○●○●○●○●○●2016.4.20.



応援団 NO.207

今あるこの日常を大切に・・・
 


あるお父さんからの、

「がんばる子」のノートでのおたよりです。


「熊本・大分の地震のことを思うと、

今あるこの日常のありがたみが心から身にしみます。」と。


本当にその通りだと思います。


確かに、

21年前と5年前に同じような思いをしました。

しかし、その後、

日に日に、その時の現実や心の傷を、

癒して流して忘れていってしまっていたことに

気がつく自分がいる。



今、自分にできることは何か・・・。


私には、想像することしかできない・・・。




関東大震災での木造建築の倒壊と火事。

伊勢湾台風での暴風・大雨・洪水・浸水。

三宅島の火山噴火。

大雨によっておこる土石流という言葉も広がった。

阪神淡路大震災での大きな揺れによる

1階2階が押しつぶされたマンションや高架道路の倒壊、

そして火事。

東日本大震災による津波の威力と原発事故。



そして、

今回の熊本・大分地震での、

最初に来る大きな揺れが本震ではないこと。

観測史上初の震度7の「2度の本震」と、

さらに後からくる余震の

大きさとその間隔の短さと、

いまだにやまない余震の連続。



遠く離れた、ここにいて、何もできない自分・・・。



以前の天災や東日本大震災の時に得た教訓を、

私自身どれだけ活かすことができているだろう。



忘れてはいなかったか。



そう思ったとき、私は、

過去の災害を思い出し、

今現在も耐え続けている人たちの心を

想像することしかできない、と。


きっと到底その現実には近づくことはできないだろうけど。

 

しかし、その想像の中で、

今の自分を見まわして、

なにか動くことができないかと思いついたことがある。

そう動くまでに時間がかからなかったのは、

東日本大震災のときのショックから、

私なりに立ち直れた経験が活きていると

感じることができたのでした。



家族ひとりひとりとの、連絡の取り合い方。

2階で寝ていること。

家の中の倒れそうな家具や電化製品のチェックと

支柱の設置。

高いところに置いてある危険物チェック。

非常時持ち出し袋・飲み水・生活用水・保存食の管理。

ライフラインのない生活に対応する必要な準備。

雨の中、車の中での避難生活…。



気がついたことからひとつずつ・・・。

いろんなことに目をつけ、

気づいたことを我が家に活かす!

今、耐え続けている方々のことを想像しながら、

我が家に当てはめていく。

そんな作業が、今は大事なのではないでしょうか。



そうすることで、

もし、「この地域」に地震(あらゆる天災)が来たときに

少しでも被害が少なくなるように備えることが、

今、同じ日本で苦しみ、悲しみ、耐え忍んでいる方々への想いであり、

今の私にできることは、

「せめて、被災された方々の毎日や辛い思いに寄り添う、という支援」

ではないか、と思っています。



被災者ボランティアの方も言っていた。

「被災地に 思いを馳(は)せる (※)ことが大切だ」と。



きっと、私の想像以上のことが、

現実に今、九州で起こっている・・・。


それは、きっと私の想像を遥かに超えた

「現実」ではあろうと想像します。



「今ある日常」を大切にしながら、

身の回りを点検すること。


今世紀中には確実に起こると言われている

東海・南海トラフ地震に備えなければなりません。

過去や今起こっている天災から学んだことから、

我が家でもできることを

ひとつずつ行動に起こしていかなければ、と思っています。



それが、これまでの天災、

そして今まさに被災されている方から

学ぶべき教訓だからだと思うのです。

きっと、「今後、現実に起こること」は、



私の想像を絶するものだとは思いますが・・・。



このたび被災されました方々、

そして今なお余震に耐えて避難生活をされてみえる方々へ

心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く、

この続く地震、余震がおさまりますようにお祈りいたしております。







<関連記事> → 応援団 NO.139 ( 無題 )








○●○●○●○●○●








※  【 思いを馳(は)せる 】


・・・ 遠く離れているもののことを思う。


( 広辞苑 )





バラ




祈り・・・。