スタローンVSシュワルツェネッガー代表作決戦!
スタローン「ランボー」は言わずもがな。
「ロッキー」と並ぶスタローン2大シリーズの一つだけど、スタローンにとっての王道はむしろこっちの方。
スポーツものは「ロッキー」の他は、「パラダイス・アレイ」と「オーバー・ザ・トップ」しかない。最近作「エクスペンタブルズ」も戦闘もので、集団版「ランボー」とも言える内容。本人もドンパチ映画の方が好きなはず。
「ランボー」は、「ロッキー」シリーズ以外でのスタローン初ヒットと言われてる。リアルタイムで観て来た私も、確かにそう思う。でも、スタローン主演作って、その後も2大シリーズ以外では「コブラ」と「クリフハンガー」くらいしかメガヒットはない。
私も劇場まで足を運ばなかったけれど、「ナイトホークス」「勝利への脱出」など、この間の彼の主演作は意外と質が高い。その延長線上で、遂に名実ともにヒットに繋がったのが「ランボー」第1作というわけだ。
立てこもりランボーの駄々っ子ぶりと、心の傷を思って感動した第1作は、「E.T.」のあった正月映画興行において善戦。当れば必ずシリーズ化が、スタローン流。
「ランボー怒りの脱出」では、何と脚本に「ターミネーター」直後のジェイムズ・キャメロンが参加。駄々っ子ランボーが、嫌々ながら戦友たちを救うため戦場へ。彼のプロフェッショナルぶりを発揮するストーリー作りは、さすがキャメロン。
このストーリーラインは、その後のシリーズのお約束となり、アフガンへ行く「怒りのアフガン」、ミヤンマーへ行く「最後の戦場」と続く。つまり、第1作と、2作目以降は別シリーズと言ってもいいくらい内容が違う。よく宣伝文句である、「1作目は序章だった!」と言う感じ。
どちらが好きかは別れるところ。私は娯楽アクションに徹した2作目以降の方が好み。それじゃあ、1作目の立場がないんだけど。
シュワルツェネッガー「プレデター」は、代表作かどうか?
今でこそ、エイリアンと並ぶ異星生命体として有名になったプレデターだけど、この時はそれほど画期的でも衝撃的でもなかった。実際、後からFOXがお祭り的に無理やりキャラを露出しまくった感じ。
その第1作に、たまたまシュワちゃんが出てたってこと。というより、私もこの映画最初に観に行った時、前作「コマンドー」の同工異曲的な戦闘ものだと思ってた。異星生命体が出て来るとは知らなかった。
実際、前半はそういう展開で、かなりハードな戦闘シーンの連続。後に「ダイ・ハード」を撮るジョン・マクティアナン監督の、パワフルな演出が存分に発揮されている。これはこれで、充分面白い。
途中から姿を現すプレデターの造形といったら。今でこそよく知られているけど、当時は少々マヌケに思えた。だって、ロン毛だし、カッパみたいだし、シュワちゃんも劇中で言ってるけど「みにくい…」。
どちらかと言うとSFに代表作の多いシュワの、SFと戦闘アクションの両方が楽しめる、と言えば、随分お得感のある作品だけど。ま、それなりに面白い。