山本太郎議員タブーに踏み込む 2 | きなこのブログ

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[山本太郎氏]安倍晋三を問いつめる 原発が弾道ミサイルで狙われたらどうするんだ!! 再稼働なんて出来ない
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=94977
 
リアルタイムで見ていましたが最後まで目が離せない、素晴らしい質問でした。
 
安保法案と絡めて、原発の急所に切り込み、安倍政権のご都合主義と無責任さを見事に暴き出しています。
 
最後はテレビの前で拍手してしまいました。
 
本日も16:26~16:43(17分間)を目途に質疑が予定されているようです。
 
是非、多くの国民の皆様に見ていただきたいです。
 

山本太郎 安倍晋三を問いつめる 原発が弾道ミサイルで狙われたらどうするんだ!! 再稼働なんて出来ない【全34分】
https://www.youtube.com/watch?v=XlC-oyJKSFs
 
 
5:35~ 
山本太郎議員:
今日は1回目ですから、現在の我が国に差し迫った日本壊滅のリスクに関する重大な脅威について質問していきたいと思います。
 
理解を深めるコンテンツとして、今、話題が盛り上がっていています『教えて! ヒゲの隊長』、ご存知ですよね?
 
本家本元のヒゲの隊長のほうも盛り上がっていますけども、その一方でパロディ版が本家を超えるヒット数ということで、合わせて観ていただくとかなり面白いと思うんですけども、まず最初の質問はですね、このヒゲの隊長さんの動画の一コマをお借りして質問したいと思います。
 
この動画の中、ヒゲの隊長は、あかりちゃんに対して、『日本にミサイルを向けている国があるのを知っている?』と聞いています。
 
安倍総理。
 
実際に日本にミサイルを向けている国というのは存在するんですか? 教えてください」

中谷元防衛相
「中国、北朝鮮、ロシアは我が国に到達しうる多数の弾道ミサイルを保有しております。」
 
山本太郎
「続いてヒゲの隊長、『もし現実にミサイルを撃ってきたらどうする?』とあかりちゃんに聴いているんですよ。
 
安倍総理、そろそろ声を聞かせてください。
 
もし現実にミサイルを撃ってきたとしたら、どうするんですかね?」

安倍総理
「自衛隊が米軍と協力をしつつ、弾道ミサイルシステムでこれを迎撃いたします。」
 
山本太郎
「この弾道ミサイルの問題。
 
武力攻撃の問題、よく出てきますよね。
 
我が国にとって、重大かつ差し迫った脅威であるという認識で、よろしいですか?」
 
安倍
「これは当然、数百発のミサイルを保有していて、核を開発していると、搭載能力を向上させていることについて脅威と考えております」
 
山本太郎
「去年12月、私は政府に質問主意書を出しました。
 
どんな内容だったか。
 
九州電力株式会社・川内原子力発電所への弾道ミサイルによる武力攻撃に対する国民保護計画に関する質問主意書を提出いたしました。
 
もしも、川内原発に弾道ミサイルその他が飛んできたらどうするんですか?
 
ということを質問主意書で聞いたというお話です。
 
質問主意書に対する答弁書は、安倍総理の名前で返ってくるんです。
 
『政府としては、国民の生命・財産を守るため、平素より、弾道ミサイル発射を含む様々な事態を想定し、関係機関が連携して各種のシミュレーションや訓練を行っているところである』
 
…と書いてありました。
 
総理、間違いございませんか?」
 
安倍総理
「政府においては、国民の生命、財産を守るため、平素から、様々な事態を想定して、地方公共団体、関係機関を通じた対処能力の向上が図れるよう、各種のシミュレーション、そして政府機関が連携した対処訓練や、地方公共団体と共同した国民保護訓練を実施しているところであります。」
 
山本太郎
「やはり有事に備えてしっかりシミュレーションするんだ、と。
 
訓練もするんだという総理のお仕事、ちょっと垣間見えた気がします。
 
ではお聞きします。
総理、さまざまな事態を想定し、各種シミュレーションを行っているそうですが、川内原発の稼働中の原子炉が、弾道ミサイル等の直撃を受けた場合、最大でどの程度、放射性物質の放出を想定していますか?」
 
