ファザーリング・ジャパン関西からの提案。
【父親であることを楽しんでいますか?
父親が働き方を見直し、
子育てをするようになれば
母親のストレスは軽減し、子どもたちに安心と笑顔をもたらします。
父親が地域に目を向けるようになると、
地元でのつながりができ、
それが地域活性化・セーフティネットにもつながります。
笑ろてるパパがええやん!
「よい父親」ではなく「笑ろてる父親」を増やすこと。
それがファザーリング・ジャパン関西のミッションです】
そのミッションを達成するべく、
各地でセミナーや講演、イベントを開催されています。
「パパフォーラム」は、年2回くらいのペースで開催されています。
今回は、
【ぼちぼちいこか~親子を包み込む社会にするために~】
子ども虐待と男性の心の問題を題材に開催されました。
「虐待」という言葉は重く、特別な誰かの遠い世界の話のように感じてしまいますが、
今は「叩く」「無視」するだけで虐待と言われる時代です。
今現在、子育てをしているであろう30代~40代は、
アニメ・ドラマ・映画・ワイドショーなどを通して、
叩くことが愛情、男性は浮気をして当然…等々多くの間違った刷り込みを受けて育ちました。
父親が気にくわないことがあれば、テーブルをひっくり返していいんだ、
男性が浮気をするのは文化なんだ、
嫌だったら離婚をすればいい。
そんな社会全体の意識が、家庭に落とし込まれて、
「なんかしんどい」
「なんか苦しい」
と、悲鳴を上げている家庭が沢山あります。
でも、家庭のことを外で話すことはかっこ悪い、みっともない。
だから壊れてしまって、自分で修復できなくなるまで、誰にもSOSを出せない。
ならば、一度、全てをオモテに出して、
みんなでおかしな価値観にツッコミを入れようではないか!
(関西なだけに、このノリが一番しっくりきます。
これも、子どもの頃からテレビをつけたら吉本が流れているのが関西なので、
思いっ切り刷り込みですが…)
そんなフォーラムでした。
登壇者は、
「おやこひろば桜梅桃梨」の柳谷和美さん
「西川小のりと百田達人のぼちぼち行こか~!」のお二人
柳谷さんも、百田さんも、
「子どもは殴って当たり前」
「父親の気分で家庭が支配される」
という、家父長制=年長の男性が家庭を支配する、
典型的な日本の家庭で育ちました。
そして、自分が家庭を持った時には、
そんな家庭には絶対したくない!との思いがあるのに、
気が付けば、自分も家庭で同じことを再現している、
幸せになりたいのに、なんで?という苦しさを抱えて来られました。
今は、お二人とも、沢山勉強をして、沢山の仲間と出会って、
苦しい時代から抜けていらっしゃいます。
それぞれのカミングアウトを通して、
漫才のように掛け合いながら、
「その時、どうしてた?」
「どういう心境でそうなった?」
「どうやって解決していった?」
と、多くの方が共感できる話をしてくださいました。
■モデルが自分の両親しかないから、家庭で何かあっても、
自分ではおかしいことに気づかない。
早期発見、早期治療で、自分の価値観がおかしい、と誰かに指摘された時に、
第三者に相談してほしい。
■本当は泣きたい、怖い、寂しい気持ちを我慢すると、怒りに変わって手が出る。
自分か自分以外の誰か、どちらかに。
都合の悪いことは暴力で解決されてきた。
本当の気持ちを伝え合うことをしなきゃいけない。
■男性はプライドが高いので、弱みを見せたくない。
支配したい、という本能がある。
弱い人間だからそうなる。
本当の強さはそうじゃない。
■専業主婦の時に、子どもと離れる時間が欲しいと伝えると、
「母親のくせに、子どもと一緒にいて何がしんどいの?楽しいもんでしょ?」
と夫に言われて、逃げ場がなくなった。
親子に関する問題だけではなく、家庭に閉じこもって煮詰まるのがよくない。
■間違っている、と気づいたら、人生そこからやり直せばいい!!
会場からの質問タイムでは、
どうやったら問題から抜けられるのか、
深刻な質問も寄せられました。
自分一人で解決できないことは、
一人では解決できないこと、もしくは、今、解決の時ではないことばかり。
様々な価値観に触れて、自分の心が一番喜ぶ選択をしていただいきたいです。
何度も言いますが、家庭の価値観はそれぞれなので、
歪んだ価値観を持って自分が育っているかもしれない、
ある意味、洗脳されて育っているかもしれない。
だから、多くの価値観に触れることが大切です。
核家族が増えて、
いろいろな価値観に触れる場所があまりに少ないのが問題です。
こういう場所がいかに大切か、セミナーやイベントを開催する度に実感します。
後半のワールドカフェでは、
それぞれの気づき、今日からできること、をシェアしました。
■弱いのは個人ではなく、周りの支える環境。
■男性は本当の強さをはき違えてはいけない。
支配することが強さではない。
強がっているプライドほど弱いものはない。
■誰にも言えないことの苦しさがあるから、
アプローチの仕方を考えて、抜け出すきっかけ作りを考えたい。
ネットをもっと活用する。
■相手のせいにするのではなく、自分自身と向き合えば、みんな、もっとよくなる。
■お腹の底から、心から思っていることを話すことで、
お互いの気持ちが理解し合えて、
「都合の悪いことは支配や暴力で解決する」のではなく、平和に解決できる。
■自分を認めてあげる時間をもっと作る。
自分が苦しみを感じることにではなく、喜びを感じることに時間を使う。
自分で自分を認めてあげられないなら、認めてくれる人との時間を増やす。
そのことで、自己肯定感が高められる。
■自分の感情をもっと出していく。
ネガティブな感情は出してはダメ、ではなくて、
ネガティブもポジティブも、丸ごと認める。
■こうやって安心して周りを信頼して、カミングアウトできる場も必要。
横の繋がりをもっと増やしていく。
■尊重し合う。相手が聞いてくれたら、感情も出せる。
相手を尊重することで、自分も尊重してもらえる。
お互い、合わせ鏡。尊重して欲しかったら、まずは自分から。
今回も@関西のみんなが積極的に参加してくれました!
「マイクが好きなので失礼します!」(笑)
グループワークでも、合間の休憩でも、
しんどい人がいたらサポートにまわり、
いろんなところに目配り・気配りをしてくれて、
本当にありがたかったです
心から信頼している仲間の存在に感謝です
「半年前の自分は、誰かの後をついて参加していて、
こんな場所に自分がいてるって、場違い!と思っていたけれど、
今は、自分から動いて、誰かのサポートにまわっているって不思議!!」
とおっしゃるメンバーさんもいてました
信頼できる人とのつながりって、誰かのために優しくなれる、
本当の強さを作るものだと思います
FJKのみなさま、企画~運営までありがとうございました!
@関西のみんな、サポートをありがとうございました!
ご参加くださった、ご縁をいただいたみなさま、ありがとうございました
※メンバーの書いた記事は、随時こちらにリンクを貼っていきますので、
もし、書いたら教えてください。
プレッシャー?(笑)※
★子育てに大切なものって?
★ファザーリング・ジャパン パパフォーラム ①
FJK代表和田さん
★2/2 FJKパパフォーラム ぼちぼちいこか を開催しました
子どもを守る目@関西
辻 由起子