蒸し暑い梅雨時、雨天時は以前紹介した避暑地へ行きたくても行けない、という時、お勧めが洞窟での避暑。内部はひんやりとしていて、雨を気にすることもありません。
しかし観光客が大勢集まる洞窟はその熱気と喧騒で「精神的猛暑」になりかねません。そこで、地元県以外ではあまり知られていない洞窟を紹介しましょう。
(1) 河内風穴(
名峰・霊仙山(1084m)二合目を越える汗ふき峠南方に位置する石灰岩風穴。
入洞は有料なものの、県外には殆ど知られておらず、周辺に観光施設もありません。
面積150平方メートルで四層からなっており、随所に階段も設置されているものの、鍾乳石等は殆ど見られません。しかしひんやり感は最高。
昭和期は旧国鉄彦根駅から近江バスが運行されていましたが、今は便なし。JR
登山愛好家は風穴からそのまま歩いて汗ふき峠、霊仙山へ。ハイカーは汗ふき峠から北の廃村・榑ケ畑(くれがはた)を経て、東洋一の鱒の養殖場(200万匹)「醒ヶ井養鱒場」へ。
養鱒場からJR
尚、養鱒場内食堂での鱒料理はお勧め。’90年時、2,600円ほどで7品以上料理が並べられました。地酒の冷酒もあり。もちろん、釣堀で釣った魚も有料でさばいてくれます。
(2) 面不動鍾乳洞(
洞川(どろがわ)温泉郷にある洞窟で夏場は19:30まで営業。 洞内には「天の花園」や「羅漢窟」(貼付写真)等、各所に様々の名称が付けられ、天井岩から垂れる鍾乳石や、地面から筍(たけのこ)のように伸びる石筍が見もの。
また、洞窟に生息していたと思われる日本猿、日本カワウソ、テンの化石も足元に展示されています。
洞川は避暑地の向きがありますが、修験道のメッカ、大峰山の麓に広がる温泉街。他にも複数の洞窟があり、有料で入洞できますが、面不動とは違い、修験の洞窟であるため、写真撮影は禁止。
私は最初、洞川を訪れた時、大阪から日帰りしましたが、一般的には宿泊します。大阪の近鉄阿部野橋駅から近鉄特急、奈良交通バスを乗り継いで洞川温泉バス停まで約二時間半。
山奥にあるため、一般的な温泉郷のような喧騒はありません。私は二回目に訪れた時、登山のためだったので宿泊しました。その時、日曜に泊まったのですが、投宿した「いろは旅館」では私以外に宿泊客はいませんでした。普通の温泉街ならあり得ません。
坂本龍馬の脱藩道(「真・脱藩道」の方)の北側にある石灰岩の洞窟ですが、現在は未整備で照明すら設置されていません。
が、この洞窟が発見された安政五年(1858)時は見物客が一日数百人訪れ、周辺には露店が並ぶ賑わいだったと言います。
本洞、枝洞合わせると全長1,422mで、鍾乳石は少ないものの、千畳敷の大広間や深渕もあると言われています。が、未整備のため、案内板等はないものと思われます。
入洞時は事前に
兎に角、真・脱藩道ウォーキングがてら、少しだけ奥に入って涼むのも一興。
再踏査した
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