真夜中の2時、土砂降りの中の出発でしたが、福島は降ったり止んだりのお天気。
アニマルエイドレスキュー隊の一人として給餌に行ってきました。
≪いつもの給餌≫
とある施設にはこうして無防備に置く場所しかない。↓は牛たちが来ることを示す糞。『猫たちのごはん、牛さんに食べられてしまっているのかなぁ。牛さん、猫たちにも残しておいてね』
ある公共施設のバス乗り場のベンチの下。植え込みにも二袋。雨とカラスたちから守ろうとしているが、場所によってはこんな置き方しかできない。
ここはゴミ集積場の下。
庭の茂みの多い植木の下は恰好の置き場。雨からもカラスからも守れる。
ある民家の庭は、倒れた塀などの下が置き場所になる。
とある神社のお堂の下。毎回、「カミサマ、猫たちやどうぶつたち、住民のみなさんをお守りください」と柏手を打ってくる。
ある学校の門のわき。犬のために今日はドッグフードも置いてこれた。植え木の下にも。猫たちのためには車の下に。
これは中に押し込む前のところ。中はゴミ置き場。空き袋を回収する時は、柵の間から拾った木切れなどで手元に寄せて拾う。
≪増える亀裂≫
一週間の間に、こういう道路が増えていく。亀裂が広がっていってるのだ。給餌を難しくしているのはカラスや牛よりも、こっちのほうだ。怖い。こういう亀裂が道全体に広がったら車は通れない。一人で、誰もいないこういう場所で、タイヤをとられたらお手上げである。
だから車の運転は慎重になる。どこかにとめる場合、バックしても大丈夫なところをまず確かめて駐車する。腐ったとわかる橋でも無思慮にすぐ渡ろうとする気質の私にしては上出来。
≪背後霊?≫
ここは地区の役場の集会場に併設の広報掲示板版らしい。向かいの家にごはんを置いて、バックで出ようとしたら、車のミラーにこの電子掲示板の文字が流れているのが写り、思わずギョッとした。無人の町でこういう掲示板が作動してると思わないから、マジで「私の背後霊か!」とびっくりした。
≪ワンちゃんの保護準備中≫
いつもの給餌が終わった後、この日は、レスキューの精鋭桜ママさんと若き闘志リスタの鈴木さんと落ちあって、捕獲器の準備の手伝いに、再び警戒区域に入る。手伝いに、といっても、私はただの見学。鈴木さんと桜ママさんが、大きな強固な捕獲器を設定したり、テストしたり。
捕獲器の中に半身を入れて準備中の「リスタ」の鈴木さんと、隣で見守っておられる「愛に気付く」の桜ママさん。
「明日一番に見に来るね」と桜ママさん。
「かかっていなかったら電話しなくていいから」と鈴木さん。
「わかった。かかってたら電話するね」。
お二人の会話から、『かかってほしい、幸せになってほしい』の願いが伝わる。
ここには犬たちが複数来るのだそうだ。みんな保護して里親さんを見つけてあげたいというお気持ちなのだ。
・・・・・アニマルエイドさんも、桜ママさんも、鈴木さんも、こうして地道に保護活動をされている。いったいどれだけの数の犬猫たちが救われてきたか!
話はちょっとずれるが、それなのに、今年配布された義援金はこのこの方たちには届かない。
もし義援金が届けられたら、この方たちは、そのお金で、より多くのどうぶつを救助、保護され、里親探しに尽くされるだろう。
私は同行していて、本当に心底そう思いますよ。
そして、なぜこの方たちに、義援金がいかないのか、心から疑問に思い、とてもとても残念に思いますよ。ほかにもコツコツと、どうぶつ救助、保護に尽くしておられる団体さんがいらっしゃる。そこにも届かなかったそうですね。
この方たちは私心なくどうぶつたちの命に向かい合ってがんばっているのだから、それでいいだろうと、政策をとる側、義援金を配布する側が、公正とほど遠い扱いをするのだろうか、とやりきれなくてなりません。
もしどうぶつたちが、言葉を出せるなら、どう言うでしょう。
≪牛たちにごはんを!≫
泥水のたまった雨をさける屋根もない囲い込み柵に入れられた牛たちのまわりには、ごはんらしいものは何もない。桶がいくつか置いてあるが、それらはどろどろの雨水がたまっているだけ。
柵の外にも数頭の牛がおり、見るからに小さな子牛が二頭いる。
少し大きくなっている子牛は母牛といっしょで、時々母牛のお乳を飲む。
うんと小さな子牛は、その子牛は母牛のお乳が必要な年齢と思われるのに、母牛は柵内の隅で死んでいる。
そして、柵の外の牛たちにもフードを開けると、みんながドドドドーと寄ってきたのだが、その時、その動きのなかに一生懸命ついてこうとした小さな子牛は、別の牛に蹴られて排除されたそうである。桜ママさんがそこを目撃したのである。
その時、『なんと哀れな、牛も無慈悲なんだなぁ』と思ったのであるが、でも時間が経って考えると、『あんな環境に放置され、餌ももらえなくなっているのだ、全ての感情、苦痛を知る牛たちが、失意におち苛立っていて当たり前だ』と思い、なおさらに人間の冷酷をたまらなく哀しく思った。
『まもなく殺処分なのだからこれでいい』
こんなむごい非人間的な意識でいるのですか?
これが、今の社会の”普通”なのですか? この国は!?
柵内の牛たちに、重いフードの袋をはこび配る桜ママさん。桜ママさんは、これが牛たちの末期のごはんになるかもしれないことを知っている。
「一週間後には一頭もいないかもしれない・・・・・」と力なくつぶやく桜ママさん。
子牛が母牛のお乳を飲んでいる。もっと小さい子牛がいるが、その子は母親は柵内で死んでいるから、誰にも守って貰えない。人間はその責務を捨てたのだ。(いっしょに、”愛というもの”も捨てているんだろうね”)
写真が失敗が多くぶれてUPできなくてすみません。
桜ママさんがいずれUPされるかもしれません。
※0:45 今ブログを拝見しましたら、アニマルエイドさんもリスタさんも、牛のことを書かれています。ぜひ読んでください。URLは↓に。
アニマルエイドさんの事務局日記
http://ameblo.jp/animalaid-jimunikki/
LYSTA~動物たちに光と再生を。鈴木さんのブログ
http://ameblo.jp/lystoanimals/
愛に気付く[犬・里親募集] 桜ママさんの日記
http://blogs.yahoo.co.jp/iihiroi324
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