メニューを見ていると、美味しそうなものがたくさん。
初めて見るのであれこれ悩みます。。。
やっぱり代表的なものを、と牛肉のフォーセットを頂くことに。
野菜のフォーと迷ったのですが、
ライさんが牛肉がお勧めとのことでそれならばと、
牛肉のフォーを。
セットには生春巻きにデザートにカボチャのぜんざいが(*^o^*)
ベトナム人にとってのフォーやおかゆは、
生活に馴染んだ食べ物で、
「朝ごはんに屋台でさっと食べてました」
だそう。毎日のように屋台でフォーやおかゆを食べていた。
ベトナムには昼ごはんにもフォーを食べる方もいるし、
いろんなおかずが付いた定食も定番人気。
夜はまたご飯を食べて、
一日を通してお米がすぐそこにある食文化なんですね。
ライさんは、たどたどしくも優しい語り口で
ベトナムの料理、ベトナムという国のこと、
そして自分のこれまでの生い立ちを話してくれました。
いい人柄だなあ♪
作る料理は人柄と同じく優しい味付けで、
アジアンフードというと辛い・刺激的というイメージがありますが、
ベトナム料理はあっさりしつつもメリハリがあって、
日本人の口に合いそうですね。
店内には、女性客に年配の方が多かったのも頷けます。
ライさんが作る料理が蔵里で食べられると考えたら、
食べたい、お客さんに食べてもらえる、
二重の意味で楽しみです(-^□^-)
3月22日(土)本川越駅近くの小江戸蔵里で行われる
「KOEDOアジアフェス」。
そのフード部門に出店するチャオエムカフェは、
すべてライさんの手づくりの食べ物が出店されます。
フェスで提供するのは、
生春巻きに揚げ春巻き、チキンライス、鶏肉のおこわです。
この4品だけでもライさんの料理のエッセンスは充分に感じられますが、
それでもまだまだ一部。
彼がいつも腕を振るうお店、チャオエムカフェというのは
一体どんなお店なんでしょうか。。。?
花小金井に向かいました。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
本川越駅から西武新宿線に揺られ30分弱。
花小金井駅で降りて
駅前の繁華街を歩きます。
駅から3分ほどの踏み切り横に、
一際明るいポップなお店を発見しました。。。♪
中に入ると、いかにもアジアという感じというより
可愛いカフェという雰囲気が一面に。
チャオエムカフェは、2013年7月にオープン。
ホーチミンにチャオエムという雑貨店も平行して営んでいるだけに、
店内を彩る雑貨は本場直輸入、店内で販売もしています。
雑貨とカフェの接客を担当する奥様の塚本さん。
雑貨店としては、ホーチミンにいた2000年から携わっています。
現地のベトナム雑貨のお店は、
日本人にも人気な知る人ぞ知る有名店。
ベトナムでは日常的に使われているという水玉模様のグラスが可愛いですね。
(足元の荷物入れには、ベトナムでお馴染みのテープバッグ♪)
ベトナムはインドシナ半島の東の海岸線沿いの南北に細長い国。
北と南では、気候も異なり、文化、気質、料理も異なります。
食文化は中国の影響を受け、お米を食べお箸を使います。
ただ、中国料理ほど油は使わず、隣のタイほど辛くありません。
味のベースにヌックマム(魚醤)を使うことも多く、日本人の味覚に合います。
チャオエムカフェのランチは、
日替わりのごはんセットにカレーセット、
ベトナム料理といえばやっぱり、ということでフォーを注文。
(夜のメニューも豊富です)
並んだ雑貨を眺めたり手に取りながら、ベトナムの雰囲気に浸ります。
もともと、チャオエムカフェが
川越で開催されるKOEDOアジアフェスに出店する経緯というのが、
雑貨はベトナム雑貨のサニーサイドテラスが出店する、
それなら食べ物もあったらいいのでは??という
打ち合わせの場から出たアイディアでした。
(アジアフェス、蔵里で打ち合わせの模様。ケーブルテレビの取材入りました)
ベトナム料理があれば雑貨と合わせた世界観を作れると思ったけれど、
川越にはベトナム料理のお店がほぼない。。。
せっかくなら美味しいお店でないと。。。
実行委員が探し回って辿り着いたのが
埼玉を飛び出した花小金井でした。
チャオエムカフェのライさんの料理なら、
川越の方に満足してもらえるはず。
出店交渉に伺うと、すぐにライさんから笑顔で了承をもらい、
蔵里で提供が決定♪
お二人ともとっても乗り気で、
「たくさん作るので、川越の人に食べてもらいたい」
と密かに燃えています(*^o^*)
ちなみにアジアフェス出店者さんの歴史を紐解くと、
サニーサイドテラスの佐々木さんが、
自分でお店を始める前にベトナムに旅行に行こうとした時、
ガイドブックの『地球の歩き方ベトナム編』に載っていたお店、
「この雑貨屋さん見に行ってみよう!」
とボールペンで印を付けていたのが、ホーチミンにあるチャオエムだった。
ずっと昔に
ホーチミンで出会っていたチャオエムとサニーサイドテラスになる前と佐々木さん、
あれから、12年。
巡り巡って川越で同じイベントに出ること、
なんだか壮大な地球規模の物語を感じます(*^^*)
と、物思いにふけるのは、店内のゆるやかに流れる時間と無関係ではない。。。
雑貨にしても料理を味わっても、
ベトナムの土地の穏やかな時間が想像できるようです。
チャオエムカフェは、地元のお客さんが多く
リピート率が高いお店。
お店ではどんな料理が人気あるんですか??
