公設派遣村前でワンストップの会が相談会(1/1-3) - 相談活動へのご協力を | すくらむ

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国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。

 ※「ワンストップの会」(年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会)からの呼びかけです。


 あけましておめでとうございます。新年早々恐縮ですが、弁護士などの法律家、労組役員で生活相談等(生活保護とセーフティネット)に関わっているみなさん、ワンストップの会の相談活動に最大限のご協力をお願いします。また、メーリングリストなどに流して、協力者を募って下さい。


 現状は後掲しますが、本日・元旦も相談活動をします。「公設派遣村」の入所者は昨日の時点で736人となり、1月4日朝には入所者はオリンピックセンターを出ます。ワンストップの会は、1~3日の間、オリンピックセンターの正門前に大型バスを据えて、そこを大相談会場にします。短時間でも結構ですので、相談員のご参加をお願いします。


 ◆1日 12時20分集合 相談会13~17時過ぎ
 ◆2日 12時20分集合 相談会13~17時過ぎ
 ◆3日 09時20分集合 相談会10~17時過ぎ


 ワンストップの会として、なぜオリンピックセンター前の大相談会にとりくむかというと、オリンピックセンター内の相談体制が弱く、また、生活保護等の各人の状況に最適の制度にきちんとつながるのか、不安があるためです。(※下記要望書参照)


 ワンストップの会ではこの間、新宿大久保公園にテントを置き、政府と都の年末年始対策を宣伝しつなぐ活動とともに、相談活動を実施してきました。この中で、相談は300名をこえ、準備が完了して生活保護のファックス申請をおこなった人は約180名に達しています。


 31日はオリンピックセンター前で入所者集会を開きましたが、新たに180名が資料を持って行きました。入所者は、1月4日以降の処遇がどうなるのか、具体的な説明がないことや相談も貧弱でどうしていいかわからず、不安を増大させています(管理・監視体制の厳しさに「まるで収容所のようだ。プレッシャーを感じる」という入所者もいました)。


 ワンストップの会の相談会への期待が強く寄せられています。ご協力ください。


 なお、ワンストップの会では、入所者の声を反映して、昨日、都に緊急申し入れ(※下記参照)をおこないました。それを受け、相談員の増員などは決定されたようですが、東京都はワンストップの会との話し合いを拒否し、内部への立ち入りまで制限しています。(相談を受け委任されている弁護士についても、立ち入りを認めない)大相談会を成功させることが、その意味でも非常に重要になっています。


▼緊急要望書
                                2009年12月31日
東京都知事
 石原慎太郎 殿

        年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会
        代表 宇都宮健児(弁護士)、略称:ワンストップの会
        TEL:080-3432-9023  Email:
hakenmura@mail.goo.ne.jp


    年末年始の生活総合相談入所者にかかる緊急要望


 貴職の生活総合相談窓口への来所者が700名近のに達し、住居を確保して年越しを迎えようとしていることは喜ばしい限りです。1月3日までの残された期間、できるだけ多くの人の救済がなされるよう、広報活動のいっそうの強化が必要です。


 しかし、入所者への相談体制の弱さは深刻であり、「ただの身上調査で、具体的なアドバイスは何もなかった」「このままでは1月4日以降、再び路上に戻ることになるのではないか」など、不安とストレスが大きくなっています。一方、私たちワンストップの会への相談は増え続けています。具体的なアドバイスに基づいて、生活保護申請を希望する人が増えており、昨日までに手続きを完了し、ファックス申請を済ませた人は109名に達しています。


 こうした状況を踏まえ、下記のとおり緊急に要望し、貴職の誠実な対応を求めるものです。なお、安心して年越しを迎えていただくため、本日中に、折衝の場(入所者への報告相談の関係からできればオリンピックセンター内の会議室。)を設定いただくよう求めます。


                   記


 1.入所者の不安を取り除くため、1月4日以降の計画を直ちに公表すること。その際、各種制度の活用によって、新たなアパート・住居が確保できるまでは路上に放り出すことがないことを明確に宣言し、都の責任で安価なビジネスホテル等を現物給付するとともに、4日以降の行き先地については本人の希望を反映して決定すること。


 2.入所者に対する相談体制を抜本的に拡充し、生活保護や第2のセーフティネットに精通したアドバイザーを配置すること。そして、入所者の希望をよく聞いて、生活保護の申請を制限することなく、適切な生活再建の方途を本人の理解と納得のもとに見出せるようにすること。なお、ワンストップの会としては、こうした相談に経験豊富な弁護士や労組役員等を協力させる用意があることを申し添える。


 3.ワンストップの会の相談会に来場し、すでに生活保護申請を済ませた者については、弁護士等の専門家が本人の意思をよく確認して申請をファックス送信したものであり、その意思を尊重した対応がはかられるよう、対応のルール化の協議に応じること


 4.ワンストップの会と相談者との打ち合わせを実施できるよう、一定のルール化のもとに施設内への立ち入りを認め、相談の場を提供すること。


                                        以上