応仁の乱(第一部)総集編 | 西陣に住んでます

応仁の乱(第一部)総集編

足利義政 日野富子

足利 義政(室町幕府第8代将軍)     日野富子(足利義政の正妻)


今年、ブログ書いてて自分自身がツボにはまってしまったのが、
[応仁の乱] でした。

私が住んでる西陣を含む上京を中心として540年前に起きた戦い・・・
京都を徹底的に破壊して日本を戦国の世にしてしまった戦いなのに
大きな本屋さんに行っても関連書籍がほとんどありません。
古代史戦国時代の本はめちゃくちゃたくさんあるんですけどね。


それで、ちょっくら調べてみたら、ツッコミどころ満点のストーリー
どんどんと引き込まれていきました(笑)。


この話の最大の見どころは、ででくるキャラ達のモラルの低さです。
現在の判断基準で過去のことをあれこれ言うのはアンフェアですが、
この時代だけはヒドすぎます(笑)。
自信を持ってモラルハザードがあったと言い切れます!


さて、前置きが少し長くなりましたが、
NHKの大河ドラマが年末に総集編をするみたいに
私の応仁の乱(第一部)も総集編をしようと思います。
何かと忙しい年末ですが、おヒマな方は読んでみてください(笑)。



[総集編]


第一話 将軍をやめたくなった義政

29才になった芸術好きの足利義政(室町幕府8代将軍)は、
世の中の問題が山積みなため、なんと将軍をやめたくなりました。
ただ、義政にはまだ跡継ぎとなる子供がいませんでした。
義政「さて、どうしようか? 


第二話 義政の迷案

義政「そうだ。浄土寺で坊さんしている弟がいた。」
義政は弟の義尋(ぎじん)に今すぐ将軍を継いでくれないか尋ねました。
義政「将軍やってみない?」
義尋「兄さんはまだ29歳でしょ。これから息子ができてもおかしくないし、
   そうなったら立場がかなりビミョーになるからやめとく~。」
義政「大丈夫、大丈夫。息子ができても坊さんにするから」
義尋「それ、まじ?」


第三話 義政を叱る日野富子

弟の義尋に将軍就任の承諾をもらった足利義政ですが、
うちに帰ったら妻の日野富子に散々叱られました。
富子「あなたって人は!勝手にそんなこと決めて来て!
   将軍辞めたら承知しないからね!」・・・そして翌年、
なんと義政と富子との間に足利義尚(よしひさ)が誕生しました。
ただ、その時には義尋はすでにお坊さんをやめて足利義視と名乗り、
細川勝元を後見人にして、やるきマンマンになっていました。
富子「そうだ、山名宗全に相談してみよ~っと」


第四話 嫌い合う細川勝元と山名宗全

日野富子の相談を受けた山名宗全は言いました。
宗全「富子様のご希望通り、必ずや義尚ぼっちゃんを第9代将軍に・・・
   足利義視様の後見人の細川勝元は、ふて~野郎なんですよ。」
富子「勝元はあなたの娘婿なんでしょ?それと勝元には息子がいないから
   あなたの息子を跡取りとしてもらってるんじゃないの?」
宗全「それが、最近あいつに実の息子が生まれましてね。
   私の息子は邪魔になったんで坊主にされてしまいました。」
富子「え~~~ひどすぎる~!・・・極悪人ね。勝元って! でも・・・
   似たような話、どっかで聞いたことがあるような? ま、いっか」


第五話 賄賂と女が大好き伊勢貞親

さて、将軍をできるだけ早く辞めたかった足利義政ですが、
実は最初から将軍の仕事なんて側近任せで、な~んもしてませんでした。
その間、大飢饉や一揆や不正がはびこる散々な世の中になってました。
そして、義政を操る側近達は私腹をどんどん肥やしてました。なかでも
義政の育ての親、伊勢貞親は、賄賂大歓迎のドスケベ親父でした。
某大名「このくらいで手を打ってくれないか?」キラキラキラリ~ン
貞親 「義政様は賢い方でいらっしゃいますので確約はできませぬ。」
某大名「ええい。オナゴもつけてやるわい!」
貞親 「そうとあれば、この貞親も最善を尽くさねばなりませぬな。」
某大名「おぬしもワルよの~。ハッハッハッハッハッ」
貞親 「今は、足利義尚様を育てております。末永くゴヒイキに(笑)」


