波間(なみま) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

サザエ 波平
 今日は、波間(なみま)という言葉です。

 波平と言えば、マンガ「サザエさん」で、磯野波平の声で親しまれてきた声優の永井一郎さん(享年82)の通夜が2日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれました。今朝のニュースでも、改めて、葬儀の模様が映し出されていましたが、日本人にとって家族とか家庭とかを、暖かく思い出させてくれた波平さん。弔辞を読んだ声優二人...フグ田サザエ役・加藤みどりさん、磯野カツオ役・冨永みーなさん。胸を打つものがありました。合掌。そんな事で、まさかとは思いながら、今日は、波平(なみへい)という言葉を冗談のつもりで国語辞典の中で捜してみたところ、波間(なみま)という言葉に遭遇。波平の代役ですが、波間(なみま)という言葉で思いつくことを書いてみます。

 さて、波間(なみま)です。波(なみ)には、風などによって起こる水面の揺れ、揺れ動くものetc.の意味があります。間(ま)とは、続きのもの、適当な空間的な隔たりetc.の意味です。波間(なみま)とは、連続しているものが適当な感覚を置いている様を示しているようです。辞書の説明では、波と波の間。多くは、波の谷を指すが、時間的な合間を指す事もあるといいます。

波長谷
 さて、波間(なみま)からは、波長(はちょう)という言葉もイメージされます。波長という言葉は、例えば、山と山、谷と谷の間の距離。あるいは、比喩的に、他人との意思の通じぐあいを指す事もあります。よく、人と人との関係で、波長が合うともいいますね。波長の長短あるいは波長の大小(=山・谷の大きさ)で、対人関係の距離感や、関係の深さも表現できるかもしれません。磯野波平さん(=声優:永井一郎さん)の話から、随分それてしまいましたが、改めてご冥福をお祈りします。