頑固(がんこ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、頑固(がんこ)という言葉です。

 世の中には、いろいろな気性、性格の人がいます。わたしも、そのいろいろな人の一人ですが。私は未だ、完全リタイアしていませんので、組織の一員として仕事をしています。組織の一員として仕事をするという事は、スポーツで言えば、チームプレーを行うという事です。自分だけの考えで物事を進めることは、必ずしも許されない。組織全体として良い方向に舵取りをする力となることが、一人一人に求められる所です。さて、そのような中で、チームプレーになかなか馴染めず、頑なに自己主張をする人もいます。いわゆる、頑固(がんこ)な人です。組織の中でチームプレーをすることの重要性が、なかなか理解できない人にありがちな事です。

 さて、頑固(がんこ)です。頑(がん)とは、物の道理が飲み込めない、融通がきかない、かたくな等の意味があります。固(こ)は、他に犯されない、かたくて融通がきかない、かたくな等の意味があります。頑(がん)も固(こ)も、いずれの文字も、融通がきかない、かたくな・・という意味を持っています。頑固(がんこ)は、まさにテコでも動かない”かたくな”な状態を表しているようです。

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 はてさて困った。あの人の、”かたくなさ”には手を焼いてしまう、なんて事がありませんか。そもそも、物事の道理が飲み込めないがために頑固になっている場合は、やっかいです。若い内は、結構、弾力的に考えることもできるのですが、ともすると、年を取った人程、がちがちの価値観のもとで物事を判断し、状況変化に弾力的に対応できない。考えを変えてもらわない限り、チームプレーに参加できない訳ですから。こんな場合、どうしたら良いのか。時間はかかりますが、チームプレーの意味について、根気よくかつ納得できるまで説明してあげる事でしょうか。