川越style「Cafe Vino」ワインと川越産農産物の料理のマリアージュ  | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

お店に入ると、何気なく置かれた野菜のオブジェ。

あれなんの野菜だろう?変わった形だね、よくできたオブジェだね、見た目の珍しさに話しの花が咲く。

そして、ふっと勝田さんから「いや、これは本物なんですよ」と告げられると、間違いなく、

カウンター上にごろんと置かれた野菜の佇まいにみな驚くことになる。

さらに、「今食べているまさにそれがこの野菜です」と加えて伝えられると、

目を真ん丸くさせるのがよく見られる光景になっていたりする。

地域のフレッシュな食材をいただく、そして面白みも加味されて、話題に事欠かないお皿の上の作品なのです。

2016年6月にオープンした、「Cafe Vino(カフェ ヴィーノ)」さん。
お店があるのは、一番街の札ノ辻から市役所に向かう本町通り沿い左側。

市役所から一番街に行く方向右側にあります。


 




 

店内は落ち着いた雰囲気で、肩肘張らず、気軽に入れるカフェ・洋食屋さん。

ランチメニューは、大きく分けて5種類。
ランチセット------------- 900円(税込)~ 
A.ハンバーグ + トッピング(有料)
※シャリアピンソースでご提供します。     
B.サービスランチ
 (内容は黒板をご確認下さい) 
C.  本日のパスタセット   
 (内容は黒板をご確認下さい)        
D.その日のランチセット     
(内容、価格は黒板をご確認下さい)   
E.   サラダランチ
※野菜はし仕入れ状況により異なります。 
◆+300円でサラダ・ドリンクセットにできます。
※土日祝日はハンバーグランチのみの提供となります。
 

一番人気は何と言ってもハンバーグ。Vinoさんの代名詞といえば、ハンバーグなのです。

他のメニューはその日によって変わっていき、今日のメニューはなんだろう、わくわく感に浸りながら、お店の扉を軽やかに開くことになる。

確実にハンバーグが食べたい!というのなら、予約がお勧め。

そして予約すると、実は予約特典として食後のデザートがつくのです。。。

これはVinoの常連客には知れ渡っていて、お店には毎回予約してから行くという人も多いのだそう。

料理には積極的に川越産農産物を使い、野菜、というのもVinoの大切なテーマになっている。

日替わりで変わっていくランチの内容は黒板に明記。

 

 

 


  

 

 

 

デザートも華やかにお皿を彩ります。
 

 


 

 

 

Vinoは1階だけでなく、奥の階段から2階に上がるとテーブル席が並び、ゆったりと過ごすことができます。

 


 

(2席からの眺め。すぐにピンと来た人もいるでしょう、この席は川越まつりの絶好の山車曳行ビューポイントです。お店自体元町一丁目会所のすぐ近く)
 

Vinoさんは、肩肘張らず気軽な洋食屋さんという雰囲気を大切にしながら、その内実は、仕事にしていたくらいでワインの深堀りが半端ない。

Vinoのことなら、ワインの追究に触れてこそで、その姿にじっくりと向き合えるのが夜。

Vinoで取り揃えるワインは、川越ではなかなかお目にかかれないものも多く、グラスで飲めるのもポイント。








 

 

Cafe Vinoの勝田さんは、これまでの経験を活かして、ワインの展開をしようと早速動き出し、

お店で定期的にワインセミナーを開催しています。

そう、「Vino」という店名の通り、ワインもVinoの大きな強みなのです。

9月から始まったVinoのワインセミナーは、ワインと軽食付きで、全10回、それぞれの回でテーマが変わり、気になる回、知りたい回単体でも参加できました。

『ワインとは何か?何がなんだか分からない??

