音楽とライディング。 | Always with bike

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レーシングライダー渡辺一樹とバイクの記録




先日のトライアル選手やモトクロスのライダーとの合同トレーニングの記事を書きましたが、その中でトライアルのバイクに乗せてもらい、全日本トライアルなどで活躍している黒山健一選手にいくつかのポイントを教えてもらっている会話の中で「リズムさえ掴めれば難しくないですよ。」というフレーズが出てきて、自分は思わず「トライアルでもリズムがあるんですね!」と言ってしまったんです。


      「リズム」



バイクに乗っていると、特にレースの世界では深く、そして多く出てくる言葉のように思います。


「リズムが合わない」
「リズムを作りずらい」
「リズムがずれる」

すべて自分がバイクのセッティングの会話をする時に使っている言葉です。(テンポって言い方する時もありますかね)もちろんすべてをリズムで表現するわけではありませんが、比較的多く使っているワードかもしれません。





予選やレースの直前。
音楽を聴きながら集中力を高めていく場面はレースが好きな方なら見たことがあるかと思います。

集中するため。
リラックスするため。
テンションを上げるため。

目的はさまざまだと思います。

トークショーなんかでもよく言ったりしてますが。
自分はあんまりレース直前になっても緊張しないタイプ…というか出来ないタイプなのですが。^^;
決勝直前に聞く音楽をコレと決めて毎回同じ曲を聴けば深層心理にうんちゃらかんちゃら…。でいつも同じ曲を聴いてるのですが。
(あまり効果を感じたことはありません笑)

改めて考えてみると音楽とより深くつながってるのはむしろ予選の方で。
この時はわりと毎回違う音楽を聴いていて。


ひとつ例えるなら、バイクにすごくうまく乗れているときというのは、サーキットを1周する中で1曲の音楽を全くのズレもなく完璧な音程で、まるで演奏しているかのようにスムーズに1周が繋がっていくいくような感覚になります。
そして、そういった1周はひとつひとつのコーナーを意識することなく、まるで吸い込まれるように…。
まるで理想としているラインしか走れないように次のコーナーへ。
ある意味、サーキット1周がひとつのコーナーのように繋がっている感覚とでも言いましょうか。
もちろんそんな感覚になれる事は数少なく…。
この間テレビで聞いた言葉を借りるなら「ゾーン」のようなものだと思います。


コーナーからコーナーへ。
その間が途切れるごとに、「ひとつひとつのコーナーを曲がる」ごとにタイムは理想から離れていきます。

(あ。ちなみに何か音楽を完璧に演奏したことはありませんので、イメージの話になりますが笑)



予選の前に聞く音楽は、その「間」をなるべく途切れさせないようにあらかじめ音程を作っておくというか…。
前奏のような意味合いなのかな?
その時サーキットを1周しているときのリズムになるべく近い音楽を聴いて…。 (といっても厳密になん拍子とかではない)
…正直自分でもすごくあいまいな感覚を文章にしているのでいい例えが見つかりませんが。


音楽でライディングが変わる!っていうのは言い過ぎですが、
 すごーく昔、車関係の企画でプロドライバー(谷口信輝さんとかだったような…。)
 音楽を聴きながらタイムアタックして「曲調でタイムは変わるのか?」ってようなヤツがあって、クラシック聴きながらとかヘビメタ聴きながらタイムアタックして、しっかりタイムに差が出てたのはなんとなく覚えてまして。




ライディングと音楽のつながりはあるものだと強く感じる場面は数多くあります。


が!危ないですのでくれぐれも音楽を聴きながらバイクに乗ったりしないでくださいね!笑





でわ~♪