ゴジラ対メカゴジラ

『ゴジラ対メカゴジラ』 1974年・日本 


ゴジラ生誕20周年記念作品。

20年も経つと、もう風貌も違う。
赤ちゃん返りとでもいおうか、可愛らしい顔立ち。
仕草も可愛らしい。

ゴジラ何でもありの時代。
どうしてこうなったかといえば、ゴジラが立ち位置を変えたからだろう。
ゴジラの出番はさほど多くはない。
では、何に時間を割いているかといえば、商品紹介だ。

黄色いスカイライン2000GTのカッコよさが、これでもかというくらい。
研究者が沖縄に急ぎ駆けつけるために、フェリーさんふらわあ号のノンビリ旅をチョイス。
タイアップの香りが芳醇。

何しろ、沖縄返還直後である。海洋博直前である。
懐かしさがうなぎ上りだと、ババア(当方)談。


大門正明がつくづくエレファントカシマシの宮本浩次に似ており、エレカシ好きにはつらい。
岸田森の熱演が光る。そして笑う。ごめんなさい。

睦五朗を筆頭とする敵集団に悶絶。
言動、振る舞い、アイデアに至るまで、見事にオッサンだ。宇宙人なのに・・・

平田明彦は相変わらず、余計なことしかしない科学者。
今福将雄は本家よりも早く、酔拳の師匠状態。

本編の監督は福田純。たぶん、この人が犯人。
特撮は円谷英二の弟子、中野昭慶監督。炎の燃えっぷりがいい!


戦闘は凄まじく、メカゴジラが容赦ない。まるで、鬼。
たぶん、本人、制御が効いていない。すんごい撃つので、笑う。

ちなみに、ポスターのメカゴジラの後ろに思わせぶりに立っているのが、キングシーサー。
目覚めには歌をご所望なのだけれど、そのくだりがズコーッとなる。

ゴジラ受難の時代でもある。
当時、子ども心に、ゴジラがメカって・・・
と鼻で笑っていた当方が、まさか今、新鮮な驚きで今作に向かい合うとは。

特撮は迫力なのだけれど・・・ああ、ダメだ。
他の要素が強すぎる。思い返すだに腹がよじれる。
すみません、助けてください。



映画 スクリーン(秋田シネマパレ

[関連作品]
『ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版』『GODZILLA ゴジラ』



↑面白かったらクリック☆ありがとう!人気ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村へ

blogramのブログランキング