「フォーが好きな方はフォーだけ、カレーが好きな方はカレーばかり頼んだり、
好きなものが決まってる方が多いですね」
と塚本さん。
フォーは、もやしをたっぷり使い、米粉麺をさっと茹でるくらいでお湯から出す。
合わせる牛肉は、ベトナムでは生のまま丼に乗せて、
スープをかけて熱するそうですが、
ライさん流は始めに炒めてからスープに乗せる。
手際よく調理していきます。
シナモン、しょうが、八角、コリアンダーなど7種類のスパイスを合わせたもの。
フォーはなにより、スープが決めてです。丁寧に煮込んでダシを取る。
ベトナム中で食べられている国民食のフォー、
ホーチミンやハノイなど場所によってそれぞれに味が違い、
その土地ならではのものが出る。
日本でいうラーメンやうどんの感覚に近いと言います。
あっさりした味は、ラーメンというよりうどんに例えたい味。。。
セットメニューには、春巻きにカボチャのぜんざい。
「これもお使いください」と、
フォーの薬味にライム、パクチーと唐辛子。
最初はその甘辛いタレで頂き、次にライムを搾り酸っぱさを感じ、
パクチーを添えツンとくる爽やかさが鼻を抜け、最後に唐辛子で。
一つのものを食べるだけで何種類も薬味を使い、
いろんな味覚の変化を楽しみ、
メリハリがくっきりしていますね♪
うどんの薬味ならわさびやネギ、大根おろしなど、
日本は味の一体・和を考えるけど、
ベトナムはそれぞれくっきり際立たせたような味。
そういうところに、ベトナムの食を感じます。
春巻きは、日本にあるそれとはイメージが違うもので、
生地はライスペーパー、中にはサラダに海老、
ブンという麺も入っていて米粉麺です。
現地の人は、サラダ感覚で春巻きを食べるといいますが、
デザートはカボチャのぜんざい、チェー。
スプーンですくうと、中には白玉団子・・・ではなくもち米が。
あっさりしたフォーに、サラダ感覚の生春巻き、
ぜんざいのようなデザート、日本料理のようです。
テーブルに並んだセットメニューを改めて見ると、
米粉麺、ライスペーパー、ブンという麺にもち米入りぜんさい、
ベトナムはお米が食の中心にあって、日本以上の米文化を感じます。
「お米は毎日食べます。日本のお米はもちっとしていて、
ベトナムはもっと軽い感じ」
と、ライさんがお米の違いを教えてくれます。
ベトナムはフランスの植民地だった影響もあり、フランスパンも広まっていて、
塚本さんのホーチミン時代の朝食は、断然パインミーだったそう。
ライさんは自分はもちろんフォーです、と
二人笑顔で話します。米も小麦粉もポピュラーなベトナムの食。
ライさんは生まれも育ちのベトナム。
生まれたのはホーチミンから南へ一時間くらい、
メコン川の近くにあるロンアンという街でした。
田んぼが一面に広がるようなベトナムの米所。
日本人がイメージするような、いかにもベトナムらしいのどかな風景が広がる街。
その地でずっと過ごし、ホーチミンに出てきたのが18歳の時。
ホーチミンには5年住んで慣れ親しんだ好きな街だった。
豪華客船の仕事に就いてからは
ベトナムを離れ世界中を巡るようになる。
そこでは各国のお客さんを相手にホールなどを担当していたそうです。
そして塚本さんはずっと、
「ベトナム雑貨って可愛いな」
もともとベトナム雑貨が好きで、
ベトナム自体に興味を抱くようになった。
何度も通い街の雰囲気が気に入ってからは自然と、
「ここに住んでみたい」と思うようになっていきました。
実際に腰を据えて住むようになり、
2000年からホーチミンにある雑貨店で働き、
自分のお店として独立して開いたのがチャオエムでした。
「ホーチミンは住みやすいですよ。
コンパクトな街で食べ物も美味しいし安いです」
そのホーチミンで、二人は出会った。
2007年に塚本さんは日本に帰って来て、
高円寺と阿佐ヶ谷でホーチミンと同じチャオエムという名の雑貨店を開いた。
日本に来たライさんはベトナム料理店で働き始め、
去年、塚本さんの地元の花小金井で二人で始めた飲食店が
このチャオエムカフェです。
ベトナム料理、本場の人が作る味はやっぱり違います♪
日本人に向けてアレンジしていても、日本人には作れない味。
ライさんにとって、故郷の味ってどういうものなんでしょう。
ライさん、ベトナムではフォーはよく食べていたんですか??