ラベルの読み方から、家での保存方法など、知ることでワインが一層面白くなる!』





 

 


今回のセミナーは終了しましたが、今後もVinoではワインを知ってもらう会は開いていくでしょう。

 

一番街に近いという場所柄、ランチのお客さんが多いですが、Cafe Vinoの真価に触れるならやはり夜。

日が暮れて観光客の姿が見えなくなり、しっとりと灯りが灯った店内には、

さあ、自分たちの時間と言わんばかりに地元の人が足しげく通っている。

ワインなどに合わせる食事も、ランチとがらっと変わる顔触れに注目したい。

やはり夜は、本領発揮なのです。

ランチ同様、もちろんディナーの料理にも川越産農産物がいろんなメニューに使われ、

美味しく、目にも楽しく、食の豊かさを提供しています。

人気のハンバーグはランチ・ディナーともにありますが、ビーフシチューなどのメニューに対面できるのは、夜に訪れる特権です。

ワインを目当てにして、そして物腰柔らな勝田さんのワイントークが聞きたくて来る、

グラスに注がれたワインはいつも瞬く間になくなっていく。。。

トマトのピクルス、オリーブミックス、ソーセージミックス、スペイン風オムレツ、

ポテトグラタン、セビーチェサラダ仕立て、

利根川農園さんの玉ねぎオーブン焼き、

フォアグラ入り鶏レバーパテ、スモークサーモンパテ、エビと木の子のアヒージョ、契約農園直送サラダ、

生ハム、生ベーコン、各種チーズ、ビーフシチュー、チキングリル、パスタなどなど。


 


 


 

Cafe Vinoは、勝田さんと栗原さんという二人が切り盛りしているお店。

接客を担当する勝田さんは、ワインエキスパートの資格を有し、都内のワインショップに勤めていました。

丸の内にあったお店は、ワインショップとフレンチレストランが併設されていて、

勝田さんはワイン販売の他にも、レストランを手伝ったり、

当時からワインセミナーの講師を担当していました。

その後、江戸川橋のワインショップ&レストランで現Vinoのシェフ栗原さんと共に働き、

この料理に合うワインなら、反対にこのワインならこの料理を、など

今と同じようにお客さんに提案していた。

セミナーの講師を務めているくらいで、勝田さんの話しは本当に分かりやすい。

ワインエキスパートがいるカフェ、これは川越初かも。

シェフの栗原さんが川越出身、

「川越らしい場所」でお店を開きたいと考えていた時に、この場所と出会い即決。

地元の人に観光客に、いろんな人が交わる場所は、魅力的だと感じた。

川越らしいとは、蔵造りの町並みであり、川越まつりであり、川越氷川神社であり、

お店をやるからにはそういう川越らしさに触れられる場所にしたかった。

氷川神社の縁結び風鈴の行き帰りに、Vinoに立ち寄る人も多くいて、

お客さんと縁結び風鈴のことを話すことができるというのが川越らしく楽しい、

この場所ならではのことと二人は話す。

(川越氷川神社「縁結び風鈴と縁結び風鈴まちなか」一番街に出現させた巨大ライトアップオブジェ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12189046367.html

Cafe Vinoさんがある本町通りは、川越の手付かずの魅力が残る通りで、

そのままの姿を生かしたお店があちこちにある。

カフェBanonさんに、和ろうそくのhazeさん。

(「haze」同じ火には、二度と会えない。

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12073133563.html

そして、市役所斜向かいに出来た楽しいコーヒーショップ、glin coffeeさんのことは最近記事にしたばかりです。

(「glin coffee」川越市役所前一号店 glinの輪が広がっていく。楽しいコーヒーショップ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12196953531.html

魅力的なお店が続々と出来て、面白い通り、

Cafe Vinoの勝田さんと栗原さんがこの場所にお店を開くまでには、

どんな経緯があったのでしょう。

二人が川越で開いたのは、2016年6月で、そこが一つの始まりと言えますが、

スタートに至るまでの準備期間を含めたら、さらに前から川越での動きは始めていました。

じっくりと時間をかけて、理想を形にするための期間。

今振り返れば、その周到な準備期間があったから、川越での繋がりを広げることができ、

川越での良いスタートを切れたのかもしれない。

料理には積極的に川越産農産物と使い、と書きましたが、

それもこの期間に形に動いていたから。

 二人の知られざる、スタートまでの助走期間とは。。。

勝田さんと初めて出会ったのは2015年のことで、もちろんまだVinoは影も形もない時でした。

蓮馨寺向かいにあった古本カフェAgostoで偶然にも居合わせ、

「今度川越でお店を開こうと思っているんです」と話していて、

当時はいろんな場所を見て回り、物件を探しているところでした。

Agostoにも度々訪れ、緑さんにいろんなアドバイスを貰い、

緑さんも二人のお店の始まりを応援していた。

2016年1月のAgsotoお疲れ様でした!閉店パーティーにも勝田さんは参加していて、

川越の縁を持てた緑さんに感謝しながら、お店の最後の風景を目に焼き付けていました。




(<2016年1月閉店>古本カフェ「Agosto」二年経って拡がった世界
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11512460777.html

