公設派遣村800人に - 入所者への親身な相談・対応で生活再建を | すくらむ

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国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。

 ※「公設派遣村」の入所者は1月1日現在、約800人となっています。以下、「ワンストップの会」(年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会)からの1月1日の活動報告と、マスコミのみなさんへの要請です。


 「ワンストップの会」は1月1日、昼から夕方まで、「公設派遣村」となっている渋谷区・国立オリンピック記念青少年総合センター前で宣伝行動をおこなうとともに、大型バスを配車して相談活動を実施しました。


 12時半前に行くと、警察車両が陣取り、バスに「駐車違反切符を切る」と言ってきました。「ワンストップの会」は、妨害に屈することなく、入所者には整然とバスに乗り込んでもらい、周辺を走らせながら、4班・計80名の相談に応じることができました。また、資料をもらいに来て、話をした人も多数います。生活保護のファックス申請は49名で、計230名弱となっています。出すと言っていて、まだ持ってきていない人も多数います。他の制度の利用を決めた人も多数います。私たちの活動と普段から付き合いのある2つの不動産屋さんにも来てもらい、物件情報も知らせることができました。


 オリンピックセンター内の様子を聞くと、人数を増やし相談活動が強められているようですが、「離職から2年以上たっている人は生活保護は受けられない」と言われたとか、「生活保護の申請をしても、それがおりるまで当面のお金がないから暮らせないだろう」と言われたが、「つなぎ資金があるんでしょう?」とかえすと黙ってしまったなど、相談者によるようですが、生活保護申請をできる限り制限しようという動きも発覚しています。オリンピックセンター内の管理体制は厳しく、外に出てくるにも外出許可などが必要で大変ですが、入所者は「ワンストップの会」とつながりがんばっています。


 警察車両が陣取っていたのも、東京都から電話があったためだと思われますが、生活保護申請を抑制したり、当人の希望でなく役所の都合で1月4日以降の行き先を割り振りたいから、「ワンストップの会」との接触を断とうとしているのだろうと思います。「報道と言えば入れる」という話もありますが、「ワンストップの会」の内部への立ち入りは拒否されたまま、12月31日の緊急要望についても回答しないという不当な態度を取り続けています。


 よって、いっそう相談活動を強め、入所者の希望に沿った解決への援助を勝ち取っていくことが大切です。明日、明後日も相談活動を継続します。また、1月4日は福祉事務所やハローワークへの同行などが必要です。


 つきましては、弁護士や労組役員、市民団体幹部など、生活保護や第2のセーフティーネットに詳しい相談員・援助員を大募集しています。また、相談者のお世話や総務的な仕事で若干のボランティアが必要です。4日の福祉事務所等の待機は、法律の専門家でなくても誰でも出来ます。その場にいて何かあれば「ワンストップの会」に電話して、その指示で動いてもらえば十分です。4日はたくさんの人数がいります。


 この情報を多くの人に回して、下記のとおり、ご参集いただければ幸いです。(★あなたが参加できなくても、誰か仲間に声をかけて下さい!)


 ◆2日 相談会13~17時過ぎ

      12時20分・オリンピックセンター正門前集合
 ◆3日 相談会10~17時過ぎ

      09時20分・オリンピックセンター正門前集合
 ◆4日 福祉事務所やハローワークへの申請動向・援助活動
 (4日は朝9時に集合して打ち合わせ後、各所に移動して援助。
  集合場所未定・複数を予定。また、オリンピックセンター前での
  宣伝等も検討中です)


 ▼マスコミのみなさんへ


 みなさんはオリンピックセンター内に立ち入ることができます。相談でどのようなことが話されているか、入所者たちの率直な気持ちや感想はどうなっているか、報道していただくと助かります。みなさんが立ち入るだけで、生活保護は申請できないなどと言っている面談者にはプレッシャーになります。


 いま、「ワンストップの会」と東京都の関係は不正常になっていますが、これは私たちの本意ではありません。昨年の「年越し派遣村」では、今は大臣になられている菅さんや福島さんも訪れ激励し、一緒に団結がんばろうをして政治を動かしてきました。それで今年は「年越し派遣村」ではなく、「生活総合相談」の窓口ができ、オリンピックセンターに宿舎も確保されました。私たちはオリンピックセンター内での相談活動にも協力の用意があることを東京都には伝えています。12月30日には、長妻さんが私たちの相談テント(大久保公園内)を訪れ、感謝の意を伝えられ、私たちは直接握手もしました。


 しかし、オリンピックセンター内でおこなわれていることが変だから、改善を言わざるを得なくなったのです。中に入れないと頑なに拒まれるから、やむを得ず外にバスを配車して移動学習・相談会をおこなわなければならなくなっています。


 やっとできた公的な枠組み(宿舎)という形に加えて、入所者へのあたたかい親身になった相談・対応で、入所者が生活再建の方途を見つけ、希望を持って1月4日に巣立てるようにしたいと切に願っています。


 ですから、マスコミのみなさんもぜひ力を貸してください。


        年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会
        代表 宇都宮健児(弁護士)、略称:ワンストップの会
        TEL:080-3432-9023  Email:
hakenmura@mail.goo.ne.jp