あってもなくてもいいの? | 来栖史江の徒然なるままに  ~フリーアナウンサー・絵本講師・話し方講師・朗読とピアノ アサクル~

来栖史江の徒然なるままに  ~フリーアナウンサー・絵本講師・話し方講師・朗読とピアノ アサクル~

元静岡放送アナウンサー来栖史江のオフィシャルブログ。朗読とピアノのコンビ アサクル、絵本や読み聞かせの楽しさを伝える絵本講師、話し方講師、イベント司会や朗読についての活動を紹介します。

よく街中で配っている携帯用のティッシュ。

皆さんは受け取る方ですか?

それとも緊急事態で、「あ~、今なくて困ってたのよね」なんていう場合を除いては受け取らず?


私は・・・毎回受け取ってしまう方。


ティッシュならいくらあっても困らないから、ま、ありがたくいただいときましょう、って感じです。

それに配っている方もかなりテクニックをお持ちで(!)、うま~く手の中に押し込むように渡してくる人も多い・・・するとたいてい負けちゃう、というのもあります。


確かにティッシュならいくらあっても困りません。

ただ・・・こうやって「いつか」用と溜めこんでいる分がかなりの数になって、それはそれで場所をとったり、気付くと黄ばんできちゃったり。

結局は「使わない分」、「使えない分」って事なのですよね。

だったら実は最初からいただかない方がいいのかも・・・しれません。


何で今日こんな事を書いているかと言いますと。


今日、同じような気持ちになったのです。


あってもなくても困らない、って感じているものなら、なくてもいいのだろうか。

それとも、あってもいいのだろうか。


・・・話がものすごく飛びます。スミマセン!


今日は来週土曜に迫った、「イシクル」の練習日。


普段私は、ピアノ講師をしている友人、麻本さんと二人で朗読とピアノ「アサクル」というコンビを組んでお話会などをしています。

好きな絵本を私が選び、彼女が曲を作り。

新しい形のお話として皆さんに聴いていただこうというもの。


でも来週土曜日の「西宮人形劇祭り」では、相方の麻本さんが別の仕事があり、アサクルとしての参加は不可能。

そこで。


仕事仲間で普段はマリンバ奏者の石井宏江さんにお願いし、今回のためのコンビ、「イシクル」石井と来栖でイシクル、です)が結成されたのです。

石井さんは元々ピアノもかなりの腕前なので、そのあたりは何の不安もありません。


ただ不安なのは、こうして二人で一つのお話に取り組むのが初めてという事。

麻本さんとの場合はもうコンビ6年目になるし、だいたいどんな感じで曲をつけてくれるのか、どんな感じで曲が入ってくるのか想像がしっかりつくのです。

彼女にしたって、私がどんなふうにお話を語るのか多分想像して曲を作ってくれていると思います。


でも石井さんの場合は・・・お互い全くの「未知」。

う~ん、怖い。でも楽しみ。

これが正直な気持ちです。


そして今日が初めての練習日。


作品は2つ。

会場の夙川公民館はけっこう広さもあり、普通サイズの絵本では全く後ろの方まで見えません。

それに来て下さる皆さんの年齢層もわからないので(多分小さなお子さん連れが多いとは思っています)、選んだのはこの作品。


一つは、皆さんがよくご存じのグリムの昔話から『オオカミと7匹の子ヤギ』。

そして土方久功さんの絵本『ゆかいなさんぽ』を、人形劇団「猫じゃらし」さんのペープサートと一緒に。


初練習の感想は・・・難しかった、でも本当に楽しかったです。

私もいろいろな意味で、アサクル結成当初を思い出しました。


互いの呼吸を計る、クセを知る、より良い方向を一緒に模索する・・・・

そうそう、最初ってそんなところから入ったのですよね。

アサクルではすっかりそれが当たり前に出来るようになっていて、もう忘れてしまっていました。


それに、石井さんにとってこうして作品に曲をつけるというのは初めての経験。

ものすごく丁寧に曲を選び、作り、考えてきてくれているのですが・・難しいのはその分量。

どうしても曲の部分が多くなってしまうのです。


ここにきて初めて、私が最初に書いた悩みが出てきます。


あってもなくてもいいものならば、ついていても良いのだろうか。

いや、ない方がいいのだろうか。


そう、曲の事。


きれいな曲なのですから、あっても別にマイナスにはならない(なる時もあります)。

でも・・あってもなくてもいいものならば、ない方がいい場合もある、いや、お話だったらその方が多いかも。


難しいです。


そんな事を一緒に考えていたら、時間なんてあっという間。

さて・・・初「イシクル」はどんなデビューとなるでしょう。

私もまだ予想がつきません。


何にしてもそこにきちんと「ある」のには意味がある。

あってもなくてもいいと感じるものを「存在」させる意味はあるのだろうか。

ものすごく深いのですが、今回は本当にいい勉強になりました。


とにかく本番は一週間後。

楽しかった、また聴きたいと言っていただけるように、もう少し考えてみますね。


最後に興味のある方のために・・

西宮人形劇祭り、夙川会場での開催は来週の土曜日。

6月8日(土)、午後二時から、阪急夙川駅から歩いてすぐの夙川公民館です。

入場無料。

私たち、イシクルのお話、そして人形劇団「猫じゃらし」さんの楽しい劇が。

お時間のある方はぜひ遊びに来て下さいね!

普段のアサクルの時の私とはおそらく全く違った感じで、お話をしているかもしれません。

どうぞお楽しみに。


来週は週末に本番が続けて。そして打ち合わせその他がガッツリと。

ちょっと気が抜けません。

今年前半の締めという感じ。

しっかり気合いを入れて、頑張ります!