「たとえ苦手な部分や短所があったとしても、
お互いに補い合うのがベリーダンス。
その人の短所を誰かの個性で埋めることで、結果誰かの個性を引き出すことに繋がるんです。人はありのままで素晴らしい」
短所も一つの個性。誰かの長所で埋めるためにある。
マイナスの短所があるから周りがプラスの力で埋めようとする。
そして、全体が輝いていく。
一人一人が個性溢れるダンスを魅せてくれました。
みんなで一斉に、一糸乱れぬ揃えた 踊りとは違う、
それぞれが最大限に個性を発揮して、唯一無二の存在として、
一人一人が美しく輝いていました。
個性を大事に、というのは
各々が自由に好きにやるということではなく、
お互いの個性を尊重して、
お互いに良い部分悪い部分を補い合うことなのだと、ベリーダンスは教えてくれます。
それが全体のハーモニーになり、一つの大きな世界が出来上がる。
2014年8月24日蔵里で開催されたのが
ベリーダンサーのLila(リータ)始め、Lilaさんの教室「アミターユ」の生徒さんによるダンスショー。
夕方からのショーに向けて、昼過ぎから準備を進めていました。
川越にはベリーダンス教室は、
カルチャーセンター以外だと
霞ヶ関と名細(なぐわし)にあるLilaさんの教室しかないという貴重な存在です。
霞ヶ関といえば、角栄商店街。
2014年8月23日に行われた霞ヶ関最大のお祭り「霞北祭+ナイトフェア 」では、
教室の生徒さんたちとショーを魅せてくれました。
(Lilaさんのダンス)
霞北祭にはこの時が初参加。
角栄商店街に教室があるという縁から、お祭りに誘われての参加でした。
この時が、初めてベリーダンスを生で見るという方も多かったようで、
その迫力に圧倒されていました。
反響が大きく、今後の霞北祭でも続いていきそうです。
商店街にあるジョイハウスMの二階にLilaさんの教室はあります。
(霞北祭にてジョイハウスM)
「ベリーダンスと出会って人生が変わった」
と話すLilaさん。
Lilaさんのショーを初めて見たのは去年の春でしたが、
以降、ダンスを披露する機会は増え、生徒も増えていき、
着実に川越の街にベリーダンスを広めていっているのを感じます。
Lilaさんの教室「アミターユ」による今回が第一回目のダンスショー。
今日出演するのはLilaさんに、
生徒さんは経験豊富な方からまだ半年未満の方までさまざま。
ゲストの方もショーもあり、
今日ここで見ることは、
そのまま川越で広がり始めたベリーダンスの一歩に居合わせるようでした。
みなさんの色とりどりで個性に溢れた
衣装にメイクにアクセサリー。
ネックレス、ブレスレット、ヘッドドレス、アンクレット、
アクセサリーは自作する方もいるほどです。
踊りだけでなく、全身の姿自体が自分はこうありたいという表現で、
存在自体がベリーダンサーとしての主張がありました。
神聖な儀式のようにメイクをし衣装を着ることで、だんだんと別人格になっていく。
「ベリーダンスは解放的な気持ちになるんです」
普段の生活の中での、
家族の中の自分、会社の中の自分、社会の枠組みの中の自分の殻を脱ぎ去り、
ベリーダンスという表現を通して
自分の中の本当の自分を表に出せる瞬間。
その解放感に見る者は引き込まれていく。
ありのままの自分を出せるのがベリーダンスで、
ありのままの自分をさらけ出さないと人に響かないのがベリーダンスなのかもしれない。
準備を進めている、
なにより、みなさんの生き生きとした表情が印象的でした。
「人前で踊るのは今回が初めてなんです」という方は緊張した面持ちでしたが、
それでも楽しそうに見えるのは、
踊ることが好きで、ベリーダンスが大好きで、踊ることが自己表現で、
生きることと踊ることが同義語になっているよう。
踊る時はもちろん、
踊っていない時でも楽しそうな雰囲気。
ベリーダンサー同士の繋がりは、心の深い所で繋がり合っているような強さを感じます。
お香で室内を浄化し、お祈りを捧げました。
照明が落とされ、キャンドルがほっと灯り、
室内はわずかなばかりの光に。
そこはまるで、ジプシーたちがキャラバン隊を組み
土地から土地へ移動しながら、月明かりの下で踊りを魅せ祈りを捧げたような。
静かで神聖な時間が横たわっていました。
「今日は思い切り楽しむぞ!」
出演者で円陣を組んで気持ちを確かめ合います。
17:00の開場とともにすぐに室内は人で埋まりました。
第一部は、オリエンタル、ジル。ソード、キッズベリー、ベール
