きららのキセキ⑦ ~手術当日~ | Le Lien Eternel~永遠の絆~

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チワワの女の子2匹のママです。
きらら(2019年2月21日、脳腫瘍のため14歳6ヶ月でお空の住人に)
アリス(17歳・白内障・僧帽弁閉鎖不全症・気管虚脱・腎臓病…お家点滴が始まりました)



この記事は、最愛の娘きららの、
僧帽弁閉鎖不全症の手術(僧帽弁修復術)の記録です。

初めてお読みになる方は、
「きららのキセキ① ~異変~」からお読み下さい。

きららのキセキ① ~異変~はこちら → 

きららのキセキ② ~入院~はこちら → 

きららのキセキ③ ~二択~はこちら → 

きららのキセキ④ ~決断~はこちら → 

きららのキセキ⑤ ~酸素ハウス~はこちら → 

きららのキセキ⑥ ~術前検査~はこちら → 



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3月3日(火)



JASMINEどうぶつ循環器病センターでは、
毎週月曜日に2件、火曜日に1件、手術が行われます。



きららの手術は火曜日の午前中に執り行われる為、
当日の朝、7時半に病院に着くよう自宅を出発しました。

もちろんアリスも一緒です。



きららには特別何も説明していませんでしたが、
きっとわかっていたと思います。

行きの車の中では、最初はちょっと不安そうだったけど、
これまでの数回の移動の中では比較的落ち着いていてくれたので、
私の膝の上で、背中をさすってヒーリングしながらの移動でした。



ほぼ時間通りに病院へ着き、まずは術前の血液検査とレントゲン。



検査の結果が出るまで、きららは一度私達のところに戻ってきました。

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8時50分頃に血液検査の結果が出て、
この時初めて上地先生とお会いしたのですが、一目見た瞬間、
この先生なら安心してきららをお任せ出来る!!と思えました。

後でパパと話したら、パパも同じ気持ちだったようです。
第一印象って、やっぱり大事です。



先生にきららを託し、私たちは待合室へ。

きららは引き続き不安そうな表情はしていたけれど、
でも、いつも検査に預ける時のようにピーピー泣くことはなく、
どこか覚悟を決めたような表情でもあり…

その顔を見たら私もこみ上げてくるものがあったけれど、グッと耐え、
「きらら、ママ達待ってるから頑張って来てね」と伝えました。
(でも待合室に戻ったら泣いちゃった)



手術の流れは、9時半くらいから麻酔をかけはじめ、毛を剃り、
準備が整ったところで手術開始。

予定では、手術そのものは12時半くらいには終わり、
その後2~3時間かけてゆっくり麻酔から覚醒させていく、
とのことでした。



きららが頑張っているのを待っている間、
まず、アリスに朝ご飯をあげました。

その後、パパは持参したPCでお仕事、私は読書、
アリスはパパとママを行ったり来たりして過ごしました。

そして10時40分頃、
私とパパは朝昼兼用で早めにランチを食べることにして、
受付の方に教えて頂いた店内ワンコOKのお店へ。



こういう時、
心配で食事が喉を通らない飼い主さんもいると思いますが、
我が家は2人とも、腹が減っては戦が出来ぬタイプ。

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アリスが一緒だったので余計に、
私達がしっかりしなくては、という思いが強く働いていたと思います。

本当にアリスに救われました。



お姉ちゃんがいないので、パパママを独占できて嬉しいハズなのに、
アリたんもこの日はどこか神妙そうで、淋しそうで、いつもと様子が違ってました。

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ちゃんとわかってるんだよね。



手術が終わるのは12時半くらいと伺っていたので、
12時20分くらいに病院に戻ったところ、受付の方に、
「きららちゃん、もう手術は終わって、後の処置をしているところです」
と教えて頂き・・・ とりあえずホッ。



ほどなく上地先生が出てきて、
私たちを、診察室の奥へ誘導して下さいました。

奥に入るとガラス張りの手術室がありました。

きららの姿は確認できませんでしたが、まだ手術台の上で、
他の先生や看護師さんに囲まれていました。



手術室のガラス張り手前上部にはモニターが設置されていて、
私たちはそのモニターが見える位置で説明を受けました。



まず、手術は予定より少し早く終わったこと。

続いて、
モニターに表示されている数値(血圧、心拍数、体温等)の説明と、
今はどんな状態で、どんな処置をしているのか、この後についてのお話。

手術は体温を28度にまで下げてから行うそうで、
今は体温を上げるために体を温めているところ、
現時点で体温は35度程度にまで上がってきているとのこと。

麻酔からの覚醒は、
当初の予定15時半より1時間程度早くなりそう。

大きな山は1つ超えた。

後は「覚醒」の山と、今夜の管理。

24時間以内は不整脈が出やすい。

最後に、手術は上手く行き、
血液の逆流は糸ほどの細い線1本程度であることを伝えられ、
パパと二人、顔を見合わせて大きくため息をつき、
「良かったぁ~~~」と口をそろえて安堵しました。



麻酔からの覚醒まで、私たちは再び待合室で待機。

まだまだ手放しで喜べる段階ではありませんでしたが、
とりあえず一番大きな壁は乗り越えられたということで、
さっきまでより少し楽な気持ちで待つことが出来ました。



15時半頃、看護師さんが出てきて、
覚醒は順調だが、体温が36.4度とまだ少し低い。
37度くらいになったら覚醒させるので、
もう少し待って欲しいという説明を受けました。



そして16時20分前後にようやく面会。

ICUの酸素室に横たわっているきららは、
目がまだうつろで、舌が出ていて、呼吸による体の動きが激しくて、
パパも私もちょっとビビる・・・

でも、先生によると、術後にこうなる子は多いらしく、
明日には落ち着くとのこと。

そう言われても、本当に大丈夫なのかと心配になるほど、
想像していた以上にその姿は痛々しく、正直ショックを受けました。

ですが、その姿、大きな傷跡は、
きららがそれだけ大変な手術を頑張ってくれたという証拠なので、
パパと私はその姿をちゃんと見届ける義務がある…

しっかりと二人の目に焼き付けました。



明日は流動食で、経口食は明後日から。

明日は一時的に肝臓・腎臓・膵臓の数値が悪くなる可能性があり、
3日目の様子次第では治療方針が変わる可能性がある。

順調なら退院は土曜日か月曜日。
(日曜は休診日なので退院の手続きができない)



先生に、手術後の夜も1つの大きな山だと説明されましたが、
きららのいるICUと医局は隣り合わせで、
医局には仮眠用のベッドが置いてあるのが見え…

先生達が夜もこんなに近くで待機してくれる様子が浮かび、
安心感が得られました。



きららとの数分の面会を終えて、家路へ。。。



朝早かったことと、緊張が緩んだことで、
パパさんどっと疲れが出たらしく…

途中の高速のSAでしばし仮眠。

私は逆に、アドレナリンが出たのか、
本当は疲れているはずなのに、目がランランで(苦笑)

パパさん仮眠タイムを使い、手術のことを事前に知っていたお友達に、
きららが頑張ってくれたことを報告をしたりして過ごしました。


⑧に続く。