ヒトの進化 七00万年史 (ちくま新書)/筑摩書房
¥903
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★★☆☆☆
人類全体を300片のジグソーパズルに喩えると、我々はまだ30片ほどしか手に入れてないそうです。90%はまだよくわからない、と。
数十万年、数百万年前のことがより正確にわかっても、今の生活が豊かになるわけではありませんが、先祖のことは気になります。
さて、現生人類と呼ばれるホモ・サピエンスが派生したのは20万年前頃。700万年の歴史から見ればつい最近です。それまでは、二足歩行ではあったものの脳は小さく、限りなく野生動物に近かったみたいですね。ちなみに、ホモ・サピエンスは「知恵ある人」と言う意味です。
ホモ・サピエンスとはいとこにあたるネアンデルタール人のほうが脳は大きかったようですが、滅びました。理由は諸説あるようですが、肉食に特化し食が偏っていたので不猟に弱かった(ホモ・サピエンスは長距離の交易で食が多様化し調達が安定していた)、寒さに適応できなかった(ホモ・サピエンスは寒さを文化の力で克服した)、などが考えられます。
知恵って、すばらしいな。中学生の頃、「ホモ」と言うワードに過剰反応してクラスメートとにやにやしてた記憶ありますが、立派なご先祖様です。
交易の重要性についてはこちら。
「繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史」
◇参照:人類歴史年表