「そうです。ベトナム料理でフォーは好きです。
牛肉のフォーはベトナムでも人気です」
フォーは毎朝のように食べていて、
さっと簡単にフォー食べてスープ飲んで出かけていく。
ベトナムでは
家で食事をとるよりお店で食べる方が一般的なんだそう。
安いお店が街のあちこちにあって、
おばちゃんが一人で切り盛りしているような屋台が
道端にたくさんある。
おかゆも鍋も屋台で気軽に食べられるそうです。
ベトナム料理で一番好きなのはなんですか?
「フーティウがベトナム料理で一番好きです」
ライさんが大好きというフーティウは、
豚骨スープの麺類。
ベトナムは日本と同じく縦に細長い国で北と南で文化が違い、
ラーメンなら札幌ラーメンと博多ラーメンのような違いがある。
フォーが基本牛骨スープなのに対し、
フーティウは豚骨スープ。
縦に細長い土地、料理もあっさりしていて、
日本に似ていてどんどん親近感が湧いてきます(*^o^*)
野菜を摂るなら、と
クーシンサイを勧めてくれました。
ライさんの手際良い調理姿。
テーブルには辛めなチリソースとサテソース。
サテソースはレモングラスなどスパイスを混ぜて作っているオリジナルソースです。
ベトナムの方はフォーにチリソース入れたり、味のアクセスになんにでも使う。
調味料が豊富で、自分で好きなように味付けするのがベトナムの食文化。
辛いのも酸っぱいのも自分でメリハリつけます。
川魚が取れるので、ヌックマムを使った料理が多いのは、
醤油で味付けする日本とそっくりですね♪
チャオエムカフェは、ベトナムの味であり、
ライさんの創作料理も楽しめるお店です。
アジアフェスで提供するチキンライスは、
ベトナム料理の雰囲気を出しつつライさんオリジナル料理です。
「まだまだベトナム料理がどういうものか分からない人も多いんじゃないかと思います。
辛いと思われますが、ベトナム料理はあっさりした料理も多いし、
食べやすいと思います。この機会にぜひ食べてみてください」
と、ベトナム料理を知ってもらいたい気持ちを強く持っています。
料理のことを始め、ベトナムのことを丁寧に話してくれたライさんと塚本さん。
フィルターから落ちるベトナム珈琲を
待ちながら、頂きながら話しを聞いていると、
目の前にはベトナムが風景画広がっていました。
アジアフェスで初めてベトナム料理を食べる、という方もいると思いし、
初めてがチャオエムカフェというのは
知る入口として良いお店だと自信持っています♪
変化が激しい国ベトナム。行くたびに風景が変わっているそう。
ここチャオエムカフェは、
ライさんが生まれ育ったロンアンのようなゆったりした雰囲気で、
塚本さんの可愛いセンスがあちこちに光る、
唯一無二の日本とベトナムがかけ合わさった場所。
川越でぜひ、美味しいベトナム料理を。。。♪
「チャオエムカフェ」
東京都小平市花小金井南町1-27-11
11:00~23:00(平日は15:00~17:00休み)
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
2014年3月22日(土)10:00~16:00 小江戸蔵里広場にて開催
「第1回KOEDOアジアフェス」。
雑貨10:00~フード11:00~
■ZAKKA
・アジアンギャラリー グリーンクラフト アジアの手仕事品販売
・WARMS(ウォームス) タイ雑貨
・KIRIC(キリク) タイ・ラオスの雑貨
・アジアンアクセンツ(ASIAN ACCENTS) インドネシアの布やカゴなど
・ベトナム小粋雑貨 サニーサイドテラス カトラリー、刺繍小物などベトナム雑貨
■PERFORMANCE
・トゥクトゥク タイ古式マッサージ
・アトリエジャスミン カービング菅原美香 カービング、ワークショップ
・トゥバ音楽演奏家・喉歌歌手 寺田亮平 トゥバ音楽の演奏、ホーメイ
・埼玉県在住タイ人クラブ タイダンス
・MUGEN LIFE アコースティックライブ
■FOOD
・Rag cafe ルーローハン、海南鶏飯おにぎり
・ベトナムごはんチャオエムカフェ チキンライス、おこわ、揚げ春巻き、生春巻き
・埼玉県在住タイ人クラブ タイラーメン、ガパオ、パッタイ、グリーンカレー
・韓国料理 かあちゃん弁当の店 トッポギ、チヂミ、海苔巻、キムチ
主催:KOEDOアジアフェス実行委員会
共催:株式会社まちづくり川越
後援:川越市/川越商工会議所/(公社)小江戸川越観光協会
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*