<戦争・実話>
監督:イ・ハン
出演:イム・シワン、コ・アソン
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180728/15/kmov/4d/64/j/o0810108014237108319.jpg?caw=800)
以前は意識して、戦争映画は避けていた私ですが。
最近はちゃんと観られるようになったわ。。。大人になったなぁ。
まぁ今回は、戦争映画だからとかではなく。イム・シワンさんの映画だから。という。ただそれ一点のみ。ミーハー全開でのスクリーン鑑賞でございましたが。
観て良かった。
シワンさん。やっぱりいいもん。良かったもん。
『ミセン ~未生』以来、「俳優」として気になる存在ではあったものの。これで益々目が離せなくなった感じ。
憂いを含んだ表情は相変わらず天下一品。今回も期待は裏切らなかったわ。
まぁ。正直言うと。。。イ・ヒジュンさんの方が良かったんだけど。
だって。シワンさんは彼のキャラそのもので。ただそこにいるだけで人となりが分かる。って感じだったけど。ヒジュンさんの演技はやっぱり秀逸でさ。
シワンさんとケンカになった後のアップなんて。堪らなかったわ。
唇がプルプル震えて。スーッと涙が流れる。チンピラ然と生きている中での、「本当の彼」が滲み出ている瞬間。
『海にかかる霧』の彼も相当お気に入りですが。こちらも最高。
さすが。素晴らしいです。
でもね。何と言っても。
勿論、この作品の主役は「子供たち」ですよ。
どんだけ泣かせるの?って話ですよ。
『ソウォン/願い』のイ・レちゃんが子役ナンバーワンだと思っていたけれど。今回ばかりはお兄ちゃんのチョン・ジュンウォン君に持っていかれたわね。
自分だってまだ子供なのに、妹を守る為に必死に頑張るお兄ちゃん、という姿を確実に表現していて。もう。。。涙。涙ですよ。参った。
韓国の子役ちゃん達って、どうしてこうも上手なんでしょ。
日本もさ。上手だけど。。。どちからと言うとクサめの演技じゃない?学芸会の天才肌、みたいな。。。って、分かりにくい(笑)?
まぁ簡単に言うと、北朝鮮の歌とか演技している子供たち。。。に近い雰囲気。
確かに上手なんでしょうけど。。。ねぇ。。。って言う感じ。
それに比べて。韓国の子役ちゃん達はとても自然。
自然なんだけどしっかりと、情熱的な感情を表現出来ているんだよね。本当に素晴らしいと思う。だから素直に感情移入出来るし。感動も出来る。
子役ちゃんを見るたびにそう思います。
ま、その辺は単に、好みの問題で。どちらが正しいとかは無いけれども。
で。この作品ですが。
全体を通して、例えば、『尚衣院<サンイウォン>』の王妃登場シーンや、『レッドファミリー』のラストシーンのような大泣きは無いんだよね。
けど。
初めから終わりまで。シクシク。ウルウル。。。ずっとずっと涙が流れている。と言う感じでした。
それこそ。
タイトルが流れる前からウルウル泣いていたのは、今回が初めてかも知れないよ。
こういう作品を見ると改めて。
国民の大多数が、戦争という恐ろしい出来事に、ただただ「巻き込まれて」いるだけなのだと。痛感するわ。
「国を守る」「国民を守る」という大義名分の元、どれだけの国民を不幸にして。犠牲にして。
結局。
「戦争がやりたい」「戦争をやるしかない」と思い込んでいる一部の権力者たちの、自己満足でしかないって事だね。
人類が誕生してから今まで。必ずどこかで内戦や戦争が起きているという事実。。。人間ってほんと、バカだよね。