444冊目 黒い美術館/アンドレ・ピエール・ド マンディアルグ | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「黒い美術館」アンドレ・ピエール・ド マンディアルグ著・・・★★★★

 マンディアルグの第1短篇集収録作品を中心に、他の諸集から折紙つきの名作2篇を集め、「マンディアルグ傑作集」とも名づくべき1冊である。文学通の読者に短篇の醍醐味を満喫していただく趣向で、「サビーヌ」「満潮」「仔羊の血」「ポムレー路地」「ビアズレーの墓」を収録する。

最近見つけた優良読書ブログで紹介されていた一冊。

著者はフランス人作家で本書は1946年の短編集。


どの作品も危険とエロスが混在し、幻想的かつ退廃的である。

独創的で奇抜なストーリーもいいが、文体がまた良い。

初めの2~3行でそれが分かる。

訳もいいんだろうと思い調べてみたら、訳者の生田耕作は三島由紀夫から絶賛されていたようだ。

いい作家に巡り合えた。


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