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美は胃腸から・・・
腸内フローラからエイジングケアを考えるナースキュア代表・胃腸良子です。
801号室の丸山さんが吐血した!
新人ナース1年目の私には衝撃の出来事でした。
丸山さんは血の海のベットで真っ青な顔をして意識が無い。
カーテンや床に吐びっちった血液。
私は何をしなければならないのだろう?
この出血はどこから?
血圧を測りながらDRにコールをする。
医師が到着するまでに何とか持ちこたえさせなければいけない。
輸液を全開にして循環血液量を増やす、下肢を挙上して脳への血流を保つ、それからそれから・・・
「サクション用意して!それから氷水!」
DRの指示が背後から響いてきた。ほっとするのもつかの間。
そうか、これは胃からの動脈性出血だ、急がないと!どんどん血圧が低下してしまう!
25年前、胃潰瘍による吐血はめずらしいことではありませんでした。多くの人が胃潰瘍で命を落としたものです。
新しい年を迎えるにあたって選んだテーマは胃。
私の原点、それは胃と腸、消化器外科病棟時代に看てきた沢山の胃や大腸の病気。
時代の移り変わりと共に病気への考え方は変化しています。
医療の進歩と薬の進化と共に、かかりやすい胃の疾患は少しずつ変わっているようです。胃潰瘍で死んでしまう人は、日本からはいなくなる日が近いように。
胃の病気と言えば・・・
・胃潰瘍
・胃がん
・胃炎
でしたが、その罹患率と割合は大きく変化している様です。
本日は、近年の胃の病気の動向と予防策についてまとめてみたいと思います。
2017年胃について考える【胃の病気の動向と対策】もう胃がんでは死なない
プロトンポンプ阻害薬・PPIと胃がんの減少
日本の死亡原因第1位をずっと占めていた胃がん(がん患者のうち)。
現在では第3位にまで減少しています。
何がおきているのでしょうか?
昔から胃潰瘍を放っておくと胃に穴があく、と言われていたのはご存じですよね。
しかし、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬・PPI(タケプロン、オメプラゾンなど)の働きにより胃潰瘍が激減しています。もう胃に穴があく患者さんはほとんど見かけなくなりました。
また、ピロリ菌の除菌率が上がったことで、胃がんへの進行も大幅に低下しています。ピロリ菌による慢性胃炎が胃がんの原因であると解明されたからです。
ピロリ菌による胃炎から胃がんになる確率は?
ピロリ菌に感染していると年間0.4%の確率で胃癌になると言われています。
例えば、46歳の私が余生を30年と仮定すると胃癌になる確率=30×0.4=12%と予測されます。これは「喫煙並みの発癌物質(WHO=世界保健機構)」です。
癌の罹患率の推移
胃炎と胃潰瘍と胃がん
今までの胃の病気は・・・
・胃炎⇒胃潰瘍
・胃潰瘍を繰り返す⇒胃がん
・突発的に出来る胃がん
などというように様々な病態を経て、胃がんが出来やすい胃粘膜になると考えられていました。
しかし、現在では、慢性胃炎が続いて萎縮性胃炎となり胃癌が発生する事がわかっています。
人間の身体は
「いつも炎症が続いていると細胞が変化しやすい」=がんが出来やすい
ことがわかっています。
炎症を起こしている部分は活性酸素が大量にできるため遺伝子が傷つき易くなるのです。
時代は、予防出来る胃がんへ
ピロリ菌は除菌するべきか否か?
医師の間でもよくあがる話題です。
しかし、胃がんに特化していえば除菌の効果は明らかです。
中国で行われた大規模な二重盲検試験で、ピロリ菌除菌による胃がん予防効果が確認されていました。日本でも追随試験が行われ、除菌により胃がん発生が最大3分の1に減るととの報告が上がっています。
慢性胃炎から萎縮性胃炎に移行する前の段階でピロリ菌を除菌すれば、胃がんの発生を予防出来るというわけです。
東京都や神奈川県やなどの一部市町村では、ピロリ菌の抗体検査とペプシノーゲンを調べて胃がんのリスク分類を行っています。この検査は通称ABC検査と呼ばれ胃がんの予防に役立っています。
胃がんは予防出来る時代に・・・
数年前までは恐怖だった胃がんですが、これから胃がんで死ぬのは勿体ない時代なのです。
ご自分の除菌はもちろんのこと、お子様の除菌もお勧めします。
母親がピロリ菌陽性の場合は、子供に母子感染している可能性が高いのです。
まだ胃炎を起こしていない状態で除菌することは、将来的に胃がんの発生率をかなり抑えてくれることがわかっています。
2017年、今年の胃のテーマは胃がん予防!
これからも最先端の医療情報収集に頑張りますね。
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いままでの記事をわかりやすくまとめてみました!どうぞご覧下さいね。↓↓↓
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
アンチエイジングサプリメントアドバイザー
胃腸良子
胃腸良子