今日はちょっと悲しい知らせがありました。
ずっとお世話になっていた歯医者さん。
去年定期健診に伺おうと電話をかけたら、急に閉院という知らせ。
体調を崩されて・・と聞いて、ずっと心配していたのです。
それが今日、息子さんにお会いする機会があり、去年の年末に闘病の末亡くなったと。
悲しかったです。
ガンで、気付いた時にはもう手遅れで・・そんな話を聞いた時は驚き過ぎて何だかピンと来なかったけれど、帰りの車の中で涙が出てきてしばらく止まりませんでした。
もうお孫さんが何人もいるおじいちゃまでした。
長く地元で歯科医をされていて、優しく丁寧な治療とお人柄とで先生のファンはたくさん。
私もそんな一人。
まだ下の子が小さくて一緒に連れて治療に行った時、「おなかすいちゃったよ~」とゴネる息子をなだめていたら、奥からサンドイッチを持って来てくれたことも。
すみません!ほんとに・・とアタフタしていると、うちの孫もこんな時期だからねぇと笑って、さらに息子の相手までしてくれて。
多分あのサンドイッチはご自分が後で食べようと思っていた分だったのですよね。
ごめんなさい。でも先生の優しさは本当に嬉しかったです。
あの日から、次男もすっかり先生のファンになりましたよね。
それから治療以外でもいろいろなお話をさせていただくようになり、たくさんもらったからと柿を持って来て下さったり、息子二人の子育てに余裕のない私に先輩としてアドバイスを下さったり。
先生は息子さんが3人だったので、そりゃもうこの方面にかけてはベテランで。
男の子はそんなもんだよ、でもいつかちゃんとなるからと笑って言っていただくと、本当に気持ちがラクになったものです。
閉院のお知らせを聞いてただただ心配でお電話してしまった時に、「ちょっと体調を崩しちゃってね。もう診察は無理だから、残念だけどやめる事にしたよ。代わりに後輩にあたる子がやっている歯医者を紹介するから。腕はいいからね・・」と、私の事をまず心配してそんなお話まで。
あれが先生とお話した最後でした。
歯医者さんと患者として始まった小さな縁。
お付き合いは深いものではなかったけれど、思っていた以上に先生との思い出はたくさんありました。
私のように、先生を想って涙を流している患者さん、たくさんいるはずです。
全て先生のお人柄。
本当に本当にありがとうございました。
だいぶ前に、仲良くしていた友人がやはりガンで急に亡くなった時にも思いました。
亡くなった友人の分まで、毎日を一生懸命生きようって。
長く生きていたら経験出来た事、見る事が出来た景色、美味しいものを食べられる幸せ・・・そんな全てを味わいつくして、退屈なんて言わないで生きなきゃって。
普段の生活が続くとどうもこの気持ちを忘れがちですが、今日また改めて。
友人の分も、先生の分も・・・そんな思いを抱えて亡くなったたくさんの人の分まで一生懸命に。
退屈なんてしちゃいられません。
もっともっと欲張りに。
人生を楽しみたいと思います!
天国でもまたたくさんの患者さんやファンに囲まれながら、どうぞ見ていて下さいね、先生!