ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版

『ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版』 1954年・日本 


太平洋戦争の終結が1945年。
本日をもって、終戦から69年。

この映画が登場したのは、終戦から9年後。
ポスターを見ても分かる通り、「水爆大怪獣ゴジラ」である。

そのファースト・ゴジラと初対面。
タイトルバックでゴジラの咆哮。腰が抜けた。ヘコヘコ。

そこからはもう、普通に観てしまった。
この時代にこの特撮!?すげぇー!ではなくて、もう、新作映画みたいに。

どうやって撮ったのか!?などと思う間もなく、である。
大迫力で銀座が壊れるさまを、ハラハラと。
おそらく、ゴジラが本当にそこにいるように畏怖したからだ。

これは、凄まじいことなんじゃないか。


宝田明が驚異のイケメンぶり。
河内桃子の腰が極細。
平田昭彦も若くて細くて、黒眼帯という萌え要素!
志村喬があまりにもピグモンなので、終いにはソフビに見えてくる。

伊福部昭のテーマ曲は、永遠に不滅です。

本多猪四郎監督と、福島県須賀川市が誇る円谷英二特撮監督。
円谷英二が手掛けた『ハワイ・マレー沖海戦』の数シーンを観て驚いたのは、その緻密さ!
GHQが実写を疑ったのも道理だろう。

今作においてもまた、その模型・合成作業には感嘆しかない。
この特撮は、果てしない技の集結だ。
そうして生まれた、世界的超絶大スターである。


震災後、まして原発事故の後で今作を鑑賞すると、大いに重なる。
科学を持て余した人間が、どう生き残るのか。

水爆によって生まれたゴジラは、何もわからずにやっているのだ。
攻撃を受けるたび、可哀想になる。
造形・動き・着ぐるみの芝居あっての感情移入。

雄叫びに震えたり、苦闘する姿が愛おしくなったり。
テーマにしても、だ。
いかようにも捉えられる、稀代の名キャラクター。

モノクロの世界に浮かび上がる、ゴジラの雄姿を思い出しながら。
本日はそれでは、さようなら、みなさん、さようなら。



映画 スクリーン



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