川越style「伊佐沼で空と海?の撮影会~@川越」それはまるでアムステルダムのように | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

川越の自然を写真に納めようとする時、どんな場所を思い浮かべるでしょうか。
夕日をキラキラと反射した入間川、氷川神社の御神木、春から秋にかけての田んぼ、
すぐにいくつもの撮影スポットが出てくるのではないかと思います。

そして、忘れてはならないのが、伊佐沼。
春の桜はもちろん、夏の蓮、向日葵、秋のコスモス、

冬のシギ、サギ、カルガモといった野鳥たち、自然豊かな公園。
伊佐沼は一年を通してフォトジェニックな風景に事欠きません。
ただ。。。さすがに長年川越に住み、何度も一年のサイクルを見ていると、
伊佐沼の風景に新鮮味がなくなって、どう撮ればいいのか分からなくなったり、

撮った写真が良いのか良くないのかの客観性も薄れてきます。

 

Blog、Facebook、TwitterなどのSNSにも、
それこそ一年を通して伊佐沼の写真が多くの方によってアップされ、

 

リアルタイムの様子を見ることができ、
そのサイクルにももう慣れてしまい、感動が薄れてきているのを感じます。
もっと言うと、
伊佐沼の春なら桜、夏は向日葵、冬は野鳥、と
フォトジェニックではあるけれどイメージが定型化してしまって、
定番となったそれらを撮る、見ることで

伊佐沼に対する興味が終わってしまっている部分もあると思います。

本当は、伊佐沼にはもっと素敵な風景があるはず、

と思いたい。
伊佐沼の自然にもう感動することはできないのか??

(正確に言うと、伊佐沼の自然に慣れたのではなく、

定型化されて撮られる写真に見慣れてしまったのです)
いやそれでも、まだまだ知らないスポットはあるはず、
なにより、撮る・見る者の自然に向かう感性こそ大事なんじゃないか。
感性を綺麗に洗濯して、新鮮な目で見慣れた伊佐沼を見てみたい。

 

そんなことを考えていた時に、ふと、ある写真の撮影会の招待が届いたのです。

 

差出人を見たら、mocostyleのmocoちゃんからだった。
期待に急かされるように開いてみたら、これだ!とピンと来るものがあった。
これだ、これなら、新しい気持ちで川越の風景に向かえるはず。
この方たちの新鮮な感性で伊佐沼に向かう姿に触発されれば、

きっとワクワクを取り戻せるに違いない。
そして、川越の新たな魅力を見つけてくれるのではないか、って。

すぐに、参加の返事を送りました。

 

その招待状に書かれていたのが、

 

「伊佐沼で空と海?の撮影会~@川越」でした。

 

写真が好きな者同士で集まって、

 

みんなでワイワイ伊佐沼の自然を撮ろうという撮影会でした。
今回集まっていたのが、

mocoちゃんを含めたさいたま市、富士見市、川越から

自分を含めた6人と小さな子どもが2人。
mocoちゃんの昔からの知り合いから、mocoちゃんのキャラに惹かれ

「遠足楽しそう」と参加した方までそれぞれ。

 

今まで各地で撮影会を行ってきたmocoちゃんの撮影会は、

 

川越では3回ほど企画し、

氷川神社+むすびcafeや一番街にあるガラスの青い鳥+初音屋といった場所へ赴き、

撮影と美味しいものを楽しむのがセットになった、遠足のような撮影会を重ねてきました。

 

そして、今回選んだ撮影スポットが、伊佐沼。

 

参加者のみなさん、こうして伊佐沼を撮るのはもちろん、

ここに来たこともほとんどない方もいます。

でもだから、写真好きな方々が川越の伊佐沼をどう撮ってくれるのか楽しみです。

そう、撮影会に参加しつつも、

みんながどう伊佐沼を、川越を撮るのかこそ楽しみだったのです。

新たな川越の一面に出会えることを期待していた。
 

人気のない伊佐沼の遊歩道。

カメラを手にした面々が集まって、そこだけ華やかな雰囲気に包まれています。

 

mocoちゃんがみんなに向かって話します。
「今日は曇り空ですが、撮影会楽しみましょう!
それでは、今日の撮影テーマを発表したいと思います!」

 

緊張がみんなの表情に走る。意を決したようにmocoちゃんが続ける。

 

 

「今日のテーマは『川越の大自然を撮ろう!』です」

 

パチパチパチ♪一同拍手。


「テーマを設定することで、そのテーマを探す思考になる。

伊佐沼を伊佐沼として撮るだけでなく、
え!ここが川越なの!北海道でしょ!?北欧でしょ!?という写真を撮りましょう♪」
おお~!と一同から声が上がります。

 

