偉人(いじん) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ijin 日本地図
 今日は、偉人(いじん)という言葉です。

 最近の事ですが、私の地元(千葉市)の有志が開催した歴史講座に参加しました。テーマは、郷土の偉人・伊能忠敬。改めて説明するまでもなく、江戸時代に、日本全土を踏破して正確無比な日本地図を完成させた人物。講師は、日本の歴史・人物研究者である岡田幹彦氏(日本研究センター主任研究員)で、当日の講座の後で購入した同氏の著書「日本の偉人物語③ 伊能忠敬、西郷隆盛、小村寿太郎」(光明思想社刊)を紹介しておきたい。大人だけでなく、小中学生にも読みやすい偉人伝で、お勧めしたい一冊です。

 さて、偉人(いじん)ですが、偉(い)とは、並外れて優れている、大きく立派etc.の意味です。人(じん)は、ひと、社会的行為の主体、ひとがらetc.の意味があります。すなわち、偉人(いじん)とは、並外れて優れた能力をもち、大きな業績を残した人物のこと。

西郷さん 日本
 偉人と言えば、今年のNHK大河ドラマでは、西郷隆盛を主人公とした「せごどん」が放映されています。もうすぐ最終回ですが、この西郷隆盛は、明治維新成就の大功労者。我が国を、当時の欧米列強の植民地支配からはねのけ、近代国家として飛躍する基盤を築き上げた大人物です。西郷さんが好んだ“敬天愛人”(=天を敬い人を愛すること)という言葉は、彼の人物像を想起させる有名な言葉です。