原子力規制委員会・田中俊一委員長
「弾道ミサイルが直撃した場合の対策は求めておりません
 
弾道ミサイルが直撃するような事態は、そもそも原子力施設の設置者に対する規制により対処すべき性質のものではないと考えています。
 
放射能が放出されるという事態は、従って弾道ミサイルによって放出されるという事態は想定しておりませんが、川内1、2号炉の適合性審査では、原子炉格納容器破損の防止、あるいは放射性物質が異常な水準で敷地外に放出されることを防止するための対策が求められるのと同時に、厳しい事故を想定し、対策の有効性を確認しています。
 
それによりますと、放射性セシウム137の放出量は、川内1、2号機の場合には、約5.6テラベクレルと評価しております。
 
ちなみにこの値は、福島第一原発事故で放出された約1000分の1以下ということになっております」
 
山本太郎
「要は、シミュレーションしていないんだ、ということをおっしゃったんですよね、委員長。
 
で、今言われたものに関しては、『福島の1000分の1』という基準はあるんですよ。
 
もしものことが起こった場合、1000分1だったり100分の1だったり、うっすらとした何かの基準は存在しているんです。
 
弾道ミサイルが着弾したとする。
 
その他にいろんなミサイルが着弾したとして、原子力施設が破壊されて福島の東電原発の1000分の1の放出量で済みますかって話なんです。
 
思いませんよね?
 
どうしてそれを、しっかりと計算しないのかという話になるんですけれども。
 
あまりにも酷くないですかこれ、ってね。
 
これ、質問主意書で質問したんですよ。
 
仮定の質問であり、お答えすることは差し控えたい』
 
っていう話なんです。
 
『仮定の話』
 
っていうけども話には答えない、と。
 
やっぱり仮定の話っていうけれどもこれ、答えるのは難しいものなんですか? 総理。」
 
安倍総理
「武力攻撃事態は、その手段、規模の大小、攻撃パターンが異なることから、これによる実際に発生する被害も様々であり、一概にお答えすることは難しいということです」
 
山本太郎
一概に答えるのは難しい、仮定では答えられない、そしてこの安倍総理の名前でいただいた質問主意書でも
 
仮定の質問であり、お答えすることは差し控えたい』
 
というようなお答えをいただきました。
 
でも考えてみてください。
 
今回の法案、中身、仮定や想定を元にされてないですか? 
 
『A国がB国に攻撃を仕掛けた。友好国のB国から要請があり、新三要件を満たせば武力行使ができる・できない』
 
仮定ですよね。
 
仮定でしょう?
 
『仮定でよくわからない』
 
とごにゃごにゃ言うわりには、
 
仮定でどんどんものごとを作ろうとしているんですよ
 
仮定、想定でそこから物事をシミュレーションしていって物事を作り上げていくのは当然のことなんです。
 
都合のいいときだけ想定や仮定を連発しておいて、
 
国防上ターゲットになりうる核施設への想定、
 
仮定はできかねます
 
って。
 
これ、どんだけご都合主義ですかっていう話だと思うんです。
 
我が国を取り巻く安全保障環境、著しく変化しているんでしょう?
 
飛んでくるかもしれないんでしょう?ミサイル。
 
『中国が~』『北朝鮮が~』…色んな話をされているじゃないですか。
 
(発射されれば)『10分で到達します』…で、飛んできた時は?
 
『何もできてません?』…困りますよね。
 
本気で守る気あるんですか?
 
この国に生きる人々の生命・財産・幸福追求権を守るんだったら、一番脆弱な施設、しかも核施設をどのように防御するのかということを考えなきゃいけないのに、その逃がす方法も、1000分の1? 100分の1? その程度の放出量しかないなんて。
 
これ、何なんですか?意味がわからない。
 
先ほどお示しした質問主意書。
 
『避難計画、防災計画作成の必要性は、最大で何キロメートル圏の自治体に及ぶと想定していますか?』と質問しました。
 
でもこれ、答えなかったんです。
 
おかしくないですか? 
 
何かあった時にどの範囲で避難するか、どのような方法で避難するかということは決められてなきゃいけない。
 
国民の生命・財産・幸福追求権を守るんでしょう?
 
