キツツキと雨

『キツツキと雨』 2012年・日本 


新年早々にザワザワといたしまして、ブログについてアレコレと考えたりもしたのですけれども、そんな折にWOWOWを点けたら、この映画。

この超好き作品が全くもってタイムリーに思えて、私事ながら開設以来初めて、同じ映画で2度目の記事です。恐縮です。


木こりの住む村にゾンビ映画の撮影隊がやってきて、時間が変わる、景色が変わる、自分が変わる顛末。

それはまるで、一陣の風のようであって。
また、ずっと燃え続ける焚き火のようでもあって。

とにかく最初から笑いが止まらないので、ほうれい線に大ダメージ。
しんみりもやってくるので、目尻的にもかなり危ない。

細やかな演出は小道具一つ一つ、食材一つに至るまで。
セリフの間が完璧なので、そこに感情が生まれる。

だはははっと笑って、うんうんと分かったような顔になって、そうきたか!と高揚して。

すんげぇ笑って、全部の感情がダダ漏れた。


沖田修一監督には、ご迷惑ながら当方、全身で愛をお届けしたい気持ち。
我が故郷、美濃地方の方言でこの映画を作って下さって感謝が尽きない。

当ブログ最多登場の役所広司は、笑いも天才。もう、本当に好きになる。


映画作りの喜びも困難も、この1本にぎゅうぎゅう。
父と子のようで、師と弟子のようで、戦友のようで仲間のようで。

で、映画作りって、映画っていいなあと思う。思える。
ゾンビって凄い。映画って凄い。


その幸福に身を委ねて、ザワザワは雨に流して、色んな側面を持つネット界ではありますけれども、素敵な出会いの方が多いと実感したのも、また事実。

で、ありますので!2014年もまた皆々さま。
右も左も悪も善も、どうぞよろしくお願いいたします。


キツツキと雨



映画 WOWOW

[関連作品]
『キツツキと雨』←初見記事
沖田修一監督 『南極料理人』



↑面白かったらクリック☆ありがとう!人気ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村へ

blogramのブログランキング