枚方市は平成28年の4月から人事給与制度について、
外部評価員を採用しております。
その方と市の人事担当者との会議の記録がアップしており、
内容を確認しました。
詳細はこちらをご覧ください。
こういう内容もアップされてるっていいですね。
本来的には事細かに書いて欲しいところですが、
まずは第一歩ということで
人事給与制度については、当選当初から取り上げている問題です。
私のブログをよくご覧になっている方からすると、
「また言ってるよ」と思う内容かもしれません。
政治的兼ね合いもあり、進んでるような進んでいないような案件です。
人事評価制度についてよく取り上げているのは大きく3つの項目です。
■官民格差をなくしましょう
民間類似職種との給与格差について。1.5倍とか1.8倍とかの差が出ている分野ですね。
■メリハリのついた給与制度にしましょう
(上司と部下で給料が逆転するのはやめましょう)
職務職責に応じた人事給与制度。給料表の重なりについて。主任・係長・課長代理の最高額がほとんど変わらないですよね・・・。
こんな感じで重なりがあります。
■きちんと評価をしましょう。3段階評価でも実質2段階評価??
しっかりとした評価を。S・A・B評価の3段階評価にもかかわらず、
B評価の人が0.2%だけくらいしかいません。
他にも、なぜ選挙の時に休みが多くなり、本来の目的から逸脱していると思われかねないようなものもあったのですが、最近は一定適正に休暇が運用されているようです。
↓
選挙の時に多くなる組合休暇。今年の選挙では少ないです。
少し話は飛びましたが、以上の3つについて
外部評価員から以下のようなコメントがありました。
■技能労務職について
(官民格差をなくしましょう)
平成 28 年6月 24 日(金)の第2回の内容より
技能労務職員の給与水準に係る官民比較の状況について、大阪 市でも同様の取り組みを行ったが、一概に官民比較といっても、 サンプル数や比較精度などにおいて整合を取るのが困難であっ た。
平成 28 年7月 29 日(金)の第3回の内容より。
・ 民間事業所の現業職は非正規職員が中心となっていることが 多いため、給与水準等を精確に比較検証することには無理があ り、明確な答えを出すことは困難と思われる。 ・ 公務労働における現業職のあり方をしっかり見直すべきであ る。 ・ 行政職給料表の適用を受けている現業職員の業務内容を見極 め、技能労務職給料表を適用する方が相応しいと考えられる場 合は切り替えていくような措置も必要である。
⇒行政職給料表の適用を受けている現業職員の仕事内容・実態把握をして技能労務職給料表を適用するのがふさわしい方はそうすべきですね。
給料表は違うけど仕事内容は一緒?
新卒は技能労務職給料表
今までの人は行政職給料表
でも、仕事内容はほぼ一緒ではないのか、という話をしていた時の内容です。
仕事内容一緒なら給料表も一緒にするべきではないでしょうか。
■給料表の重なりについて
(メリハリのついた給与制度に)
第2回の内容より平成 28 年6月 24 日(金)
・ 枚方市には、給料表に国の上限を超える号給が多くある。一定 の職員を対象とした経過措置とのことであるが、課題として認 識をすべきである。 大阪市では昇格しなくても昇給し続けることで、例えば係員 が課長級と比較しても遜色ない給料が支給されていたような構 造があったところを、職務に応じ、メリハリがつくように構造 を見直した(評価員から、この見直しに係る資料の提供を受け るとともに当時の経験を含めた説明が市に対しあった)。
平成 28 年7月 29 日(金)の第3回の内容より
・ よりメリハリの効いた給料表への改善を目指すべきで、その ためには経過措置として残っている給料表の号給の継ぎ足し 部分について早急な改善が必要である。
平成 28 年8月 30 日(火)の第4回の内容より
・ 公務員の業務の質や実際の勤務の態様等を勘案した場合、適 用する給料表において号給の重なりを全くなくすというのは 困難であるが、現行の職制のうち、主任・係長・課長代理の給 料月額の上限が経過措置により同じ水準のまま据置かれてい るというのは問題である。 ・ メリハリの観点から、このような国の給料表の上限号給を超 える経過措置号給の部分を削り、それによって生まれた原資を 活用して、優秀な管理職の処遇に反映させる方向で考えた方が 良い。
⇒重なりはなくしましょう。という話ですね。
経過措置号給というのは、3級(主任)225号給とかのことだと思います。
給与の重なりの解消を。
■評価制度について
(きちんと評価をしましょう)
平成 28 年6月 24 日(金)の第2回の内容より
1.本市の人事・給与制度に関する評価について 人事考課において、枚方市では、現状、下位の区分にあたる「B 評価」の職員が少ないと感じた。どの自治体にも「B評価」となり うる職員は一定数存在するものである。 しかし、今年度は厳格に評価するよう取り組んでいるとのことな ので、その結果、適切に一定数の職員が「B評価」と判断されるの であれば、仕組みそのものは現行を基本に運用してもよいと考え る。
平成 28 年7月 29 日(金)の第3回の内容より
・ 評価基準を明確にし、その上でメリハリのついた評価を行う べきである。 ・ 評価項目の一つとして、職員個々の具体的な目標設定を取り 入れるべきである。
⇒B評価が少ない
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個人的には「同感」と思うことが多いコメントでした。
外部評価員のコメントは直ちに反映されるものではないですが、
コメントをいただいておいて、何もしないわけにもいかないはずです。
いずれにしても少しずつは進んでいると思います。
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枚方市議会議員 木村亮太(きむらりょうた)
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未来に責任
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