川越style「KAWAGOE Knit Park」編み物フェスティバル2015年10月3日開催 | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

その雰囲気は独特でした。全体が穏やかな空気に包まれていて、居るだけで癒されるよう。
あのぬくぬくとした空気感は、やっぱり毛糸が中心にあったからなのかも。

 

2015年10月3日、本川越駅近くにある小江戸蔵里で開催されたのが、

「KAWAGOE Knit Park2015」です。








日本あみぐるみ協会とまちづくり川越が手を組んだ共催で、

沢山の毛糸と笑顔が溢れた編み物フェスティバル、KAWAGOE Knit Park。

「日本あみぐるみ協会 http://amigurumi.jp/

蔵里の広場にはニット作家さんによる手編み作品がたくさん集まり、編み物好きの方が大集結し、

子ども向け無料ワークショップに、大人向けワークショップ、

さらには毛糸や手芸道具の販売といったブースも並んで賑やかな雰囲気。

編み物を存分に楽しめるイベントであるKAWAGOE Knit Parkは、

2012年に始まって以来年に一度のペースで開催され、

今年は春に続いて二回目の開催となりました。

 

KAWAGOE Knit Parkに来ていたお客さんが口々に

 

「このイベントの雰囲気癒される」と話していて、

後で会った人も、「あのイベントの雰囲気凄くよかった」と話しているのもよく耳にした。

KAWAGOE Knit Parkの穏やかな雰囲気は、どこから来るのだろうと思ったら、

それはやっぱりニット作家さんたちの雰囲気からなのかもしれません。

編み物の、こつこつと時間をかけて編んでいく工程は、

大変でありながらも作家さんは「編むことが楽しい」と話し、

没頭して気持ちが落ち着いてくると言い、

出来上がった一個の物には、癒しの気持ちが詰まっている。

会場に集まったのは全てそうした手編み作品、

作品を手に取る人にも伝染し、全体の雰囲気はきっとそうやって出来ていた。

編み物が集まったKAWAGOE Knit Parkの雰囲気は独特、

冒頭に記した雰囲気の正体は、そういうことなのかもしれない。

 

K+ito(ケイト)さんは、麻糸を使用して編んだ作品を出品。

 

秋冬色を意識し、携帯スマホ入れ、ランチバッグ、普段使いのトートバッグ、鍋敷きといった

素敵な編み物作品が並んでいます。こつこつ編んで2、3日かけて出来上がった物たち。

持ち手や裏地にも工夫が凝らされていて、

KAWAGOE Knit Parkの穏やかさを象徴するような佇まいです。

 

 




koyuriさんはKAWAGOE Knit Parkお馴染みの出店。
「来る人は自分で作ることが好きな人が多いので材料中心に出品しています」と話し、
自分でエコタワシなどを作ることができる材料を揃え、他には自身の作品も出品しています。




 

すぐ隣のブースに出店していたOYOYOさんは、アクリルの毛糸やレース糸で作品制作。

 


 

 


こちらのブースにはウールの毛糸で作ったクマがたくさん。
お尻の部分にビーズが入れらていて、細かいところにも手間がかけられていました。


 


人形(ひとがた)のストラップももちろん手編みで、
普段は布小物の雑貨を制作しているというUZUさんは、
2015年9月に開催された「川越ハンドメイドの雑貨市」にも、ひろ接骨院ブースに出店していました。
その時とは作品の顔ぶれが変わり、編み物作品だけをこの日は出品しています。

 

 

雪蛙さんは、毛糸で編んだカエル作品を多数出品。

 





