今日は、心裏(しんり)という言葉です。
”しんり”という音の言葉からは、一般的に、心理や真理、あるいは審理なんて言葉をイメージされることが多いのですが、心裏(しんり)なんて言葉があったんですね。他人の事を批判したり、評価したりするときに、その人の心の裏側はどうなっているのか・・一瞬、そう思った時に、こんなことば「心裏」、あるのかな~と思って調べたら、なんとありました。
さて、心裏(しんり)です。心(しん)とは、智情意の働きの総体(・・私の好きな解釈です)、意識、精神、本心などの意味があります。裏(り)には、物事の内側、うら、物事の経過する時間などの意味となります。心裏(しんり)とは、私が解釈するに、人間のあらゆる感情の裏側に隠されている真実、そんなところでしょうか。
人とはデリケートな生き物で、自分の弱さを人に見せまいとして、例えば、どんなに難病に冒さされていても、隠し通して自分の生命を貫く。そんな、姿を最近ではベテランの芸人や役者の訃報を聞くたびに考えさせられます。実は、そんな特別な世界だけでなく、身近な、自分の周囲にもそんな人がいるのではないか、ここ数日、フッとそんな事を考えさせられました。あの人のかたくなさは、実は、自分の弱さをおもてに出さないようにしているためではないかと。