古巣(ふるす) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

古!蜘蛛の巣
 今日は、古巣(ふるす)という言葉です。

 私の今までの勤務経験は、勤務期間の長短はありますが、4カ所です。今となっては、古巣(ふるす)ですが、それぞれの組織は、時間の経過とともにそのスタッフも入れ替わり、同じ組織でありながら、その中身はまるで違う組織のような雰囲気です。組織は入れ物ですから、そこに勤務する人々の変遷とともに、組織そのものも変質していくのは当然でしょう。

 さて、古巣(ふるす)ですが、古(ふる)は、一度他の人が使ったもの、古くなっていることetc.の意味となります。巣(す)は、すみか、人が住みつくところetc.の意味です。すなわち、古巣(ふるす)とは、一度住みついたことがある場所を意味します。
ぐるぐるミカサ顔
 古巣には、個人的にはなんとなく郷愁を覚えたことがありますが、よくよく考えて見ると、今現在そこにいる方々にとっては、既に辞めた人間の事なんて関係ないし、過去においてどんな組織であったかどうか、そんな事もどうでも良いんです。自分が過去において居た場所を、古巣(ふるす)なんて言葉を使って感傷に浸ることには、なんの意味もないってことでしょうね。