故郷を知るために | 来栖史江の徒然なるままに  ~フリーアナウンサー・絵本講師・話し方講師・朗読とピアノ アサクル~

来栖史江の徒然なるままに  ~フリーアナウンサー・絵本講師・話し方講師・朗読とピアノ アサクル~

元静岡放送アナウンサー来栖史江のオフィシャルブログ。朗読とピアノのコンビ アサクル、絵本や読み聞かせの楽しさを伝える絵本講師、話し方講師、イベント司会や朗読についての活動を紹介します。

私の出身地は千葉県の浦安市


今でこそ東京ディズニーランドです~っかり有名になりましたが、まだ私が生まれた頃は本当にのどかな町でした。

実家の目の前には江戸川が流れ、そこを山本周五郎の『青べか物語』の世界そのものの「べか舟」が行きかう・・・今だって場所によってはまだそんな姿も残っています。

新しい浦安と、古くからの浦安がミックスされている感じ。


前に、私の父がこの故郷を唄った「浦安音頭」の作詞をしたってお話を書きました。

浦安は、父がそれほど愛し、母と出逢い、私を育ててくれた大事な故郷。


でも・・・実は意外と知らないのですねぇ、私。浦安について。


他の場所よりは知っているに違いないけれど、自分の思い出の量はさておき、歴史や町の変遷なんかは申し訳程度(多分ね)。


引っ越して数年暮らした千葉県の習志野市も同じ。

さすがに静岡放送のアナウンサー時代を過ごした静岡県静岡市の事は詳しいですが、もうあれから20年も経っちゃったし、今のあれこれを知らないというハンデもある。


こう考えると、どんなにその土地に愛情・愛着を持って暮らしていても、意外とその町の歴史や変遷などを知る機会って少ないのかもしれません。


そんな中、今、初めて真剣に地元の歴史についての本を読み、当時を知る方のお話を聞き、それを後世に残すお手伝いをしています。


西宮は鳴尾という場所。

甲子園球場も近く、大型ショッピングセンターなどもあり生活は便利、けれども古くからの町の良さも充分残っている場所です。


私にとっては仕事で、またプライベートでよく行く場所。

うちからは車で20分強といったところでしょうか。


今回のご縁は、元々は仕事です。

鳴尾にまつわる昔話をまとめたい、それを朗読とピアノ アサクルさんで読み語ってくれないかと依頼をいただいたのが最初。


いただいた資料を見ると、かなりの数の昔話・民話がこの地域には残っていて、実際の歴史に基づいたものもあれば、へぇ~と感心するような面白いたとえ話まで。

私たちでお役に立てるのかと多少心配はありましたが、ご縁に感謝してお引き受けすることに。


そのうちにこれが今年度の鳴尾地区のイベントとして動きだし、鳴尾にある5つの公民館の共同イベントに。

加えてこの地区に昔から伝わる「綿つみ唄」、綿をつむ作業をしながら唄い踊った曲を披露し、『鳴尾に伝わる民話と唄』というタイトルがついた立派なイベントに。

7月から各館をまわってお披露目です。


イベントとしての規模がある程度大きくなったので、私も公民館の皆さんと一緒に気付いたら作業組に。

今日の打ち合わせでは、昔話を紙芝居形式でするための絵を見せていただき選別し、綿つみ唄をお聞かせいただく方と段取りを話し・・・

肝心のアサクルの民話についても、各館3話づつのお話で計1時間はかなりキツイので、途中にどんなスライドや資料を入れようか、気分転換の鳴尾クイズなんかを入れてみたらどうか、懐かしい唄を皆さんと一緒に歌ってみようか・・・と考える事ばかりです。

鳴尾クイズにいたっては公民館からぶあつ~い資料集、『鳴尾村史』までお借りしたので、今からがちょっとした勉強なのですが!


自分の出身地について以上に勉強し、知る機会をいただく事になるなんて。

ちょっと不思議な気もしますが、こうして自分の大事な故郷が増えていくのは本当に嬉しい事です。


多分このイベントは中身もこんなですから、地域のおじいちゃま、おばあちゃまが中心になりそう。

アサクルにとっても、ちょっと新しい挑戦です。

私にとっては民話の語りがどんなふうになるのか、麻本さんはどんな感じの曲を作ってくれるのか・・


まさに赤ちゃんからご高齢の皆様まで。

聴いて下さる方にあわせてお話をお届け出来るアサクルに。

勉強しつつ頑張って取り組んでおりますので、鳴尾の皆様、楽しみに待っていて下さいね~