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繰り返し述べられているポイントは、経験・常識を否定する、経済学ではなく心理学で商売を考える、売り手の満足≠買い手の満足、など。
統計データからいかに想像力を働かせられるか、日頃の訓練が必要ですね。
※備忘録
お客は、おいしいものを出さないと買ってくれません。しかし、おいしいものにはもう一つ裏返しの意味があって、それは“飽きる”ということです。おいしければおいしいほど、それと同じくらい飽きる。(中略)飽きられないものをつくるのが商売のように思われがちですが、それは本当のようなウソで、われわれの商売は、お客が飽きる商品を毎日毎日、これでもかこれでもかと供給し続けなければならないという不合理なことを行うことになるのです
いつでも変化対応できるようにするために何が必要かといえば、商売に余裕があることです。つまり、利益を出しているかどうかです。(利益を出していれば、思い切った廃棄など可能になり、顧客ロイヤリティが高まってまた利益が出る好循環に持っていける)
右肩上がりの一本調子で経験の多さがものを言った時代には“思いつきで仕事をするな”と言われました。今は先行情報に基づいた“思いつき”の方がむしろ大切な時代になっているのです。(仮設と検証に関して)
データを集めれば問題点が表れる。(中略)マクロで見て、そこからミクロの数字に落とし込んでいく、それが私の仕事です。
共感共鳴するものをつくっていけば、「必ず結果は出る」。「一生懸命やる」のと「正しいことをやる」のとではまったく意味が違う。
ついつじつま合わせをしてしまう。それが人間の心理です。だから、つじつまが合いすぎるのは、逆におかしいわけで、そこを突くと問題点がポロッと出てくるのです。
鈴木敏文の「統計心理学」―「仮説」と「検証」で顧客のこころを掴む (日経ビジネス人文庫 (か3.../勝見 明
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