同郷(どうきょう) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

懐白樺並木
 今日の言葉は、同郷(どうきょう)です。

 ソーシャルメディアが進化した今の時代は、顔も名前も知らない人との接点が、ある日突然生まれることも珍しくありません。私も、このブログやFacebookあるいは画像投稿サイトなどを通じて、何もご縁のない方々と、ごく自然にネット上でのコミュニケーションをとることが、極めて自然な日常になっています。とりわけ、facebookの場合、実名で登録することが前提となっていますので、いろいろな共通点を持つ方々との交流も生まれます。その一つが故郷が同じ、即ち、同郷(どうきょう)という共通点です。私も、ひょんな事から、著名なカメラマンの女性と接点をもつことになりましたが、その共通点は同じ故郷をもつ・・という事でした。

 さて、同郷(どうきょう)です。同(どう)とは、別のものでない、一つのものである、事を共にする等の意味となります。郷(きょう)とは、いなか、ふるさと、場所等の意味があります。同郷とは、故郷を同じくするということですが、同(どう)の意味を眺めていると、別のものではない・・一つのものである・・??同郷であるということは、その文字づら以上に、何か深い意味がありそうです。

遠い目パパママ
 同郷であるという事は、単に同じ場所で生を得たというだけでなく、その土地の言葉も共有し、その土地の文化も共有し、さらには脈々と伝わってきた一族の血の連鎖の中にいるという事でもあります。そのには、意識しようと意識しまいと、強い結束感の中にいる自分がいます。だから、故郷を遠く離れていると、望郷の念にとらわれたりもするのでしょう。