なんと、伊佐沼に大自然を見出だし、
北海道や北欧に錯覚してしまうような写真を目指すという。
なんという果敢な挑戦でしょうか。

 

正直なところ、川越の方で、伊佐沼に北欧を感じたことある方は皆無だと思います。
伊佐沼の一体どこに北欧があるのか。
しかし、川越的な感性に染まっていない参加者の皆さんは、

北欧のテーマに目を輝かせています。

 

その様子を見ていたら、ここから新しい何かが生まれる瞬間に出会えると思った。
そして、撮影会は始まったのです。

 

参加していたのは、ジャスミンさん、○家さん、○太君、純子さん、Kちゃん、akiさん。

mocoちゃん以外は初対面だったけれど、

実は去年、宮城県南三陸町に取材に行った時の記事に

コメントをくれていたのがジャスミンさんでした。

一年越しでここで会うなんて、なんという偶然でしょう。

(というか、ずっと前から川越styleを見てくれていることに感謝です)

 

川越在住の純子さんは、伊佐沼には来たことあるけれど、

 

撮影は初めて、と話します。


 

ジャスミンさんが、○太君をパチリ。

 

1.「ん?○太ちゃん、何見つけたの?UFO?」
2.「ちがうよ。ちいさい秋だよ」

 

 

 


そうそう、この撮影会の主催者であるmocoちゃんの紹介を忘れていました。

 

akiさんが盗み撮り?したmocoちゃんの一枚から。

何を撮っているんだろう??(笑)

 

mocoちゃんは「mocostyle 」というblogを書いていて、

 

木工作家でありカメラマンであり多才な方。

さいたま市在住でありながら川越の応援団のようで、

川越に頻繁に来ては写真を撮り、記事にしていたのを知っていました。

コメントをもらったこともあるし、

blogの文章のからは楽しい方なんだろうな、というのが伝わってきました。

そして、宇宙ゆるキャラとしてテンション高く書いていても、

言葉の端々に、周りのことを気遣う気持ちが漏れているのを見逃していませんでした(*^.^*)


そして、実際初めて会ったのが今年の6月のことでした。
クレアモールからすぐ近く、アジアン雑貨の旧グリーンクラフトがあった場所で

帽子屋トーリさんによる

「うみの音かぜの音」という帽子の展示会がありました。
たまたまふらっと行った時に、mocoちゃんもさいたまから来ていたんです。

今思い返してもあの展示会場は不思議なことだらけだった。
トーリさんの人柄が呼び寄せていたんだと思う。

トーリさんらしい自然感溢れる帽子は、

帽子というより自然そのもののようで、

見ていると、被ってみると、

そう、まさに、うみの音、かぜの音が聞こえてくるようでした。


 

この帽子たちに誘われて、展示会にはさまざまな方が訪れていました。

偶然の出会い、再会、ずっと会いたかった方とも遭遇したり、

わずかな滞在時間の中でなんでこんな出会えるのだろうと不思議でした。

トーリさん、さすが人を呼び寄せるなあとしみじみしたものでした。

 

この時に、mocoちゃんとも初めて会うことができたんです。

 

mocoちゃんが本格的に写真を始めたのは、9年ほど前からだそう。
CanonのIXYを手にし、5年前にPowerShotにしてからは持ち歩きながら撮るようになっていった。
その後50Dに変えた今は、毎日のように撮り、年間一万枚以上は撮っているといいます。

 

 

初めて遠足撮影会を企画したのが今年になってから。
大宮の氷川神社とプリン工房檸檬堂というお店へ出かけたのが始まりです。

 


ちなみに前回、mocoちゃんたちが

川越の一番街にあるガラスの青い鳥さんで遠足撮影会を行ったのは、
この記事を見てくれたから。

青い鳥 川越で感じるガラスの奥深さ




青い鳥ではとんぼ玉を作りつつ、ガラスの撮影をし、
「撮るのが楽しいお店だった」と話していました。
お店の方も撮影に協力的で、
青い鳥撮影会は、また開催する予定だそう。


大体いつも5、6人くらいの人数で、
遠足気分を楽しみつつ、写真を教えてくれたり教え合ったり、
なんだか部活感覚な撮影会です。
mocoちゃんは、「写真は構図が大事」とアドバイスしながら自身も撮影しています。




「葉っぱが赤づいてる。綺麗だね。こんなに赤づいたの見たことない」


「この通り、パリっぽくない??」

 

そんな会話から純子さんの一枚が生まれた。
「私、これが今日の一枚に決定しました!」
その一枚をみんなに見せると、
「わあ!綺麗!」と歓声が上がりました。

 

これが純子さんの今日の一枚。

純子さん「ふっつうの景色なんですが、
なんだかこの先には
道が
夢が
続く
みたいな。。。
勝手な妄想をしてしまいました」とのこと。

 

さらに○家さんも、遊歩道を切り取ります。

 

「秋へと続く路」。

 

mocoちゃんは遊歩道の手すりをパチリ。

 

川越というか日本じゃないみたい!?

