絵本を開けたら暗黒世界。
ザ・ダークファンタジー。
コララインちゃんの冒険が悪い予感しかしないので、早々に釘付けに。
新居が異世界に繋がっているのだ。
これは、たまらん。
ストーリーもホラーめいて、愉悦。
キャラクターもキモ可愛い!
ストップアニメーションだというのだけれど、本気ですか。
だって、動きが流麗。
毎日チマチマと1コマずつ、クレイ人形たちを動かして撮影しているわけだ。
1分14秒の映像を作るのに、300人以上のスタッフで1週間。
怖い!その執念が!
完成までに4年てあなた、狂気の沙汰!
声優はみんな大好きダコタ・ファニングちゃんで、すーばらしい!
声も姿も可憐とは、神様って不公平。
監督は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』も狂気だったヘンリー・セリック。
センスの塊・セリック監督の集中力の100分の1でいい、下さい。
アートのコンセプトは、人物・背景・建物まで含めて上杉忠弘!
のちに、『ベイマックス』も手掛けた方。
日本人アニメーターなので、劇中でコララインちゃんが学生帽なんて被ったりして最高です。
鑑賞できたフィルムが美麗で、鮮やかな色彩!
迷宮に引き込まれて戻ってこれない。
そう、コララインと同じ体感が得られる時間。
引越し先にいた、不思議な人たち。
ママのようでママでない。
パパのようでパパでない。
おー怖い。
『たまこちゃんとコックボー』に似ているので、おそらく、たまこちゃん監督はコララインが好きだろうと推察した。
しかし、だ。
こんなに、めくるめく怖キュートな映画を知らなかったことに驚く。
ナイトメアの世界がお好きな未見の方は特に、どうぞお試しを。
スクリーン2D字幕版(秋田・週末名画座シネマパレ/Twitter)
CORALINE
2009年・アメリカ
監督・脚本・製作・デザイン: ヘンリー・セリック
原作: ニール・ゲイマン
コンセプト・アート: 上杉忠弘
出演: ダコタ・ファニング、テリー・ハッチャー、ジョン・ホッシマン、イアン・マクシェーン、ドーン・フレンチ、ジェニファー・ソーンダース、ロバート・ベイリー・ジュニア、キース・デヴィッド
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。