第二部は、シャービー、ドラムソロ、コンテンポラリー、デスティニー、フィナーレ
「ベリーダンスは、女性が一番綺麗に見える踊りのように感じます」
と言うLilaさん。
体を斜めのラインで魅せたり、動き、ポージングは
女性にしか表現できないものでもある。
アミターユによる、第1回ベリーダンスショーの開演です。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
手拍子に乗って、次々と魅せるダンス。
目の前の迫力に観客は圧倒されていく。。。
ベリーダンスは、世界最古の踊りといわれ、
中東が発祥と考えられていますが、その歴史ははっきりしません。
紀元前のシュメール王朝や古代エジプト・古代ペルシアといった文明の絵画や
古代ギリシャの彫刻に見られる踊り子が起源とする説もあれば、
砂漠の民がステップしにくい砂の大地で踊るために、
上半身を震わせて踊るようになったという説、諸説あるようです。
ベリーダンスは、アメリカで命名されたもので、
中東では、ラクス・シャルキィと呼ばれます。
中東では、純潔を重んじる教えに基づき、親族以外の男性から女性を隔離するために、
女部屋(ハレム)や顔を覆うベールが発達していった。
踊りや音楽を生業としていたジプシーたちが西方へ移動していき、
その土地その土地で踊りを披露し、広く伝わっていった。
その中で、ダンスはフラメンコに祖になったり、フラダンスになったりし、
その土地ならではの形に変わっていく。
世界中に広がるきっかけになったのが、1893年。
アメリカのシカゴで開かれたコロンビア世界博覧会でのことでした。
そこでベリーダンスが踊られ、大変注目を集めたそう。
この時に、踊りは「ベリーダンス」と名付けられました。
ベリーとは「お腹」という意味。お腹の動きが特徴的な踊りです。
または、子宮の踊りとも言われるベリーダンスは、女性性を強く感じる踊りでもあります。
ベリーダンスは一見すると、
派手でセクシーな踊り、どこか遠くの国の踊り、という捉え方で終わってしまうかもしれない。
しかし、知れば知るほど、根底には祈りがあり、
神聖な踊りであることに気付きます。
その先に日本との共通点が多くあることにも行き当たる。
女性の力で愛、感謝を神に捧げてきたのは人類共通のこと。
太古、土地の大事な儀式で女性が舞を魅せることで、
土地を清め、静め、
五穀豊穣、安産祈願、子孫繁栄の祈りを捧げていた。
生命を生み出す大地と生命を産み出す女性。
足元の大地の奥は、地球の体内へと意識は繋がり、
女性の胎内と通じる感覚があったのかもしれない。
女性への畏怖。
女性に対して畏怖、畏れという気持ちは
男なら少なからず
潜在的に本能的に抱いているのではないでしょうか。
その神秘的な姿に、どんどん引き込まれていきました。。。
Emmaさん、
yuuriさん、
Fioraさん、
RatnAさん、
Premaさん、
viharaさん、
YoTidaさん、
Sissiさん、
Misaさん、
Atsukoさん、
ベリーダンスの動きは花や鳥、自然界の事象を表し、
ゆっくりと、時に激しく、
見る者を惹き付け、見る者を清めていくような踊りでした。
女性が、ありのままの自分を見せられるのがベリーダンス。
女性として生まれついて、
自分が持って生まれた女性性を100%全部出し切れるのがベリーダンス。
これが本当の自分なんだという感覚に全身浸る。
中でもLilaさんのダンスはやっぱり凄い。
見る者を虜にするそのダンス。
エジプシャン、
オリエンタル、
トライバル、
ジプシー、
フュージョン、
ベリーダンスには いろんなスタイルがある中で、
Lilaさんの踊りは全ジャンルを吸収して、自分のものにしています。
世界観の深さ、一人で世界を背負うかのような姿、祈りでした。
「音楽が鳴れば、自然と全てのスタイルが踊れるようになること」
それがLilaさんのスタイルで、それを生徒さんにも広めたい。
学生の頃には新体操をやっていました。
ベリーダンスと出会ったのは今から10年以上前のこと。
都内のダンススタジオに通っていた。
今でこそ都内にはたくさんのスタジオがありますが、
当時はまだ数えるほどしかなかったベリーダンススタジオ。
バレエが入ったエジプシャンスタイルを習っていて、
8年ほど前、別のスタジオで知ったジプシースタイルが、
Lilaさんのその後の人生を変えることになる。