 

普段、人気がなくて寂しい雰囲気の伊佐沼の遊歩道、

 

みなさんの手にかかって、なんだか素敵なストリートに見えてきました。


「伊佐沼にこんなところがあったなんて!」
「この写真、北海道だよね?」

「まだまだ自分の一枚決まらないなあ」

「ここの蓮が枯れた感じもいいね。なんだかアフリカみたい!」
楽しくワイワイしながらの撮影、遊歩道を歩きながらも

「伊佐沼の大自然」のシャッターチャンスを逃さないみなさん。

 

さらにmocoちゃんが撮ります。

 

 

akiさんの視点だとこうなる。


 

 

蓮が咲いていた場所で面白い光景がありました。

 

アフリカみたい、と枯れた蓮を語ったmocoちゃん、蓮に近づいていきます。

その様子を上から見守り、撮るakiさん。

 

mocoちゃんのカメラが写し出していたのは・・・

 

 

そして、akiさんのカメラが捉えたのは・・・

 

 

みなさん素敵な写真ばかりです。

 

伊佐沼ってこんなだったっけと再発見の連続です。

写真もそうだけど、

みんなが話してる内容が面白かった。

そこに目が止まるんだ、そこを撮るんだ、そういう言葉で例えるんだ、と

自由な感性で伊佐沼の素敵を見つけてくれていました。

おそらく、伊佐沼で過去初めて撮られた写真ばかりだったと思います。

 

 

 

ジャスミンさんが、mocoちゃんの耳元に注目。

 

そこには、この前の撮影会で青い鳥で購入した青いピアスが光っていました。

 

まん丸として地球がモチーフのピアス。宇宙キャラのmocoちゃんにまさにぴったり。

 

ジャスミンさんの一枚がこちら。

伊佐沼の遊歩道の魅力を改めて感じてもらえたでしょうか。
そこにあるものが大事、そして、なにより

そこに向かう感性が大事、と教えられた撮影です。

 

「さあ、公園に行きますよー!」

 

 

芝生の広場に移動してからは、自然溢れる林や子どもたちを被写体にして、

 

さらにみなさんの写真の素敵が全開となりました。

 

純子さんの一枚。

 

 

ジャスミンさんが木にそっと近づきます。

 

 

○家さんは、芝生の上に佇みお母さんのカメラを見つめた○太君を、

 

そして、一枚の葉っぱを。

 

 

 

akiさんは、それぞれの親子を、大事に。

 


 

そして、今日の一枚として、

 

「小人の通り道」
”こんなところに大自然”
石の造形物の穴から覗いたら、こんな世界が。

 

mocoちゃんは、黒の世界から、世界に一つだけの笑顔を。


 

 

そして、今日の一枚として、
「アムステルダムの公園で出会ったボク」。

 


こうして、伊佐沼を撮りつくした「伊佐沼で空と海?の撮影会~@川越」は

無事に終了したのでした。。。

 

 

 

撮影会が終わった後は、遠足のもう一つのお楽しみ、ランチ会へ。

 

伊佐沼近くにある農家カフェ「ましゅましゅ」さんへ移動し、食事を楽しみました。

・・・と、ここでもやはり、撮影会が始まり(笑)





 

akiさんの一枚。角煮が美味しそうです。

 

 

mocoちゃんの一枚。

 

ましゅましゅさんの野菜は特に美味しいです。

 

この遠足は、ずっと柔らかい空気に包まれていて、

 

この時間が終わらなければいいのに、という幸せな雰囲気が続きました。

偶然の縁で集まったみんな。

でも何か意味があって集められたような、

そんな不思議な感覚をずっと感じていた。

 

同じような感覚は他のみんなも感じていたようで、

 

ジャスミンさんが偶然にも不思議なものと出会った話しを聞かせてくました。

 

「私にとっての1枚は、
蒲の穂の写真にしました。
『因幡の白兎』のお話に出てくるあの植物です。
もう何年も見ていなかった蒲の穂。
こんなに身近な場所にあったなんて。

 

 

あのなんとも言えないやわらかい穂の手触り、
母が花器に生けていた姿、
それが飾られていた清々しい玄関...
など、子どもの頃の郷愁を感じました。

 

 

迎えに来てくれた○家ちゃんの車で伊佐沼に向かう途中、
母が最期を過ごした病院のそばを通り。
病室の窓から眺めていた田園風景にまた出会うという
このタイミング。

 

 

そして、ましゅましゅさんの本棚から
○太くんが取って手渡してくれた絵本
『せかいのはてってどこですか?』の中で、
もう一度出会うとは!