どうして書かれていないんでしょう。
 
総理、もしも弾道ミサイルが飛んできて破壊された場合、何キロ圏までの計画を作成すべきなのか、教えてください」
 
内閣官房・大庭誠司内閣審議官
事態の推移等を正確に把握して、その対象範囲を決定するということでございまして、例えば、放射性物質等の放出の状況とか、武力攻撃事態の推移と、なるべく正確に把握して、避難対象範囲を決定していきたいということを考えております」
 
山本太郎
「皆さん、わかりましたか、今の。
 
要は、前もってちゃんとした避難計画であったりとかっていうものは、うっすらしか存在してないっていうことなんですよ。
 
今言いました「事態の推移」。
 
この意味わかりますか?
 
原発にもしも事故があったとしても、東電福島原発のような事故があったとしても、そして、そのほかに今一番危険とされている中国、北朝鮮からのミサイルの着弾が原子力施設にあって、被害があったとしても、
 
『事態の推移』…
 
ようは
 
『一度被曝していただく』
 
という話ですよ。
 
『実測値で測っていくしかないんだ』
 
って話ですよ。
 
こんないい加減な話あるかよって。
 
誰の税金で食べて、誰のお金でこの国会が成り立っていって、そして霞が関も、永田町もやっていけてるんだって。
 
誰の命を守るんだって話でしょ。
 
どうして真剣にやらないんでしょうね。
 
国会審議1日3億円近くかかるっていいますよね。
 
それを95日間も延長しておいて、実際飛んでくるだなんだって言われているミサイルが着弾したあとの『最悪のパターン』っていうものを考えていないんですか。
 
呆れてものも言えない。
 
国民の生命、財産、幸福追求権を守れるとは到底思えない。
 
何もやっていないに等しいと思います。
 
先にいきたいと思います。
 
配布資料の3。去年5月28日に発表されました、田中規制委員長が主導して、関係自治体の地域防災計画や防災準備に資する基礎的データを提供するために、原子力規制委員会が作成したんです。
 
基準がなかったから避難計画とか色んなもの、立てづらいでしょ?
 
色んなものにお役立て下さい、ということで、規制委員会が作ってくださった。
 
これがどれぐらいの数値だったかといいますと、先ほど一度出てきました。
 
東電福島原発の排出の100分の1。先ほど1000分の1という単位もでてきましたけれども、これは100分の1で間違いないですよね。
 
で、その下に注意書きが書いてあるんです。
 
『なお、本試算は、これ以上の規模の事故が起こらないことを意味しているのではない』
 
100分の1で計算してたら、どえらい目に遭いますよ。
 
我が国で起こった事故で、一番最大の数は何なんだって話ですよ。
 
どうして100分の1にするんだって。
 
それは、新規制基準というものをつくりましたから。
 
新規制基準を通過したものは、いくら事故があったとしても、おそらく100分の1くらいにしかならないんじゃないかなという希望的観測じゃないですか、これ。
 
これもし事故があったとして、誰か責任とりますか? 
 
『想定外』で終わりですよね?
 
現在も進行中の事故、福島。
 
『スリーメルトダウン』とも言われている。
 
レベル7の事故3つ、収束の仕方もわからない。
 
そんな事故があるにもかかわらず、誰も逮捕されない、強制捜査も入らない。
 
わかりますよね? 言っている意味。
 
責任、どうやってとるのかということを、覚悟を知りたいですよね。
 
無理にやるんだろ、って。
 
色んな『安全保障の問題だ』『エネルギー問題だ』って色んなことを言っているけれども、実際はどうなんだって。
 
もしものことが起こった場合、また泣き寝入りか?
 
福島の事故のように。
 
あまりにもおかしいじゃないですか。
 
100分の1なんていう数字では試算できないはずです。
 
人々の命は守れない。
 
総理、答えてくださいよ。
 
これ100分の1で十分だと思われますか?」
 
安倍総理
「武力攻撃による原子力災害への対処については、国民保護基本指針にもとづいて、原発からおおむね5キロ圏内は、ただちに避難。原発からおおむね30キロ圏内は、まずは屋内退避といった対応をとることが基本であります。
 
他方、武力攻撃によって、5キロ圏、30キロ圏といった範囲を超える大規模な放射性物質の放出が起きた場合には、そうした状況に応じて、臨機応変に対処を行うことが当然でございます。」
 
山本太郎議員
「安倍総理、原子力規制委員会ね、原発に対する弾道ミサイル攻撃については関知していないんです。
 
これ以前に、自分の所属している内閣委員会でも、お聞きしたことがあるんです。
 
こう、おっしゃっています。
 
『結論から申し上げますと、評価はしておりませんし――評価というのはそういう事故があった場合の評価、どうするのかっていうことです――今後もやるつもりはありません。』
 
これ、困るんじゃないですか。
 
今この法案、無理矢理10本のものを1本に束ねて、無理矢理やろうとしているこの法案。
 
『ゆう活』といいながら、みんなの夏休みを奪っているこの法案、どうします?
 
