「ヌアッド・ケア トゥクトゥク」川越からタイ古式マッサージの世界へ♪ | 「小江戸川越STYLE」

「小江戸川越STYLE」

「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

「こちらです。どうぞ」

 

階段を上がって二階に入ると、

目の前にパッと異国の世界が広がっていました。

すぐにタイの雰囲気に引き込まれていくよう。

ここで思わず、わあ!素敵!と感嘆の声を上げる方が多いのも分かります。


 


 

落ち着いた照明にタイらしい黄色いカーテン、

仏陀の優しい表情の肖像、鼻をくすぐるお香の香り。

靴を脱いで優しい絨毯の感触を足の裏に感じ、

少しいるだけで眠気が催されてくる癒しの空間でした。

 

お客さんの体と対峙する時に、

島村さんはまず、その方の筋肉に触れ状態を確認する。

手で触れればすぐに状態は分かる。

 

『筋肉が硬くなっている。疲れが溜まっている証拠だな』

 

人の筋肉は疲れるとダラーっとするのではなく、硬くなる。

 

ここではそれぞれの要望に合わせ、

整体に足つぼ、タイ古式マッサージを施しています

特にタイマッサージは他ではできない体験。

タイはこういう時間が流れているんだろうな、

ゆったりした流れのマッサージの仕方から、タイを感じられるようです。

 

「それでは足浴から始めますね。

リラックスしていてください、ゆっくりお湯をかけます」


 


あったかいー!気持ち良さそうな声が漏れます。

足をじっくり温めることで、マッサージの効果も違ってくる。

静かな時間、川越でないような時間が部屋に流れる中、

今日もゆったりとしたマッサージが始まりました。


 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


 

KOEDOアジアフェスでは、雑貨部門、飲食部門、

音楽演奏、ワークショップを用意していますが、

もう一つ異色な、そして、他ではなかなかない部門を用意しました!

それが、青空マッサージです♪

蔵里の広場にテントを張り、お店で使っているベッドにマットを持ち込み、

そこで整体や足つぼ、タイ古式マッサージを受けられます。

10分¥800。5人体制で望みます。
 

このマッサージを担当するのが、

仙波町にある「ヌアッド・ケア トゥクトゥク」さんです。

 

ここは、川越では数少ないタイ古式マッサージが受けられる場所。

タイ古式マッサージ??と思う方が多いと思いますが、

タイらしいゆったりした流れで、

時にヨガのようなポーズを取るストレッチングを入れながら進みます。

トゥクトゥクさんは整体・足つぼももちろんありますが、

このタイマッサージが大きな個性になっています。

 

お店があるのが、川越駅東口から三番町交差点を越え、

セブンイレブンがある交差点を車が走る道なりに進んで、

しばらく行くと右側にお店が見えます。


 


1階は受付で、天然石を始めとして

自身が買い付けてきたタイ雑貨も扱っています。

 

2階が、来る方が思わず歓声を上げる施術ルームです。

そこは、本場の雰囲気を出しつつ、

優しい暖色のリラックス空間になっています♪

五感が癒される場所。。。

足つぼ用の椅子に、整体用のベッドが並び、

床に敷かれたマットがタイ古式マッサージ。


 


 

なんだか、ここはいるだけでウトウトしてくる。。。

「僕もここにいるとリラックスして眠くなるんですよ」と島村さん。

自然と呼吸が深くゆっくりになっていきます。

 

トゥクトゥクの島村さんは、

もともと整体と足つぼを専門として、キャリア10年になるセラピストです。

 

自身がタイマッサージの魅力に取りつかれた体験を通して、

これをマッサージに取り入れたい、と日本・タイで修行。

3年前のオープンの時から

タイ古式マッサージをお店の個性として広めています。

 

タイマッサージが日本のと違うのは、日本の場合だと

筋肉を押したり揉んだり直接柔らかくしていきますが、
タイマッサージは辛いところを動かしながら、

筋肉を伸び縮みさせてほぐし、筋肉に対するダメージが少なくする。


日本の指圧との違いを分かりやすい例えで説明してくれたのが、
フルーツを手で扱う時の話しでした。
桃をギューっと押して潰すのではなく、

揉みほぐして固いものを柔らかくするように扱う。
柔らかくなると関節の可動域が広くなるので、体が軽くなるのを感じる。

タイは、点というより自然なゆったりした流れを大事にします。
ゆったりした時間の中で体が柔らかくなる感じは、全身エステのよう。
女性に人気のタイマッサージです♪


「治療というより、リラクゼーションとして気軽に受けて欲しいですね」

 

 

トゥクトゥクのお客さんは半分くらいはタイマッサージの方で、

毎月来られる方、月に2回来る方、

リピーターが多いトゥクトゥクさん。

受けた方は、マッサージの効果が長続きすると口を揃えるそう。


日本式、タイ式、どちらのマッサージも行うので、

 

