臓器(ぞうき) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日の言葉は、臓器(ぞうき)です。

 今朝の朝日新聞のコラム「天声人語」には、久しぶりに感動を覚えました。マスコミ報道でご承知の方も多いかと思いますが、1997年から施行された臓器移植法が2010年改正施行され、現在では、それまで15歳以上でなおかつ本人の意思表示が必要であった臓器移植について、年齢制限がはずされ、意思表示がなくとも脳死からの臓器移植が可能になっています。報道されたのは、6歳未満児の脳死による臓器移植でした。心臓と肝臓はそれぞれ十歳未満の女児に移植された。コラムの文章を引用すると・・悲嘆の底で重い決断をしたご両親は「息子を誇りに思う」と記した。男の子は、同世代の女児の体内で「生き」続ける。臓器を取り換えた彼女達は、やがて恋をし、母にもなろう。人生の山谷(やまたに)が続く限り、坊やはその営みを、裏方で支えることになろう・・。

 さて、臓器(ぞうき)です。臓(ぞう)とは、胴体の中の諸器官、はらわたetc.の事です。器(き)とは、入れ物、道具、働きのあること、才能のあることetc.の意味があるそうです。臓器(ぞうき)とは、人間の諸器官の入れ物であり、その入れ物が、その人の才能等を発揮させる基地になっているのでしょう。

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 それから、今朝の「天声人語」の後段で・・「昨日と今日は、偶然並んでいるだけでした。今日と明日は、突然並んでいるのでした。だから、明日の無い時もあるのです」。飛行機事故でなくなった坂本九さんに、永六輔さんが手向けた言葉だ・・・(中略)・・わんぱく盛りの心臓と、汚れなき肝臓をもらい、少女たちは未来に歩み出した。会ったことも会うこともない恩人と、二人三脚の日々が待つ。