2011年3月より翌年3月まで、JR高知駅前の観光情報発信館「とさてらす」に展示されていた、珊瑚で作った龍馬像を覚えているだろうか。正式名は「珊瑚抹龍馬像・暁翔」。縦横1メートルの胸像だが、言われないと珊瑚でできているとは到底思えない。
彩色されているかのように見えるが、全て高知県産の宝石珊瑚を使用して表現しているのである。赤、白、桃、黒等の珊瑚を絶妙な配置で組上げ、見事な胸像に仕上げている。まさに一級の芸術作品である。値段を付けたら
ウン百万はするのではないだろうか。いや、それ以上か。
製作者は、過去、天皇陛下や皇太子殿下等にも複数回、作品を献上している彫刻作家の前川泰山氏。イタリアでも個展を開催し、’01年には横綬褒章を受章している、県、いや、日本の珊瑚芸術の至宝。
そんな珊瑚像だが、数ヶ月前、高知市仁井田の日本サンゴセンター本店サンゴ資料館前に立て看板が設置されており、この龍馬像を展示してある旨、記されていた。泰山氏は高知市在住故、最も相応しい展示場所と言える。
サンゴセンターにはかつて頻繁に大型観光バスが停車していたが、今はどうであろうか。何年か前、センター敷地にローソンが出店(二軒西にはスリーエフ)したから、客足はある程度あるはず。スリーエフの西隣には、鰹節製造直売工場に併設された「レストラン・かつお船」もある。南方の種崎海水浴場は海水浴客で賑わっているし、海水浴場遊歩道からは、過去何度か紹介した、龍馬の伝承が残る種崎砲台跡も見える。
尚、珊瑚芸術品に興味のある富豪の方は、高知市東石立町138-5の前川珊瑚工房を訪ねると良い。
ps:先日触れた、徳島県最大になるかも知れない、落差100m以上の滝は、やはり「幻」に近い状態だった。お盆に行こうと思っていた広島の地下地獄巡りも取りやめた。これからは「浮付いた探訪」は慎みたい。
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