「考え方が両者違うので、どちらがいいとは言えないですが、

お客さんの状態に合わせて選択肢の一つにタイマッサージを用意しています」

とのこと。

首、肩が辛いから今日は整体にしようかな、
今日は体が疲れてるから全体的に動かしながらストレッチしてもらおうかな、
そういう選択ができるようタイマッサージを用意したそうです。

特にタイマッサージはいろんなポーズが途中に出てくるので、

アトラクションのような楽しさがあります。
ペアでやって来ると、お互いの格好が見れて

どっちが体柔らかいかなと話しになったり、面白みがあります(*^o^*)


 

今回は足つぼとタイ古式マッサージがセットになった、

足つぼセットコース60分¥3200を紹介します♪

自然とヨガの呼吸法のような、息を吸い、吐きがゆっくり長くなる空間。

 

まずはゆっくり足浴で足を温めます。

お湯を注ぐとフワッと部屋に漂う良い香り。

『わあ!お姫様になったみたい!』

そんな声を上げつつ、タイのお姫様気分になりながらのセラピーです。

 

 



 


 


 

最初からタイマッサージのコースもありますが、

どのコースをやるにしても、

足をじっくり温めてからやると効果が全然違うそう。

足を温め足全体をオイルで揉みほぐしていきます。

 

『これめちゃくちゃ気持ちいいー!!』

 

歓声が上がりながらの足つぼマッサージ。

 

 

足つぼというと、足裏だけのマッサージかと思いきや、

膝あたりから足先まで丹念にマッサージしていきました。

そして足裏は特に入念に。

 

「ここ痛い??ここは肝臓ですね。悪いところは硬くなるというかしこりができる」




足裏の刺激で、繋がる肝臓に信号を働きかけ、

その部位の自然治癒力を引き出させる。

花粉症には足先、胃はここ、

時に痛いという声に、くすぐったい、気持ちいい、

部位によっていろんな感想がでました。。。(*^o^*)

 

体がポカポカしてきた!と眠そうな表情で足つぼの感想を語ります。

足から全身が温まるんですね。。。!

 

マッサージのあとは、

重ねたタオルで足全体を包んで、蒸し風呂のようにして温めます。


 


 


こうして足から全身を温めたあとに、

マットで行われるのがタイマッサージです。

 

カーテンの黄色は王様の色、
トゥクトゥクのメインカラーであるオレンジは、

タイのお坊さんの袈裟の色。
神棚のように頭上に置かれているのは、
タイマッサージの創始者の像です。

この方の像は、タイマッサージのお店には必ず置かれるもの。
 

「それでは仰向けになってくださいね」

 

日本のマッサージだとうつ伏せから始まりますが、

タイマッサージは仰向けから。

マッサージの前に必ず手を合わせ、
このマッサージの創始者に向けて心の中で誓うのが、タイマッサージ店の習わしです。

「あなたの技を使わせてもらいます。
マッサージを受ける方と自分、お互いにリラックスできますように」

 


タイマッサージは、従来から親しまれている「ツボ」や「経絡」とは違い、
sen(タイ語・セン)と呼ばれるエネルギーラインを刺激していきます。
人の体には72000ものsenがあると言われていて、その基幹となっている
10本のラインを集中してもみほぐします。
体の状態に合わせて、ポーズを変えたり、力加減を調整し、
自然治癒力を高め生命の活力をよみがえらせます!


島村さんの手も足も、全ての流れの中で常にsenを押さえ続けています。

始まったタイ古式マッサージ。
まずはここでも足から始まりました。

 


足を重点的に刺激するのが特徴で、
肩や腰が痛いといっても直接その部員を刺激するのではなく、
全身の流れの中でその部位を良くしようとするのがタイマッサージの進め方です。

一つひとつの動作がゆっくり。
そう、タイの時間のようでした。

 

『これ、めっちゃ気持ちいい!』声が上がります(*^o^*)


 


 


 



 


本場のタイマッサージは通常、
2~3時間かけてゆっくり行います。
日本では短時間コースを用意するのが一般的で、

タイでは60分は短時間コースに入るそう。

 

タイではマッサージといえばイコール、タイ古式マッサージ。

空港にも街中にあるマッサージも古式マッサージだそうです。

ヨガのポーズを取ることが注目を集めますが、

揉みほぐしをゆっくり進めるのが特徴です。

 

 



 



『顔がめっちゃ熱い!』

 

『血液が巡ってるー!』

など、いろんな言葉でタイマッサージを語ってくれます(*^^*)
初めて受けたというタイマッサージ、
体のいろんな感覚が衝撃的だったそう♪





 



 



時に面白みのあるポーズを挟みながら、あっという間の60分
終わったあとは二人とも額に汗。
タイマッサージは、

二人でするヨガ、とも称されます。

終了後はジャスミン茶を頂いてリラックスタイム♪

 

『マッサージって、寝てるイメージだったけど、

なんだか運動した気分』

という感想でした(-^□^-)

 