これね、やっぱり試算しなきゃダメなんですよ。
 
原子力災害対策本部長、誰でした?
 
総理ですよ。
 
だったら、総理が決断するしかないんですよ。
 
シミュレーションしてもらってください。
 
いかがでしょう、総理。
 
総理に聞きたい」
 
安倍総理
「この原発への弾道ミサイル攻撃についてでございますが、この武力攻撃事態は、武力攻撃の手段、その規模の大小、攻撃パターンなどによって、様々な想定があり得ることから、国民保護措置の実施に関する基本的な方針を閣議決定した国民保護基本方針においては、着上陸侵攻、ゲリラや特殊部隊による攻撃、そして弾道ミサイル攻撃、及び航空攻撃の4つの類型を想定しておりますが、特定の量的な被害は期していないわけであります。
 
そして弾道ミサイルのあとの武力攻撃により、原子力災害が発生した場合には、あらかじめ、先ほど申し上げましたようなかたちで、避難等の対処範囲を決定することとしています」
 
山本太郎議員
「ありがとうございます。まあ、とにかく答えは出せないんだと、危機管理の基本って何だ。
 
『Prepare for the worst』ですよ。
 
『最悪の事態に備える』
 
これ当たり前です。
 
最悪の事態に備えていない。
 
どちらかというと、見たくないものは見ない。
 
耳は塞ぐ。
 
でもやりたいことだけやっていく。
 
それがたとえ国民のリスクにつながったとしてもやる。
 
原発をみりゃわかる。
 
安全保障問題は誰のため?
 
よくわかんない。
 
ねえ?本当に国民の生命・財産を守るためだったら、このミサイルが飛んできたらどうするかっていうことに対して、核施設が直撃されたらどうするかということに対して、対策はもう既にできているはず。
 
でもそれができていない。
 
屋内退避ですって? 
 
その間に実測値測るって? 
 
なるほど、よくわかりました。
 
じゃあ、お聞きします。
 
田中委員長に。
 
誰も教えてくれないんですよ。
 
川内原発の場合、1号機原子炉内の核燃料、157体の放射性物質、全て放出された場合、また貯蔵庫の燃料64体、使用済み燃料プール、1128体の放射性物質、すべて環境中に放出された場合、セシウム137基準でそれぞれ何ベクレルになるんですか? 
 
…って原子力規制庁と資源エネルギー庁に質問したんですけれども、誰一人答えられないんです。」
 
田中俊一・規制委員長
「燃料集合体の中の放射性物質というのは、燃焼度とか、冷却期間とか、様々な条件によって変わります。
 
当然、全体の量というものは把握しておりますけれども、全部が放出されるというようなことは想定しておりません
 
先ほど申し上げました通りです」
 
山本太郎議員
「はい、ありがとうございます。
 
『計算のしようがない』って。
 
でも、わかりそうなものですけれどもね、計算したら。
 
で、お聞きしたいんですよ。
 
再稼働なんてできるはずないんですよ、川内原発。
 
政府が川内原発に対する弾道ミサイルに対して危機感を持っている。
 
で、もしも着弾した場合、弾道ミサイルが飛んできた場合の対処の方法はほぼないんですよ。
 
再稼働させるんですか?
 
ただでさえ避難計画が無茶苦茶で、適当なのに。
 
それだけじゃない。
 
地震、断層ももっと広がってきているっていうことがわかっている。
 
火山も、火山学会がおかしいと言っている。
 
再稼働できるはずないでしょう? 
 
ミサイルどうやって防ぐんですか? 
 
再稼働するんですか?
 
それでも。
 
できるはずないですよ。
 
お答え下さい、総理。お願いします」
 
安倍総理
「これは従来から政府の立場をご説明をしておりますが、原子力規制員会において、安全基準、まあこれは、非常に世界でも厳しい基準でありますが、この基準を満たしたものについては、再稼働していく方針でございます」
 
山本太郎議員
「安倍総理の、規制委員会への責任転嫁で、この質疑は終わりたいと思います。
 
ありがとうございました」