よく、日本人は変わってしまったという台詞を聞くが、自分が心から変わったなと思ったのは、ここ2,3日のこと、湯川遥菜と一緒にジャーナリストの後藤健二さんがイスラム国に拘束されていたことが判明した日からだ。
過去に、香田証生がイラクで拘束され処刑された時、良くも悪くも日本人は彼のことを気にかけていたはずだ。
今回、二人が拘束された報道が流れた当日は、少し話題にもなってた様な気がした。だが、今では誰も口にしていない、いや、気にもしてない感じだ。みんな慣れてしまったのか？恐ろしいほど無関心だ。関心のある者がいたと思ったら、人の命がかかっているというのに、イスラム国関係者のTwitterアカウントに対して、報道された画像で作ったコラージュを送って、からかって遊んでいるという酷い有様だ。
香田証生が処刑された時は、政府の対応を声高に非難した者が、かなりいたはずなのに、今の日本は判を押したように、みんな自己責任としか言わなくなった。
あの時、政府の対応を非難した者達は、どこへ消えたのか？確かに、自分もイラクの時は自己責任だと思ったが、今の余りにも無関心な冷たい有様を見ていると、なんだか日本全体が、おかしくなってしまったような気がする。
こんな国民ばかりの国で皇族や貴族なんぞやっていたら、私なら身分を投げ出すか、気が狂うところだ。自ら、その身分を退く事ができない方々の心中はいかほどのものだろうか？
さて、今回、イスラム国が日本にたいして要求してきたのは、イラク戦争時のアルカイダのように、既に展開している自衛隊を48時間以内に撤退させろなどという無茶な要求ではなく、20億米ドル、金銭のみを要求してきている。今なら金だけで、なんとかなるようだ。
拘束された二人の家族が外務省に相談した時に、すぐに20億円を秘密裏に支払えば、大分、安く済んだはずだ。ましてや首相が中東入りするまえだ。交渉で裏切られる確率もすくなく、ほぼ無事に帰ってこれたはずだ。
しかし、外務省は二人の救出を開始するどころか、数ヶ月も放置していたという。まさか9月に書いたブログの内容の様に、湯川に対して救援物資を提供した人物が口封じの為に、見殺しにすることを示唆したとは思いたくないが・・・
http://ameblo.jp/killc/entry-11923281624.html
うろ覚えだが、どこぞの竹田恒泰が、皇室に年間約150億円位だったかが予算に割かれており、一見高額な数字だが、国民一人当たり、150円くらいの負担にしかならないと言っていた。
嘗て、福田赳夫が一人の生命は地球より重いといった。僅か数百円で地球より重いものが二つも賄えるのだ、素晴らしいことではないか。
我々、国民としては政府諸君の賢明な選択を期待するしかない。まさか救える命を見捨てるような真似をするとは思いたくもないが・・・残された時間は少ない、今は、只々、彼らが無事に帰ってくることを祈るのみ。
なんでも対米追従で良いのだろうか？安倍首相が人命を優先する選択をすれば、外国からテロに屈した国と避難され、後ろ指を指されるかもしれない。しかし、今上陛下をはじめとして、我々日本国民は、かけがえのない命を救った安倍首相を讃え、誇りに思うだろう。