タイマッサージというのはもともと、

その創始者の方が
お釈迦様の主治医でもあったそうです。
それは2500年前のことです。日本だと弥生時代の頃でした。

お釈迦様の弟子の修行僧たちが、日々過酷な修行を重ね、

体を壊す者が後を絶たなかった。
それを見ていた主治医が見るに見かねて、
座禅を組んだまま受けられるストレッチを、と考え出されたのが

このマッサージでした。


「修行の邪魔にならないように、座ったまま受けられるように」

だからタイマッサージには、座る姿勢が多く出てきます。
タイでは今でも、お寺にはマッサージルームが併設されていると言います。

静かな時間、

深い呼吸とともに体をゆっくりストレッチするのは、
自然と一体になるような感覚になるといいます。


島村さんがマッサージの世界に飛び込んだのが10年前。

「大勢の方の体を触って、いろんな筋肉を見たい」と、
温泉のマッサージルームなど各地で経験を積んできました。

 

「初対面の方の筋肉をパッと触って、状態をすぐに把握できるように」

その技術を追い求めていた。。

 

 

 

修行を積んできたある時、

『タイマッサージ』の文字を目にし、ふと

「こういうものがあるんだな」と興味持ち、

自分でうけてみることにした。

 

それが桶川にあるタイ人がやっているタイマッサージのお店

パラウェドでした。
島村さんは、マッサージを受けるのが趣味というくらい、

自分が受けるのも好き(*^^*)

初めてのタイマッサージ、

今まで世の中にあったマッサージと全然違う。。。

 

「それが凄く気持ち良くてハマっちゃったんです」

 

すぐパラウェドさんに弟子入りさせてもらい、

これを自分の技術にしたいと本格的に習い始めた。


パラウェドのスクールを卒業した後は、さらに深く身に付けようと本番タイに渡ります。
タイに滞在しながら勉強し免許を取得した。

 

今でも定期的にタイに行き研修を重ねています。
マッサージだけでなく、タイ自体が好きだとも♪

もちろん現地のタイ古式マッサージを受けるのも好きで、

行くと3時間は受けているそう。。。

 

「タイはいい意味で緩いところがいいですね。
言葉の響きもゆったりだし、住みやすいところですよ」

 


そして、川越でお店を始めるにあたり、
タイ古式マッサージを強みとして掲げ、

3年前に始めたのがヌアットケア トゥクトゥクです。

 

 

お店では、整体、足つぼ、タイ古式マッサージをメインとして、
オプションとして

・内臓セラピー
おへその周りのツボや、胃・腸をめがけて揉みほぐすことで、

便秘や軟便、食欲不振、消化不良に効果があります。

 

・ハンドリフレクソロジー
気になる部位に手を当て温めていきます。

睡眠不足の解消や、自律神経のバランスを整える。

子供の頃、「母親がお腹をさすると腹痛が消えた!」まさにこんなイメージです!

 

・頭・顔つぼコース
・骨盤調整コース


なども用意しています。


 


この10年マッサージに携わってきて、
人の体の状態って変化していますか??

「触ってて思うのは、最近は特に背中が丸まって猫背の方が多いですね。
パソコンの影響かもしれませんね。
若い方にも多いです。
普段から意識して姿勢から気を付けて欲しいですね。
首や肩が痛いという方も多いですが、ストレスもありますがほとんどが姿勢から来ています」

サラリーマンの方が仕事の合間にふらっとお店にやって来ると、

ついつい力が入ると言います。
島村さん自身もかつてはバリバリの営業マンだった。

サラリーマンとして17年ほど働いていた頃は、

仕事人間と言われることが賞賛だった時代。

 

島村さんはその頃から、
疲れた時はマッサージを受けるのが習慣になっていたけれど、

周りの同僚からは、休みの日はひたすら家で寝て過ごすという話しをよく聞いていた。

 

「遊びに行くでもなく、家族と過ごすでもなく、

若い時期の大切な時間をそれではもったいない」


仕事漬けで体を壊す人も見てきて、

 

「疲れたらマッサージを受けて、

積極的に疲れを取ることを知ってもらいたかった」

 

それがこの世界に入った一つのきっかけだったと言います。
体をメンテナンスして人生を楽しんで欲しい、

そう力を込めて語ります。

 

「昼間の時間にネクタイした方が入ってくることがあるんです。

『疲れてるな』と思って、よし!疲れをとってあげよう!と力が入りますよ(笑)」


 

同じアジアでも、東洋医学や漢方などいろんな考え方がありますが、
マッサージからもその国の雰囲気が伝わって、
ゆるやかな流れのタイマッサージは、やっぱりタイそのものでした。

マッサージを受けながら、

その国に流れる時間に身を浸す。

 

川越で数少ないタイ古式マッサージのお店トゥクトゥク、
自然とゆっくり深呼吸している場所。

 

もっともっと広まって欲しいリラクゼーションがここにあります。。。♪

「ヌアッド・ケア トゥクトゥク」

川越市仙波町3-16-13 ウェルズ21川越B-6
049-228-4855
営業時間
10:00~22:00(最終受付21:30)
不定休 駐車場有り(2台)



 

読者登録してね