『トンイ』 とは別の角度からチャン・オクチョンを描く 『張禧嬪』① | コワれるまで ALLORA

『トンイ』 とは別の角度からチャン・オクチョンを描く 『張禧嬪』①

やや重ためのドラマ 馬 『馬医』 (20(Horse Doctor)12年)を観終え、放心してしまいました。
今度は軽いドラマを、と思っていつものレンタルショップへ。
DVDの陳列棚を見渡すと、 かんざしトンイ(Dong Yi) (2010年)、後編4分の3くらいは全部借り切られていました。
1巻につき10本くらい品揃えされているのに、です。

みんな思いは同じ。
続きが待てないようで(;^_^A

で、もうちょっと横を観ると、ずらりと並ぶ金文体タイトルのDVD。
ずーっと以前からあるってことだけ知っていた作品『張禧嬪』( Jang Hee bin)(2002年)。

この作品を観るのは、『トンイ』放映中の “今じゃないですか”はてなマーク

私が知ったチャン・オクチョンとは、もちろんイ・ソヨン演ずる、牡丹の花が好きな禧嬪(ヒビン)ママ。
トンイ
でも、この妖妃に着目したドラマは、何作もあるようです。
このチャン・オクチョンの時代、同時に第19代国王肅宗の(スクチョン )時代というのは、李氏朝鮮史の中でもとりわけ政争が酷かったようです。
『トンイ』でも、朝廷では西人(ソイン)南人(ナミン)の勢力が入れ替わったり、その政争に巻き込まれて中殿マ( チュンジョン)マ(仁顕王(イニョン )后)(ミン)氏が廃妃され復位するという、朝鮮史上希有な展開を観ています。

まるでドラマ!!
(ドラマなんですけど)
肅宗王朝時代はそんな時代だったから、様々なクリエイターたちが好んで題材に採り上げるわけです。

私が観たのはハン・ヒョジュが演じたラッキー奴婢(ノビ)ちゃん“トンイ”を主人公にした物語でした。
作品の中で、トンイによる
「私の本当の正体はチョン()ドンイではなく、チェ()ドンイです」
というセリフがあります。
剣契(コムゲ)の頭、崔 孝元(チェ・ヒョウォン)(チョン・ホジン)の娘だとカミングアウトする場面でした。

崔氏という側室は実際にいたようです。
彼女の父親が剣契だというのはフィクションでしょうけど、禧嬪となり中殿となったチャン・オクチョンと、仁顕王后(チュンジョンママ)との確執に大きく関与した(というか、火に油を注いだ)女性だったとか。



ということで、今回は『トンイ』で描かれたチャン・オクチョンとは別な角度から彼女を描いた、『張禧嬪』を観ることにしました。
本作の(ミン)氏を演じるのはパク・ソニョン。
張禧嬪
初めて観る女優さんですが、『トンイ』のパク・ハソンのように清廉な印象を受けます。
オクチョンの兄、(オラボニ)チャン・ヒジェ(チョン・ソンモ)も登場してきています。

そして主役のオクチョンは、キム・ヘス。
張禧嬪
あんまり私好みの女優さんじゃないなぁ、と思ったんですけど、実は初めて観る人じゃありません。
なんとなんと、美男(イケメン)ラーメ(Flower Boy Ramyun Shop)ン店』(2011年)の第1話に出演していたんですね。
イケメン ラーメン店
笑っちゃうほどおかしなイントネーションでヤン・ウンビとの掛け合い漫才を演じてくれましたけど、この人きっと、美人じゃないかと思いましたもん。

9年経て、美貌が増したのかな。
こういう西洋人のような整った唇を持つ人って、他に私が知っているのは、ドラマ パンダビッグ(BIG) ~愛は奇跡~』 (2012年)の主人公を演じたイ・ミンジョンくらいじゃないかなぁ。



さてさて『張禧嬪』、まだ3話までしか観ていませんが、やがて崔氏も登場するでしょう。
どのように描かれるのか、楽しみです。