 

 

○太くんが遠足に参加してくれなかったら、
あの絵本の中に蒲の穂の絵が出てくるなんて、
思い出すこともなかったわ。
○太くん、ありがとう!

 

蒲の穂も、この絵本も、どちらもとっても久しぶりに目にしました。

 

絵本は、井戸の中で幸せに暮らしていた1匹の蛙が、
『まだはねる力のあるうちに
せかいのはてを見ておいた方がいい』

 

と井戸の外へ飛び出して.....というお話。

 

akiちゃんの「小人の通り道」の写真が、
世界へ飛び出す蛙の井戸の出口にも見えてきました。

 

なんだか写真の蒲の穂がロケット花火に見えてきたぞ。
よし、この写真のタイトルは、
「せかいのはてまで行ってみよう!....始まりはここ”川越

 

おまけの写真は、ましゅましゅさんの庭で出会った蛙です。
いろんなことが私の中でひとつにつながりました」

 

 

 

 

最後に、

 

今回の遠足撮影会が終わってmocoちゃんが振り返ります。


「今日は本当に、ご参加ありがとうございました!

まさかの、まさか!がいっぱいあった今日一日でしたが
曇り空にもかかわらず、こんなに楽しくて、幸せな遠足になるとは・・・

正直、SHINさん遊びに来てくれるだけでも私としてはテンションがかなり高かったのですが、
終わってみて感じるのは、
私は写真を撮るのが好きで、遠足が好きで、自然が好きで、楽しいのが好きで・・・
あ、あと、美味しいご飯も好き。
今日のメンバーがまたまた素敵で素晴らしく、楽しさも、幸せも何倍にもなりました。

 

今まで何度か、開催している遠足は、実は毎回が試行錯誤の連続で
いつも内心はあたふた、あたふたしているのですが
それでも、今日は、今まで最高!!!と言えるぐらい
とっても心に残る遠足になりました。

 

 

おもえば、私は川越に来るたびにSHINさんのブログを
何度も何度何度も読んでいて
いつも沢山の情報を教えていただいて(ましゅましゅさんもそう)
そんな大好きな川越の憧れ&大尊敬しているブログに、
宇宙からのプレゼントとしか思えない出会いにより
こうして取材してもらえる・・・
これは、相当スゴイ夢が叶ったと言えます!!!

 

 

それも、参加をしてくれた、
○家ちゃん、akiちゃん、じゅんこちゃん、ジャスミンさん、○太くん、Kちゃんが
いてくれたおかげです。
本当にありがとう!

 

これからも撮影遠足、ぜひ進化しながら続けて行きたいなーと思います。
今日を超える遠足は、なかなかないかもしれないけど
また、機会があれば一緒に撮影遠足しましょう♪
感謝&感激&感動!!!まじめもこより!\(^o^)/」

 

こちらこそ、楽しい遠足をありがとうございました。

 

みなさんの穏やかな雰囲気に癒され、とてもとても楽しかったです。

 

今確かに言えることは、川越の伊佐沼は・・・単なる灌漑用水池ではなく、

 

アムステルダムでした。

 

そうそう、ましゅましゅさんで食事している時に、

 

以前青い鳥さんで個人的にとんぼ玉を作ったことがあって、

その時の物があったのです。

それをmocoちゃんに手渡して、

「何かこれで一枚撮って!」とつい無茶ぶりしてしまいました。

そうしたら、とんぼ玉をあちこちに置いたりして構図を考え、

素敵な一枚になるよう本気で悩んでくれたんです。

 

「ここだと・・・う~ん、違う。こうすればいいかも?美味しそうに見えるね!」

 

 

個人的には、この遠足で最高の一枚だと思いました。

 

mocoちゃん作

「川越sweets おひとついかが?」

 

 

 

mocoちゃん、また川越を撮りに来てね♪

 

最後に奇跡の一枚。

mocoちゃんのリュックのファスナーが開いて、可愛いコビトが顔をちょこんで出していました。


 

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