フェルトの上にカエルが乗っている置物やがま口ポーチ、指人形がありました。


KAWAGOE Knit Parkが目指すのは、編み物好きの方に楽しんでもらう場作りであると同時に、

編み物好きな人をもっともっと増やしていきたいということ。

時間がなくて編み物なんてできない、と敬遠する人は多いそうですが、

出来上がりまでの長い時間を考えて足がすくんでしまっても、

編んでいる過程の時間が癒し、だと考えれば夢中になれると作家さんたちは話します。

せっかくの編み物のイベントなので、編む楽しさを味わってもらおうと、

完成品だけでなく、道具・材料を販売しているのもKAWAGOE Knit Parkの特長で、

涼しくなってきてこれから何か編んでみようかな…と考える方に応えようとしていた。

一玉数百円もするような毛糸も含めて
かなりお買い得な毛糸の詰め放題コーナーがあったり、

さらには、会場で体験コーナーも充実していて、
ハマナカさん、Cloverさんといった手芸用品会社が協賛になり、

提供の毛糸を使ってキッズワークショップを行うブースも用意されていました。


 

 







12歳までの子ども対象のワークショップは無料ということで、

もうひっきりなしに子どもたちがやって来て、熱心に編んでいく光景がありました。
ボランティアスタッフの手ほどきで熱心に編んでいく子どもたち。

去年大好評だったオリジナルポンポン作りや、くるりん編み機で作るオリジナルのシュシュ、

指編み教室に加えてハマナカジャンボニーを使ったミニマットを作ることができました。

こちらで作れるものは気軽な小さいサイズですが、

やり方さえ覚えれば自分でも簡単にオリジナルマットを作成出来るとのこと。

まだあまり知られていない技法もあって、さすが編み物のイベントだけあります。


そして室内ギャラリースペースでは、大人向けのワークショップ開催。

都内を中心にお洒落なニットカフェやワークショップ等を展開している

minamiwaさんより講師を迎えての編み物ワークショップが行われていました。

気軽に作れるキットから本格レッスンまで楽しく編み編みできる内容となっていました。




 

手芸の材料販売などで出店していたのが、「手芸の山久」さん。お店は大正浪漫夢通りにあります。

お店は寛政五年(1793年)創業。川越で手芸のお店といえば昔から山久さんですが、

手芸用品販売に加え編み物教室開催でもお馴染みで、長い人だともう60年通う人もいるんだそう。

実店舗だけでなく、手芸グッズの通信販売も活発に行っていて、

1999年から始めたネットの世界では『手芸の山久』さんは超有名。

KAWAGOE Knit Parkには毎回のように参加し、このイベントを盛り上げています。

この日も毛糸大セールも開催していました。



「今の子どもたちは完成品を手に入れてコーディネートすることには慣れている、

だけどその前に物作りをもっと体験してもらいたいですね」

と話す山久さん。

山久さんでは川越まつりの日に、お店の前でビーズのワークショップを開催するそう。

 

・・・と、出店ブースの一つ、テーブルに並べられた可愛いキノコの作品が目に入った。

 

見かけたことがある。。。

どこかで出会ったことがあると思いを巡らせていたら・・・

そうだ、新河岸駅前にある「おすし雑貨研究所」さんで見た事のあるキノコなのでした。


(おすし雑貨研究所 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12037825031.html

2015年9月に開催された「川越ハンドメイドの雑貨市」や

それ以前のハンドメイドの雑貨市に出店していた作家さんもいました。

(2015年9月川越ハンドメイドの雑貨市より http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12076427529.html

さらに、富士見市にあるハンドメイドのお店、

「手作り雑貨委託販売*アクロ」さんで扱われている作家さんもいます。

こうしてKAWAGOE Knit Parkに出店している作家さんを紐解いていくと、

川越のみならず各地で活動し、

いろんなイベントなどにも出店している人たちが集まっていることに気付く。

どこかのイベントでは一つのブースで出会ったという「点」でしたが、

まさかあちこちの点が、一つにまとまって一堂に会したイベントが川越で開催されているなんて。。。

今回初めて来て新鮮な驚きがありました。

「編み物作品だけ」に特化したイベントというのは、もちろん川越には他にないもので、

埼玉県でも例のない画期的な試み。

ニット作家さんがそんなにいることに驚き、

しかし、集まっているところを見ると意外にもたくさんいるのだと思った。

運営に関わっているニット作家のNamuAmuさんは、

川越の雰囲気なら編み物作品とも相性がいいはずと考え、

「Knit Parkはぜひ川越でやりたいと思っていた」と初回開催の想いを話していました。

 

