ちょっと感動。中殿、復位へ。 『張禧嬪』⑤ | コワれるまで ALLORA

ちょっと感動。中殿、復位へ。 『張禧嬪』⑤

妃 『張禧嬪』((チャン・ヒビン)2002年)、66話に至って、はじめてジーンと感動!!
(たぶん)中盤のクライマックスであろう、仁顕王后の(チュンジョンママ )復位(ビックリマーク)の回です。

第48話以来、廃妃(ペビ)となって6年の困窮生活を送った
閔씨(パク(チュンジョンママ)・ソニョン)。

廃妃前の中殿って、
10代で入宮した頃は
初々しかったのが、
どんどん人相が悪く
なっていきました。

側室オクチョン
(キム・ヘス)が
起こす様々な
トラブルに、
年下ながらも
内命婦(ネミョンブ)
トップリーダーとして
冷静に対処しなければ
ならず、そのせいで
なんだかいつも
険しい顔つきに。

そのあたりのドラマは
明るさがなく、
善人が誰もいない
という感じでした。

廃妃されて病に伏せるうちに、
メイキャップのせいか、
あるいはソニョンが
役作りのために
痩せたのか、
頬が痩けていく・・・
と観ていて感じたのですが、
そのあたりからこの人の
美貌が冴えわたっていきます。

(やつ)れとともに鬱々とした物言いしか
しなくなっていきますが、兄ミン・ジヌ(キム・ミョンス)の娘ナリちゃん(イ・セロム)が居着いてからの中殿はいいですね~。



そして、ドラマは中殿の復位へ。

周囲の人々の善意に溢れ、涙腺が緩む回となりました。

もっとも、中殿説得を強要された東平君(トンピョン)(ユ・インチョン)は結局何をしたんでしょうか。
チェ淑儀(スギ)(パク・イェジン)が「王宮を出て説得に行く」と言ったときはちょっとどうなるか期待したのですが、あれほど頑なに復位を拒んでいた中殿が、いつの間にかコロッと承諾したという連絡が入ってあえなくストップ。

だったら、そんなシーンなんかなくてもいいのに・・・

どうも、ときどきこのドラマ、ポーンと話が飛んでしまう箇所が多いです。



     妃     妃     妃



さて、前回記述が第42話でしたから、ずいぶん話が進んでいます。
あのあたりまでは、ホントもったりしたドラマでした。

それでも次回が気になったのが、いよいよの崔씨(チェ )登場。
張禧嬪
つまり、チェ・トンイのモデルとなった女性ですね。
キャストは、キツネ女( ティアラマイ プリンセス( My Princess )(2011))のパク・イェジン。
あんまり好きな女優さんじゃないなぁ・・・

本作では、彼女の父親は剣契(コムゲ)ではなく、農夫。
本人は針房の(チムバン )下女として登場します。
オクチョンの子(王子)の服に縫い針が混入した事件で責めを受けるも、中殿が「自分のせいだ」とかばって助かります。

このあたりから、ジワジワと廃妃の気配が・・・

中殿の濡れ衣を晴らそうとした貴人(キイン)(チョ・ヨジョン)は、淑嬪(ヒビン)の策略で称号剥奪(第46話)。
これで本作から姿を消します。

チョ・ヨジョン、終始いいとこなしの役柄でした。
もっと美人キャラなのにあせる

さて、ドラマでは粛宗(チョナ)(チョン・グァンリョル)が、首を傾げるほど考え方が偏向していきます。

そこまで、中殿を悪く解釈するかな~。
そこまで、オクチョンの言葉だけを盲目的に信じるかな~。

少々無理ある脚本が進み、かんざしトンイ(Dong Yi) (2010年)とは違った形で中殿が廃妃されます。

廃妃への手続きがけっこう粛々と進んでしまうので、ドラマチックじゃないけど、違和感なく見続けてしまいました。
なるほど~、『張禧嬪』ではこうして廃妃に至るんか。

パク・ハソン版中殿にしてもパク・ソニョン版中殿にしても、この廃妃のシーンは見せ場です。
張禧嬪



     妃     妃     妃



やっとドラマに見応えが出てきます。
オクチョンの王妃任命状と引き替えに、パワハラ清国が鳥銃3000丁を求めてきます。
朝鮮にはそんな財力はありません。
オクチョンは「そんなの渡したらいい。鳥銃3000丁と私とどちらが大切か」と、財政を顧みずに大臣たちに無理強いします。

刻々近づく清国の使者団一行。
いったい朝鮮は、この難局を乗り切れるのかはてなマーク
ドラマはがぜんスリリングな経済ドラマの様相を呈してきます。
この財政危機を、どう乗り切るはてなマークビックリマーク

ところが結局「3000丁を用意しよう」で終わっちゃうんですね。
なんじゃこのドラマ・・・
国家予算、あるじゃん・・・

同時進行で、西人(ソイン)派が閔씨重定運動(中殿の復位運動)を展開。
張禧嬪
『トンイ』のシム・ウンテク(キム・ドンユン)みたいな、流浪の兩班キ(ヤンバン )ム・チュンテク(ソン・イルグク)の支援によって、崔씨(チェ )が王に接近します。

で、このチェ씨と粛宗との出会いですが、第3話の粛宗とオクチョンとの出会いは意外性があってドラマチックでしたが、チェ씨の方はあまりにもご都合的。
そんなに簡単に宮廷内でばったり会うかな~。
下女のチェ씨が王の通り道にたまたまいるなんて、そんなアザトイ演出はないでしょう。

しかも夜、チェ씨が自室で中殿の復位を祈願するのですが、そこは数多い宮女の宿舎のひとつ。
部屋の外まで聞こえるような声で祈願してたら、オクチョンの手下の女官(スパイ)に気付かれるでしょう。
で、たまたま暗行(アメン)帰りに通りかかった王はその祈願を耳にし、お手つきとなるのですが、宮女の寄宿舎は数多く、そんなにうまく王が1室だけを見つけられるもんですかねぇ。
張禧嬪
やがてチェ씨は懐妊し、淑媛(スゴン)となって、夜な夜な王に廃妃の復位をお願いしていくわけです。

ま、ドラマですから、ご都合主義もまぁアリでしょう。

キム・チュンテクやミン・ジヌ、淑安公主(コンジュママ)(キム・ヨンラン)らの働きかけ、それは最初は南人(ナミン)牽制が目的であったり、単なる禧嬪嫌いがヒートアップしただけの帰結であったりするのですが、だんだん彼ら彼女らが善人みたいに見えてきます。
だって 淑安王(スガンママ)女なんて、最初の頃は大王大妃(テワンテビママ)荘烈王(チャンニョル)后(カン・プジャ)をビビらせていた、怖~い女だったじゃありませんか。


そしてドラマは、いよいよ感動の復妃へと進んでいくのです。
張禧嬪

さーて、オクチョンもこのまま黙っていないと思いますし、これからいったいどうなるんでしょうかねぇ。






☆おまけ

やっぱり美人は現代劇でも時代劇でも美人ドキドキ
なんでウチに来たの