「そのスタイルが凄く楽しかったんです。力強く、『生きることが踊り』と感じさせるようなスタイルでした」
これこそ、自分が求めていたもの。
ジプシースタイルに運命的に出会ったことで、
「これで生きていく。ベリーダンスで生きていこうと決めたんです」
と振り返ります。
そこからベリーダンス一筋の歩みが始まった。
スタジオごとにダンスの特色が変わるので、いろんなスタジオでさまざまなスタイルを吸収し、
自分の教室を開いたのが、2年ほど前。
鶴ヶ島びびっとカルチャーと名細の二ヶ所でスタートしました。
その後、名細教室は引き続き残り、
びびっとから霞ヶ関の角栄商店街に教室ごと移動してきて、1年4ヶ月になります。
「広い場所で教えたいと思って、教室を霞ヶ関に移動させたんです。
鶴ヶ島の生徒さんたちがみんな着いて来てくれて、本当にありがたかった」
これがあるから頑張れる、ベリーダンスが一つの救いになっている人は多い。
「生徒さんに私も救われているんです」
と話し、
生徒さんがフライヤー制作などたくさんの協力をしてくれたり、
普段から生徒さん同士が助け合っている姿に、Lilaさんも救われると言います。
ベリーダンサー同士の深い繋がりは、単に盛り上がればいいというものではなく、
根底に祈りがあるから、純粋な気持ちで補い合い、認め合うことができる。
Lilaさんのダンスを見ながら、
この人は生まれながらのダンサーなのかもしれない、そんなことを考えていました。
そして、すぐに、
いや、女性はみな生まれながらにダンサーの資質を持っているのかもしれない、
みなさんの生き生きとした踊りを見ながら、そう思い直しました。
良い悪いではなく、
良い部分も悪い部分もお互いに補い合って、
全体のハーモニーを作り上げ上げていました。
Lilaさんがかつて、
「ベリーダンスと出会って人生が変わった」
と感じたように、
今生徒さんが同じ言葉を口にしている。
それぞれが抱えているものを、
ベリーダンスという手段を知って放出の仕方が分かった、と。
内にある女性性を表に出すことで、心の安定にも繋がる、と。
ベリーダンスは、女性の一つの生き方なのだと思いました。
振り返れば、
このイベントのために生徒さんはじめ、機材に写真に、多くの方が協力してくれました。
確かにLilaさん一人では実現できなかったような手の込んだ会場でした。
そこにあるのはベリーダンスならではの補い合い。
一人一人が持つ短所と長所をお互いに埋め合わせつつ、大きな絵を描く。
ベリーダンスの時も、
ベリーダンスでない時も、
それは変わらないものなのだと思いました。
Lilaさんがこの日のことを、
「本日は、私たちの第1回の発表を見に来ていただき、ありがとうございます。
まだはじめて二年の教室です。
少しずつ人が増えて、こんなことができるようになりました。
これからもひとりひとりの個性を輝かせるためのダンス教室を
川越で広めていきたいと思っています。
自分のまわりに笑顔あふれる暖かい世界を創造していくことを目標に
活動していきたいと思います!!」
と語っていました。
自分自身も今でも学び続けている。これからこそ、楽しみだ、と。
今回のショーに無限の光というタイトルを付けたのは、
お互いがパズルのピースのようにはまっていけば無限の広がりになる、
そんな思いを込めたそう。
「みんなで大きな絵を描いていきたい、ど
んな絵になっていくか楽しみにしています」
とLilaさんは笑顔で話していました。
Lilaベリーダンス教室アミターユ
第一回ダンスショー「無限の光」、
アミターユ ベリーダンス教室レッスン情報
「霞ヶ関北教室」
毎週金曜日 ●10:00~11:00 11:00~12:00
●場所・・・ジョイハウスM 川越市霞ヶ関北2-2-14
(霞ヶ関角栄商店街エコスの左隣 P有)
●入会金3000円 月2回3000円 月4回6000円
●500円体験実施中
「なぐわし教室」
第1第3の木曜日 ●19:15~20:15
初めての方・・・第2第4の水曜日(19:15~20:15)
●場所・・・川越市小堤662-1
●入会金3000円 月2回3000円 月4回6000円
●随時見学募集中(500円体験実施中)
「ミズノ総合運動公園の講座」
毎週木曜日14:20~ ●詳細は施設にお問い合わせください
住所・・・埼玉県坂戸市石井1550番地
TEL・・・ 049-284-1771
詳細はLilaさんサイトへhttp://lila.in.net/