687. 平成狸合戦ぽんぽこ(94)/耳をすませば(95) | 同世代名画館DX

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昭和37年生まれの支配人です。小学校でライダースナックを川に捨て、中学で赤いシリーズに毎週熱中、高校で松田優作に心酔した世代です。50~60代の皆さん、いつかどこかで観た映画とともに、時間の旅をお楽しみください。

いやあー、皆さんお元気ですか。またまた水野晴郎です。
「シベ超」の続編作れなかったんで成仏出来ません。今日はまたまた、日テレの金づるスタジオジブリの、まだこの名画館で取り上げてない作品を紹介しましょう。


支配人さんは、「もののけ姫」で初めて宮崎アニメを認めたんですが、それまでは予告編を見るのも嫌だったくらい、アニメというアニメを敵と考えて憎んでました。
「平成狸合戦ぽんぽこ」も、「何がぽんぽこだ!○んぽこと1字違いで危ねえじゃねえか。ふざけたタイトルつけやがって!」と怒ってたそうです。高畑勲監督は岡山の出身高校の大先輩だというのに。
でもジブリ作品、特に宮崎監督のものについて言えば、タイトルがとても良いですよね。「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」…風の谷とか、天空の城だなんて、それだけで想像の世界が広がりますね。
「となりのトトロ」…トトロという名前はともかく、これに“となりの”とはなかなか付けられない。“となりの”は“お姉さん”とかに使うんですよ。普通「お化けのトトロ」とか「秘密のトトロ」とか、そういう修飾詞付けると思うんですよね。“となりの”が浮かんじゃうところが、宮崎やっぱり非凡です。
「千と千尋の神隠し」とか「ハウルの動く城」とか「崖の上のポニョ」とか、宮崎タイトルは修飾詞の付け方が巧い。どれもちょっと思いつかない、それでいて一度聞いたら忘れられない印象的なタイトルになってるのが凄い。
だから、「ぽんぽこ」はその中でダントツにダサい。映画も何だかノレなかったしね。やりたいことはよーくわかるんだけど…。


「耳をすませば」は、宮崎でもなく高畑でもない初めてのジブリ作品。近藤喜文監督は、これでデビューしたけどもう亡くなりましたね。
♪カントリーロード~、ってあんまり上手くない歌が耳を離れませんが、われわれ世代はあの曲はオリビア・ニュートン・ジョンかジョン・デンバーですよ。
あの歌と、あまりに少女趣味な内容に気が引けて、支配人さんが観たのもずいぶん後で、確か娘さんと一緒に観たはずですが、娘さんも飽きてましたね。悪い内容じゃないと思いましたが、アニメでやらなきゃいけない?って感じで。
タイトルのインパクトも弱いなあ。「崖の上の、耳をすませば」とか「耳をすませば、神隠し」とか、もう少し考えた方がよかったんじゃ…(それはないか)。


それじゃあ、来週もモアベターよ。ってまた間違えました。いやあー、ジブリのタイトルって本当にいいもんもあるけど、今イチもありますよね。じゃまた、ご一緒に楽しみましょう。