後回し・・ | 来栖史江の徒然なるままに  ~フリーアナウンサー・絵本講師・話し方講師・朗読とピアノ アサクル~

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元静岡放送アナウンサー来栖史江のオフィシャルブログ。朗読とピアノのコンビ アサクル、絵本や読み聞かせの楽しさを伝える絵本講師、話し方講師、イベント司会や朗読についての活動を紹介します。

いつも子どもには、「後回しにしないで今すぐやっちゃいなさい!」って言っているのに。


めちゃくちゃ後回しになっている事があります。


・・お礼手紙書き。

仕事でお世話になった方や、ちょっとした贈り物をいただいた時なんかの。


ダメですねぇ、本当に。

こんな事ならば、すぐにメールしてお礼を言うべきだったと深く、ふか~く反省しているところです。


こんな時代だからこそ、何かの時には手軽なメールではなく手書きの手紙を送りたいとは思っているのです。

自分だって、同じ内容ならば後に残る、味のあるその人らしい手書きの手紙をいただいたらものすごく嬉しい。

だからこそ・・・って思って、素敵なハガキや便せん、変わった切手なんかを見かけたら買って手元に置いているのに。


でもねぇ、何でその「すぐに」「ささっと」書いて投函する、って事が出来ないのか。


明日書こう、って思っているうちにどんどん時間が過ぎる。

そして気付くと、ああ、すぐにお礼って時期じゃないよなぁ・・・って時になっている。


「すぐに」出すから意味があるのであって、時間が経っちゃったお礼の手紙なんて嬉しさ半減以下だと思うのです。

これならばすぐにメールをした方がよっぽどマシ。

本当に、本当に反省です・・・


このあたり、私の母はとても立派でした。


銀座のママ時代は、ほとんど毎日が手紙書き。


銀座のクラブやバーは、元々現金で払って帰るようなお客様はほとんどいらっしゃらない。

後日、会社宛に母が明細書を送って・・・となるのです。

その明細書を送るのに、毎回毎回きちんとした手紙を一人一人に書いていた母。

いくらお店では親しく話していようと、文面は本当に丁寧で、時候の挨拶に始まり気遣いが並ぶ手紙をきれいな字で書いていた母。

本当にこのあたりのプロ意識は立派でした。

私がよく覚えている小さい頃の母の様子の一つといったら、この「手紙を書いている姿」といってもいいくらい。

それほど真剣に、かなりの時間を割いて母は手紙を書いていました。


そんな姿を見ていたからこそ、私も大きくなったらああやってマメに手紙を書こう、って決めていたのになぁ・・・お母さん、ごめんね。

手紙一つとはいえ、現代の便利なメール生活に慣れている身にはかなりの気合いと努力が必要になるみたいです。


そうそう、そういえば、前にブログでも書きましたが、「結婚しても一生料理は作らない!」という勝手な宣言を受け入れて母との結婚を決めたうちの父。

やっぱり字だけは本当にきれいでした。

たまに母の手紙を代筆している事があったのですが、繊細な文字は女性を思わせ、母とはまた違った魅力が。

父と母はお互いの字に惚れあっていたのかも・・・っていうのは考えすぎかしらん。


とにかく。


こんな父母から生まれたのですから、もうちょっとは筆マメにならないとねぇ。

天国の父に、そして今一人暮らしをしている浦安の母にあわせる顔がありません。


ブログはマメなのに!

大いに反省の一日でした。