尚衣院(サンイウォン) <상의원> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<ヒューマン・時代劇>

     監督:イ・ウォンソク

     出演:ハン・ソッキュ、コ・ス



いくつになっても、初めての体験と言うものはあるもので。

今日まさに、それを味わいました。


洋服を見て泣く。。。なんて。

あるんだね。


私は全くファッションに興味がなく。

取り敢えずそこそこの格好をしているのは、一緒にいる友達や旦那に恥を欠かせたくないから。という理由だけ。

洋服を買う時も店員さんに委ねるか、もしくは、マネキンの着ている組み合わせをそのまま買う。

そんな私なので、ファッションの善し悪しなど分かる訳もなく。


でも。それなのに。

ドレスを見て、その美しさに感動して泣いてしまったのですよ!

世にも不可解な現象が、実際に起きたのですよ!


勿論、映画ですので。そこには、そこに至るまでのストーリーがある訳で。

登場人物に対する思いなどもありましょう。。。けど。けどね。特段それまでのストーリーに感動してはいなかったの。

ましてや、誰かに感情移入など全くしていなかったんだよね。

なんだかダラッとしてるなぁと、ちょぴっと飽きたりもしていたし。


だって。

まぁ、洋服を作る人物の物語というのは斬新だけど。。。内容的には、よくある宮中の権力争いと嫉妬。

王妃さま、パク・シネさんに特に思い入れがある訳でもない。


なのに。

彼女が宴席に現われた瞬間、私の目から涙がポロポロぽろぽろ流れ出して。

私だけじゃなく、周りのみんなも泣いてましたよ。


韓服とウェディングドレスを融合させたような煌びやかなドレス。

そのドレス自体の美と、ドレスにまつわる背景が相まって、恐ろしい程の威厳と、絶対的な美しさをかもし出していたんですわ。


そのドレスを着た王妃さまに皆がひれ伏すんだけど。私もまさに心の中でひれ伏していたのかも知れません。

まさに圧巻でした。


お涙頂戴でもなく。

特に感動物語でもない。

取り上げた題材は斬新ながら、「美しい衣装をたくさん見られる」、くらいしか特筆するべき事も無い。


だけど。。。。だけどね。

中盤の王妃登場シーンと、現代におけるワンラストシーン。

それだけで驚くほどの感動を味わい、涙が流れる。。。なんとも不思議な経験をさせて貰ったのでした。