「生命保険のカラクリ」

★★★★☆

生命保険って難しいですよね。本書は、その生保業界を、本質論に立ち返り、シンプルに考えたり、ゼロベース思考で考えたり、他業界や海外と比較したりして、業界構造の非効率性を分かりやすく説明しています。

たくさんの営業員を抱えて、商品内容を複雑にして、高い手数料をとって（実質30％？！）、という旧態依然の生保業界は新規参入余地が大きいです。

ヤマダ電機で商品のアドバイスを聞いて、自宅に帰ってカカクコムや楽天で口コミを確認して最安値の店で購入する、というような購買パターンが増えていると思いますが、生保もリアルの営業員に商品を設計してもらって、ネットで確認して安い商品を買う、という契約パターンが増えてくるのではないでしょうか。

生命保険のカラクリ (文春新書)/岩瀬大輔