編み物作品は、見ているだけで癒される。

 

まずその物の可愛らしさもあるし、その裏に注がれている

たくさんの手間と時間が伝わってくることが、愛おしくなる。

可愛いと大変さ、両端にあるようなものが同居しているのが伝わって、

胸がきゅんとなるような切なさと愛おしさがあって、大事にしたくなる。

作家さんが手を動かした軌跡が形になる。

積み重ねた時間をそのまま形にしたような作品は、

時間が積み重なった町並みが遺る川越に、直接的な繋がりがなくとも

どこかで繋がっているものを感じ、やっぱり編み物は川越にぴったり合う。

 

少々個人的なことを話して申し訳ないですが、

 

川越の一番街から脇道を入った先にあるカゴ&帽子のお店「KIKONO」さんで、

夏用と冬用の二つの帽子をオーダーして編んでもらったことがあります。

(KIKONO http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12011070379.html

もともと川越唐桟が盛んで織物文化があった川越、

手で織る、手作りするというのが街に根付いているところに、

新しい感性の編み物が川越でどんどん立ち上がっていることはわくわくします。

KIKONOの帽子にわくわくした時のような感覚がKAWAGOE Knit Parkにもあって、

やっぱり川越の雰囲気には織物、編物はぴったりだと再確認しました。

 

いつまでもまったりと穏やかな雰囲気のKAWAGOE Knit Park、

 

その場に居るだけで楽しいイベントで、

作家さんも出店しながらも雰囲気に浸って寛いでいた。

そこへ・・・K+itoさんの応援にやって来たお客さんが、

みな手に提げていたのが、K+itoさんの編み物バッグだったという共通点が面白い。

会場にニット作家さんの編み物作品が並び、

来るお客さんも編み物バッグを手にやって来て、編み物に溢れた蔵里。

ちなみにK+itoさんは、2015年12月13日に開催する川越Farmer’s Marketで、

オリジナルバッグにハンコを押すワークショップのスタッフも努めてくれます。

(川越Farmer’s Market https://www.facebook.com/kawagoefm

同時に自身のバッグも多数出品します。

また、koyuriさんは

ワークショップ「毛糸で作るキャンドルカバー作り」の講師を務めていただくので、そちらもお楽しみに。

 

KAWAGOE Knit Parkは今後も続いていくので、

 

ぜひその雰囲気を感じてみてください。

手芸の楽しさを広めようとウェスタ川越近くの場所で月に一度ほどのペースで、

「ここぺり手芸くらぶ」という活動をしているとNamuAmuさんは話し、

例えば、『お花のモチーフで覚えるかぎ針の基礎レッスン』『あみぐるみレッスン』

といった内容で、も初心者の方から経験者の方まで楽しんでもらえるような内容となっているそう。

「ここぺり手芸くらぶ」
https://www.facebook.com/kokopellisyugei

川越で手芸、編み物の魅力を発信しています。


まだまだ出来上がるまでかかるな、

こつこつと編んでいく途中は、ゴールが果てしなく遠くのものに感じる。

本当に完成するのかな、全然形にならないや、

でも編んでいくうちにいつしか没頭していて、時間を忘れて入り込む。

やがて・・・

出来上がった!

完成した作品は、自分でもよくここまで歩いて来たものだと感じ入ったりする。

ニット作家さんの多くがそう話していました。

その人が歩いた長い時間、それがそのまま形となって表われる編み物。
大事にしたくなる物たちでした。


KAWAGOE Knit Park 、次回開催もお楽しみに。

 

「KAWAGOE Knit Park 」
https://www.facebook.com/KnitParkInfo

 


 

 

 

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