連日のように高齢者の事故が報道されているため、
「高齢者の事故が多いね!」
という声を耳にします。
はたして事故を起こしているのは、高齢者が圧倒的に多いのでしょうか?
平成27年のデータを見ると、年代別では圧倒的に20歳以下の事故率が高く、次いで40歳代、30歳代と続きます。
保有者数から事故割合を見ても、10歳代、20歳代が圧倒的に多く、次いで80歳以上、70歳代と続き、決して高齢者の事故率が高いとは言えません。
65歳以上を高齢者と一括りにしているのが、高齢者の事故が多いと感じさせるのかと思い、厚生労働者の資料を参考に
・若年齢層(29歳未満)
・壮年齢層(30歳以上44歳未満)
・中年齢層(45歳以上64歳未満)
・高年齢層(65歳以上)
と、私の独断で4つの年齢層に分けて見てみました。
すると、高年齢層の事故率は最も低く、保有者数から事故割合を見ても、圧倒的に若年層の割合が高く、2番目に高いといえども、壮年齢層に近い結果です。
実は、高齢者の事故は飛躍して多くはないのです。
体感的にも、多くの高齢層の方が「安全に運転している」「事故はしていない」と感じているのも無理はなく、まだまだ免許証返納まで考えないでしょう。
問題は、事故の『量』ではなく、『質』。
高齢者の起こすミスは、アクセルブレーキの踏み間違いや逆走など、大きな事故につながることが問題なのです。
前回のブログに記したように、高齢化はどんどん進んでおり、今後高齢者の事故が増え続けることに間違いありません。
すなわち、高齢者の取り返しのつかない事故が増え続けることになります。
生活のためやむを得ず運転を続けなければならない方もいらっしゃると思いますが、人生の後半で自分や家族、他人の人生を狂わさないためにも、運転について考え直すときではないでしょうか?
ただし、対策が必要なのは、高齢者だけではありません。
アクセルとブレーキの踏み間違い事故は、若者が最も多いデータがあります。
高年齢層だけに焦点を当てるのではなく、全年齢層で運転を見直さなければ、本当の意味で事故を減らすことはできません。
なぜなら、どの年齢層の方も遅かれ早かれ、必ず高年齢層になるのですから。
ウェブサイトはこちらをクリック↓↓↓
ブログはこちらをクリック↓↓↓