「黒い美術館」アンドレ・ピエール・ド マンディアルグ著・・・★★★★
マンディアルグの第1短篇集収録作品を中心に、他の諸集から折紙つきの名作2篇を集め、「マンディアルグ傑作集」とも名づくべき1冊である。文学通の読者に短篇の醍醐味を満喫していただく趣向で、「サビーヌ」「満潮」「仔羊の血」「ポムレー路地」「ビアズレーの墓」を収録する。
最近見つけた優良読書ブログで紹介されていた一冊。
著者はフランス人作家で本書は1946年の短編集。
どの作品も危険とエロスが混在し、幻想的かつ退廃的である。
独創的で奇抜なストーリーもいいが、文体がまた良い。
初めの2~3行でそれが分かる。
訳もいいんだろうと思い調べてみたら、訳者の生田耕作は三島由紀夫から絶賛されていたようだ。
いい作家に巡り合えた。
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