この時、スペシャルLIVEを披露してくれたのが、川越の顔的ミュージシャン、LiLo&飯田理乃さんでした。

AgostoでのLIVEをきっかけにしてLiLoさんを知り、

Vinoの二人は、今度はLiLoさんたちが主催する音楽イベントにも足を運んでいた姿がありました。

それが、2016年4月17日に小江戸蔵里八州亭で開催された、

「KOEDO♪NOTE KAWAGOE vol.1」。

当日の様子は以前記事にしましたが、実はそう、あのLIVE会場の客席には、

勝田さんと栗原さんの二人の姿もあったのです。

記事中で、これから川越でお店を開く予定の、と紹介しようと思いましたが、

実際にお店がオープンしてから、実はあの時のLIVEに来ていた、と振り返ろうと思い、秘めていました。

そして今、あの時のLIVEに二人も来ていたと紹介します。

(「KOEDO♪NOTE KAWAGOE vol.1」2016年4月17日小江戸蔵里八州亭

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12152465403.html

この頃になると、お店のオープンも現実味を帯びてきて、オープンの日にちも見えてきました。

そんな時だったのです。

二人はお店でどんなメニューを提供しようか考え、やはり地の素材を使いたい、川越のお野菜を料理に使いたい、
 「料理に川越野菜を積極的に採り入れたいので、

ぜひ川越Farmer’s Marketの農家さんを紹介してください」という依頼が来ました。

季節ごとにいろんな種類の野菜を使いたいということで、利根川農園さんを紹介。

川越の上野田にある畑は、川越自動車学校がある地域で、

古くは河岸街道や入間川街道で賑わっていた地域。
地域を代表する農家さんで、新しい世代の担い手として活躍が期待されている利根川さん。

道路から細道を入った先、一面広大に広がる畑に圧倒される。





この時は夏の川越Farmer’s Marketに向けて準備を進めていた時季。

畑にいると川越にいるとは思えないのどかな空気が流れている。。。
柿の立派な木があったり、案内されてぐるっと歩くだけでも楽しい。
なんだかここで、農業体験イベントでも開催したくなる楽しさがあります。

夏の川越Farmer’s Marketには、玉ねぎやニンニク、ブルーベリー、唐辛子、きゅうり、トマトなどを出品し、

玉ねぎだけで4種類、ニンニクだけでも4種類を出品しました。

川越Farmer’s Marketに欠かせない農家さんで、いろんな野菜を作っていることもあって、

二人がやろうとしているお店と相性が良いのではないかと考え、

利根川さんと実際に会って話しをしてもらおうと、顔合わせをセッティングしました。

お店の場所から利根川さんの畑まではそんなに離れていないので、

新鮮な野菜をすぐに料理に使うことができる。
それにしても、、、、農家と関係を築きたいというお店が普通に現れるようになるなんて・・・
こういう光景が見られるようになるなんて、

川越Farmer’s Marketを始める前は夢にも思っていませんでした。

 

さらにお店をオープン後に、Vinoに紹介したのが、忍田農園さん。

忍田さんも川越Farmer’s Marketお馴染みの農家さんで、

勝田さんと話していた時に忍田さんの野菜のことを話しと、すぐに興味を持ってくれたのでした。

珍しい野菜や楽しげな野菜を作ることにかけては川越の第一人者、忍田農園さんの畑の様子は、

昨年の今頃にも伺って伝えています。

「今はサラダ系の野菜が多いですね」とただいま収穫の真っ只中でした。
サニーレタスにラディッシュ、日野菜かぶ、
 「今年初めて作ってみました」と話すワサビリーフの葉をいただいて噛み締めてみると・・・「辛い!」。
 葉なのにワサビの味がして不思議な体験です。

 圧巻は6種類の人参に7種類の大根!
その色と形の多種多様さに、野菜でこんなに楽しませてもらえるなんてと野菜の可能性を感じました。
さらに紫の白菜に、細ながーい白菜まで。。。ワンダーランド畑ですね。

