大自然遺産(4)滝群避暑地三景 | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

こう毎日猛暑日が続くと、ブログ投稿も滝や渓谷関連のものにせざるを得なくなります。


そこで単独の滝や渓谷ではなく、滝がいくつも連続して続き、長い時間マイナスイオンと涼風を浴びられる景勝地を紹介します。



(1) 赤目四十八滝三重県名張市)自然、戦跡、ときどき龍馬-高所を渡る赤目渓谷

以前もちらっと触れましたが、この滝群は昭和後期、朝日新聞が読者投票により選出した「新日本百選」の第一位に輝いた景勝地で、その中の滝で切手に採用されたものもある位(二枚目画像の滝)。



奈良と三重の県境を流れる赤目川の中流域に形成された4キロ余りの赤目渓谷に懸かる滝群の総称で、「四十八」というのは滝の数ではなく「数が多い」という意味。



赤目滝バス停から滝方向への道沿いには赤目温泉、滝群の入口には「日本サンショウウオセンター」があります。


天然記念物である日本サンショウウオは、特にきれいな水の中でないと自然、戦跡、ときどき龍馬-荷担滝 生息できないことは広く知られています。



崖に架かる橋から真下に滝を見下ろしたり、滝の横を流れに沿って行きますが、終点から今井林道に出て、小笹峠を経て県境付近の落合バス停に出ることもできます。赤目滝バス停から3時間半ほど。



尚、大阪上本町駅から近鉄快速急行で赤目駅まで行って三重交通バスに乗り換え、赤目バス停までは僅か1時間15分。まるで大阪の隣町的近さ



(2) 轟九十九滝(徳島県海陽町)自然、戦跡、ときどき龍馬-轟の滝

こちらも滝巡りとしては四国随一。同じく「九十九」というのは滝の数が多いことを表したもの。


赤目も役行者ゆかりの滝ですが、こちらは更に宗教色が濃く、今でも毎年11月の大祭の日には滝壺に神輿を入れる行事があるほか、特に祭りの日ではなくても白装束を纏った信者が滝壺で行する自然、戦跡、ときどき龍馬-轟滝群 姿が見かけられます。



最初に現われる滝が落差58mを誇る轟最大の「轟の滝」。両側の切り立った岩門の奥から落ちていますが、遊歩道で滝の最上部に行くこともできます。



地元観光協会発行のミニリーフレットにはこの轟滝が「四国一の大滝」と記されていますが、高知、愛媛、香川県のそれぞれに落差100m以上の滝が存在します。それらは来月にでも紹介しましょう。



(3) 八淵滝[やちのたき](滋賀県高島市)自然、戦跡、ときどき龍馬-滝の横の上級コース

比良山系武奈ケ岳(1214m)の北東の八池谷に架かる滝群。八つの滝と釜を中心に大小20以上の滝群が現われますが、コースの探訪は登山になるため、一般観光客では辿ることは困難。



この滝群の魅力は、装備なしで豪快な沢のぼりができるところにあります。コースのすぐ脇を激流が飛沫を上げて流れ、頭上から小雨の如く降り注ぐ「プチ・シャワークライム」も体験でき、猛暑の夏場には最適。



コースは初級コースと上級コースがあり、貼付写真の滝の横にある梯子は上級コースのもの。

家族連れ等の自然、戦跡、ときどき龍馬-八淵滝最大の貴船滝 学生が初級コースを軽装で登ることもありますが、私は念のため、底がフェルトになっているウェディング・シューズを履き、絶対滑らないよう、万全を帰しました。



公共交通機関でのアプローチは、JR近江高島駅から江若バスの畑行きに乗り、一つ手前の黒谷口バス停で降ります。少しでも歩く距離を短縮したければ、高島駅からガリバー旅行村行きに乗り、終点で降ります。但し、便数は極少。



私は滝群から北比良峠に上がり、そこから登山リフトでイン谷口に下りましたが、現在、リフトは廃止されているので、峠からは徒歩で下りるしかありません。



黒谷口から北比良峠までは2時間少々。峠からイン谷口までは最短コースで1時間少々。

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