態度を取られた
・そもそも気付いてもらえなかった
・むしろ嫌がられた
こういう場合、
行動する動機じたいはとても
前向きなことが多いです。
初めは前向きな気持ちで
進んで行動していた分、
予想とは違う反応を相手がした時に
「せっかく○○してあげたのに！」
と悲しくなって
（あるいは腹が立って）しまうのです。
[「相手のためを思って」に
だまされないで！]
心の芯から
相手のためを思っていれば、
「せっかく○○してあげたのに！」
は出てきません。
○○してあげた、のに。
のに。
よく見ると不完全な日本語ですね。
文の後半部分がありません。
補ってみましょう。
「○○してあげたのに、
反応が
自分の予想と違った。」
だから、
腹が立っているのです。
つまり、
相手が
自分の思い通りでない
そのことに腹を立てているのです。
[落ち着いて。冷静になろう]
どんな人も、
誰かを自分の思い通りに動かしたりは
できません。
どのような間柄であっても、
それは不可能です。
不可能なことに腹を立てるのは
とてももったいないですね。
今までなら腹を立てていた、
その時間をいっそ
睡眠や楽しいこと、
自分を喜ばせる時間に
費やしたいものです。
睡眠や楽しいこと、
喜ぶ時間が増えれば、
それに見合ったもの、こと、人が
次から次へともたらされる。
そんなルールで生きることを
そろそろ許してもいいんじゃないかと
思っています。
[そして、思い出す
「元々ない話」]
「せっかく○○してあげたのに！」と、
今まさに悲しみながら
腹を立てている相手は、
腹を立てている自分のために
生まれて来たのではありません。
その人自身の幸せのために
生まれてきた人なのです。
でも時として、ついうっかり、
相手を大事に思うがゆえに、
まるで自分と同じ存在のように感じ、
相手をコントロールしたくなる
ときがあります。
けれども、
私たちが出会う全ての人とは、
出会うことさえなかった確率の方が
どこまでいっても高いはずです。
それを思えば、
今の時点で出会っている全ての人との縁は、
「元々ない話」だと言えます。
出会ったことも、元々ない話。
時間を共有するのも、元々ない話。
笑いあうのも、元々ない話。
相手が目の前にいること
自分と関わりがあること
相手を大切に思うこと
幸せの共有を夢見ること
すべて、
“元々は「ない」話”。
そのことを細かく思い出し、
言動に反映させる。
ついうっかり、何でもかんでも
当たり前だと思ってしまう私が
実際にしょっちゅう思い出しては活用する、
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