第六話 畠山家のお家騒動

すこ~しだけ昔の話・・・
名家畠山氏の当主、畠山持国には跡継ぎとなる子供がいませんでした。
そこで、持国は弟の畠山持富を跡継ぎにすることにしました。
するとまもなく、持国のおめかけさんが男の子(畠山義就)を産みました。
持国「やっぱり義就を跡継ぎにすることにする。」
持富「まっまじ~~~?ひどっ」
・・・時は流れ、持国、持富の子供たちの時代になると、
持富の子畠山政長は細川勝元を見方につけ義就を京都から追っ払いました。
すると、今度は義就が足利義政を見方につけ政長を京都から追い払いました。
政長「このままじゃやばいぞ。そうだ。伊勢貞親を使ってみよう!」
政長から賄賂と女をもらった貞親は、まんまと義政を丸め込みました。
義政「畠山の跡取りはやっぱり義就でなくて政長とするように。」
義就「まっまじ~~~?ひどっ」義就は京都から逃げ出しました。


第七話 斯波家のお家騒動

一方・・・

名家斯波氏の当主、斯波義健にも跡継ぎとなる子供がいませんでした。
そして義健が死ぬと、一族の斯波義敏が推薦され、跡継ぎになりました。
すると、義敏の反対派閥と山名宗全らは、伊勢貞親に賄賂と女を与えて、
一族の斯波義廉を当主にするよう足利義政を丸め込ませました。
義政「斯波家の当主は義敏でなくて義廉とするように。」
義敏「まっまじ~~~?ひどっ」すると・・・
今度は、義敏が貞親に賄賂と女を与えて義政を丸め込ませました。
義政「斯波家の当主はやっぱり義廉でなくて義敏とするように。」
義廉「まっまじ~~~?ひどっ」
やり放題状態の貞親は、将来の操り人形である足利義尚のライバル、
足利義視を陥れるため、謀反のデマを流しました。するとついに、
義視の後見人の細川勝元と義廉支持の宗全がブチ切れました。
宗全&勝元「この$$$の♀♀♀ヤロ~!貞親は切腹しろ~!」
すると、貞親は近江の国(滋賀県)にすたこらと逃げて行きました。


第八話 応仁の乱始まってしまう

伊勢貞親が消えた今、お家騒動の解決方法は武力のみとなりました。
山名宗全は、足利義政の住む花の御所の周りを大軍勢で取り囲みました。
宗全「義政様、今日は畠山家のことで他愛のないお願いがありまして。」
義政「それって、畠山の当主を政長でなくて義就にしろってこと?」
宗全「あったり~。それと婿の斯波義廉を管領にしてくれませんか?」
義政「すごいゴリ押し」宗全「えっ?」義政「なっ何でもない(汗)」
結局、義政は宗全のいいつけをちゃんとききました。
めちゃくちゃあわてたのは畠山政長と斯波義敏を支持する細川勝元です。
勝元は、義政をダマして義就を追放する一発逆転の策を練りますが、
それを盗み聞きしていた日野富子が宗全にチクって失敗に終わります。
そして、さっさと屋敷を出るよう義政から命令された政長は
自宅に火をつけて勝元の家の近くにある上御霊神社に陣を張りました。
義就はすかざず政長を攻めました。
後に「応仁の乱」と呼ばれる戦いがついに始まってしまいました・・・


(第二部へつづく)



第一部が終了すると、京都が秋の行楽シーズンを迎えて
週末出ずっぱりで遊び呆けていたため(笑)、
応仁の乱はしばらくお休みしていましたが、
京都が寒~い冬を迎えた今、第二部を執筆しようと思います。


お楽しみに(笑)


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