川越Farmer’s Marketには、水菜、からし菜、春菊、ルッコラ、ラディッシュなどを出品しました。

忍田さんの野菜の多くは、仙波町にあるイタリアン「CUCINA とちの木」で使われています。

お店で必要なお野菜をオーダーメイド的に作ることも多いほどで、

生産者忍田さんととちの木のシェフ原さんの強い信頼関係があります。
紫色の小松菜に水菜に、とちの木でよく見る紫の野菜は、二人のやり取りから生まれています。
オレンジと赤のビーツ、イタリア野菜のストリドーロに、エルバステラ、

初めて聞く野菜のオンパレードです。

 


 
  

 

ちなみに忍田さんも利根川さんも、12月4日のウェスタ川越のイベントに出店予定です。

(「川越Farmer’s Market2016冬」2016年12月4日(日)ウェスタ川越交流広場
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12214315039.html

忍田さんとも実際に顔を合わせ、意気投合し、お店に野菜を納品することになりました。

それが・・・あの冒頭の野菜であり、お店に来る人をいつも驚かせている。

「え!本物!オブジェじゃないの!?しかも今自分が食べているもの!」

お店としても、繋がった農家さんのことをアピールし始めていきました。

忍田さんの紫ジャガイモチップスは、

見る人はみな紫のさつま芋だと思うでしょうが、

そんな会話を耳にした勝田さんはすかさず、「実はそれは、ジャガイモなんです」と明かす。

そこから川越の農家さんの話しへと入っていくのだ。

ランチのサラダの上には忍田さんのジャガイモのチップスが。

 


 
この時のパスタには忍田さんのクーシンサイ。
紫ジャガイモチップスは単体でも提供していて、おつまみに最適。
 

さらに、利根川さんも定期的にVinoさんに野菜を納品していて、

ある日のこと・・・生産者利根川さんがVinoに食事にやって来たこともありました。

野菜を卸している本人が、自分の野菜が使われた料理を食べる、なんとも面白い光景が見られました。

利根川さんのタマネギは格別と、Vinoの二人は話し、

利根川さんが初めに頼んだのが、まさに利根川農園さんの玉ねぎオーブン焼き。

これは玉ねぎが丸ごと一個ドカっと入っている一品で、

玉ねぎの旨味、ソースとの絡みが堪らない。Vinoでも人気の一品です。
 

 

自分の玉ねぎの使われようを、じーーーっと見つめる生産者。。。



思わず写真に収める。。。!

さらに、自身のナスを使った一品もすかさず注文。
 



「美味しい。。。!」と声が漏れました。

さらにソフトクリームも頼んでご満悦なのだった。。。♪

生産者も納得の調理で、生産者とお店の繋がりはより強くなったのでした。
今後のお店の展開としては、二階で音楽LIVEを企画していて、

そう、あの2016年4月17日小江戸蔵里「KOEDO♪NOTE KAWAGOE vol.1」に感動し、触発され、

「自分たちの店でもやりたい」と立ち上がったのでした。

なんと出演する音楽家は、KOEDO♪NOTEに出演していた

飯田理乃さんと野津昌太郎さんの二人。

あのLIVEからこんな風に繋がっていくなんて。。。

2017月2月25日(土)『Gt.野津さんとDuo Live!』@Cafe Vino(川越)

♪昼のLive(限定8名様!)
open 13:30 / start 14:00(~15:40)

MC 投げ銭+ケーキセット¥1,000-(追加オーダー可)

♪夜のLive(限定8名様!)
open 18:00 / start 19:00(~21:00)
MC 投げ銭+1プレート&1ドリンク¥1,500-(追加オーダー可)
飯田理乃(Vln)
野津昌太郎(Gt)

川越産農産物を使った料理に、ワインエキスパートが勧めるワインに、音楽、

川越で新しい魅力を発信していきます。


「Cafe Vino(カフェ ヴィーノ)」

埼玉県川越市元町1-8-1・火曜日~日曜日
ランチ11:00~14:00(L.O 13:30)
カフェ14:00~17:00
ディナー17:00~22:00(L.O 21:30)
・水曜日
ランチ11:00~14:00 (L.O  13:00)
Marche 14:30 ~17:00 (売り切れ御免)
※定休日 月曜日
049-299-7861

◆アクセス

西武新宿線「本川越駅」より 徒歩20分

東武東上線「川越駅」より 各路線バス・市役所前1分